『ホークアイ』予告編が公開!
MCUドラマ最新作『ホークアイ』より、遂に予告編が公開された。2021年6月から配信を開始したドラマ『ロキ』に続き、11月24日(水) からDisney+で配信を開始するドラマ『ホークアイ』。これまでは場面写真が公開されていたが、遂に映像でその全容が明らかになった。『ホークアイ』の予告編はこちらだ。
7月に配信を終了した『ロキ』から約4ヶ月を経過しての配信開始となる『ホークアイ』。この時期の配信にぴったりなクリスマス色に溢れた映像が確認できる。予告編の冒頭では、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) 後にデシメーション(サノスの指パッチンによる人口の半減)から復活した家族と水入らずの時間を過ごしているホークアイことクリント・バートンの姿が映し出されている。
なお、街並みが映る場面で『Rogers the Musical』という看板が掲げられており、初代キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースのミュージカルが上演されていることが分かる。
笑顔を見せ、「もう離れない」と家族に告げるクリントだったが、テレビニュースの速報が「裏社会が覆面の制裁者(ヴィジランテ)」の帰還を伝える。これは『エンドゲーム』で家族を失い自暴自棄になったクリントがローニンという名で闇社会の暗殺者として活動していたことを指している。血に濡れた過去を背負うクリントは「クリスマスには帰る」と約束して再び家族に一時の別れを告げる。
そしてマーベル・スタジオのロゴマークと共にゆっくりと流れ出す音楽は、言わずと知れたクリスマスの定番ソング、アンディ・ウィリアムスの「It’s The Most Wonderful Time Of The Year」(1963) だ。
この曲では「ベルを鳴らす子ども達との一年で最高の時間」という歌詞が歌われるが、予告編の冒頭では「最高の時間」という歌詞だけが虚しく響き、クリントは自警活動を続ける謎の“ローニン”の元へ向かう。
“ローニン”を捕らえたクリントは、遂にヘイリー・スタインフェルド演じるケイト・ビショップと対面する。後に二代目ホークアイとなるケイトは「世界一の射手」を自称し、クリントは「同類なのか?」と受け入れる。改めてBGMとして「It’s The Most Wonderful Time Of The Year」が流れ始める中、クリントとケイトは街を舞台に派手なアクションを繰り広げる。が、スーパーパワーのない二人はどこかドジで、ドタバタ劇に。
前述の初代キャプテン・アメリカのミュージカルシーンも挿入されるなど、楽しげなテンションでアクションシーンが挿入され、「このクリスマス 最高の射手が贈る 最高のギフト」というディズニーらしい煽り文句が入る。ケイトがロケットランチャー級の弓を放つカーチェイスシーンなど、見所は盛り沢山。果たしてクリントはクリスマスに再び家族との時間を過ごせるのだろうか。
なお、ドラマ『ホークアイ』からは予告編と共にキーアートも公開された。マーベル・スタジオ公式Twitterは「アベンジャーズを辞めたいホークアイ」「ヒーローを目指すケイト・ビショップ」という言葉と共に、クリントとケイト、そしてラッキーと思われる犬が雪の街を歩く後ろ姿を捉えたポスターを公開している。
『#ホークアイ』キーアート解禁⚡
『アベンジャーズ/エンドゲーム』後を描く、#マーベルスタジオ のオリジナルドラマシリーズ
クリスマスの街を歩く
🏹アベンジャーズを辞めたいホークアイ
🏹ヒーローを目指すケイト・ビショップ
2人の物語の行方は…11/24(水)17時 #ディズニープラス 独占配信📺 pic.twitter.com/ueYKHscODv
— マーベル・スタジオ[公式] (@MarvelStudios_J) September 13, 2021
ドラマ『ホークアイ』予告編 解説&考察
遂に公開されたドラマ『ホークアイ』の予告編。シットコム風の『ワンダヴィジョン』に、現代アメリカに向き合うシリアスな作風だった『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』、コミカルな雰囲気漂う『ロキ』のそれぞれの予告編とはまた違った、ワクワク感のある予告映像に仕上がっている。
終盤には、原作コミックでホークアイの飼い犬であるラッキーと思われる犬の姿も。本作では二代目ホークアイが誕生するということになっているが、ラッキーもまた二代目のパートナーということになるのだろうか。なお、『ホークアイ』の配信日が発表された際にはクリントを演じるジェレミー・レナーが、ケイトは「ホークアイの大ファン」であると明かしている。詳しくはこちらから。
注目したいのは、クリントとケイトが戦っている相手である。予告ではクリントとケイトは出会ってすぐにタッグを組んでいるが、共通の倒すべき敵が現れたということなのだろう。二人が対峙しているのは、ギャングのような裏社会の人々のように見える。スーパーパワーがない二人を主人公に据えた本作には、これまでと違ってスーパーヴィランが登場しない可能性もあるだろう。一方で気になるのは、『ホークアイ』におけるヴィラン候補の筆頭であるあの人の存在だ。
以下の内容は、映画『ブラック・ウィドウ』と『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の結末に関するネタバレを含みます。
『ホークアイ』のヴィランは?
映画『ブラック・ウィドウ』では、ナターシャ・ロマノフの妹であるエレーナ・ベロワが『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』に登場した”ヴァル”ことヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌからクリント暗殺の任務を受ける。政府の関係者と思われるヴァルがクリントを狙っている理由は、今回の『ホークアイ』の予告編冒頭で見られた、(偽)ローニンの復活と関わりがあるのだろうか。
仮にヴァルが法の裁きに基づかないローニンによる自警行為をやめさせようとしているのであれば、ヴァルやエレーナは必ずしもヴィランということにはならないだろう。そうであれば、こちらの記事でも解説した通り、ヴァルやエレーナはMCUフェーズ4の特色である“ヒーローでもヴィランでもない存在”として暗躍することになりそうだ。
また、『ホークアイ』予告編では、赤いライトを浴びるアジア系の女性の姿がチラッと映っている。この人物は、映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で再始動したテン・リングスのメンバーである可能性も考えられるだろう。シャン・チーの妹シャーリンの“改革”を考えれば、この人物が新生テン・リングスにとって意味のあるチョイスになっていると言える。
また、この人物が全く関係なかったとしても、特定の個人(ヴィラン)というよりも悪の組織と対峙しているように見えるクリントとケイトに、組織としてのテン・リングスが絡む可能性は決して低くないだろう。
なお、ドラマ『ホークアイ』のキャストでは、ケイトの母エレノア・ビショップをヴェラ・ファーミガ演じる他、フラ・フリーがカジというキャラクターを演じる。このカジが原作コミックのヴィランであるピエロというキャラクターになるという予測がある他、トニー・ダルトンがジャック・デュケインを演じるとされている。
ジャック・デュケインは原作コミックでクリントの師匠にあたるソーズマンというヒーロー/ヴィランになる存在だ。また、スピンオフ製作が決まっているエコーことマヤ・ロペス役をアラクア・コックスが演じる。この中でどのキャラクターがヒーローになりヴィランになるのか注目しよう。
現在MCUは『シャン・チー/テン・リングスの伝説』が劇場公開中、『エターナルズ』が11月5日(金)公開予定となっている他、12月17日(金)には『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が全米公開される。大作映画が立て続けに公開されるが、今回の予告を見る限り、ドラマ『ホークアイ』も相当期待できる作品になりそうだ。配信開始を楽しみに待とう。
ドラマ『ホークアイ』は2021年11月24日(水)よりDisney+で独占配信。
『ホークアイ』のキャラクターポスターはこちらから。
『ホークアイ』は初週に第1話と第2話が同時配信されることが明らかになった。詳しくはこちらから。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の予告解説はこちらから。
9月15日(水)に公開された『ノー・ウェイ・ホーム』劇場版予告はこちらから。
『エターナルズ』の予告解説はこちらから。
ドラマ『ロキ』最終話の解説はこちらから。
アニメ『ホワット・イフ…?』第6話の登場キャラクターについてはこちらの記事で。
映画『ザ・マーベルズ』最新情報はこちらから。
映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のポストクレジットシーン解説はこちらから。