『エターナルズ』予告 あの巨人は誰? 『ロキ』との繋がりは? サノスを凌駕する存在とは | VG+ (バゴプラ)

『エターナルズ』予告 あの巨人は誰? 『ロキ』との繋がりは? サノスを凌駕する存在とは

© 2021 Marvel

『エターナルズ』新予告公開

2021年11月5日(金) 公開を予定しているMCU映画最新作『エターナルズ』の最新予告が公開された。『エターナルズ』は人知れず地球で人類を見守ってきた不死の種族であるエターナルズを主人公に据えた物語。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) 後に再び訪れた危機を描く。

映画『エターナルズ』は、『ノマドランド』(2020) でアカデミー監督賞と作品賞を受賞したクロエ・ジャオ監督による最新作。ギルガメッシュを演じるマ・ドンソクやセナ役のアンジェリーナ・ジョリーら、豪華キャストが主人公となる11人のエターナルズを演じる。

今回のトレイラーは英語版では「Final Trailer」となっており、日本語版では「地球滅亡まで残された時間は7日間。編」とされている。日本語版のタイトル通り、エターナルズと地球が危機的な状況に立たされていることが存分に伝わる内容の映像となっている。

サノスによるデシメーション(指パッチンによる全宇宙の人口半減)から5年後、アベンジャーズの活躍で全ての人々が復活したが、その影響で生まれた巨大なエネルギーは新たな脅威を呼び覚ましたという。そして、エターナルズに残された時間はたったの7日間。一週間で人類を救うことはできるのだろうか。

そして予告編では、エターナルズが7,000年前に地球にやってきたこと、“デヴィアンツ”から守ってきたことが語られる。しかし、ここでMCUファンにとっても重要なツッコミが入る。「なぜサノスと戦わなかった?」——アベンジャーズが戦い、多くの犠牲を払いながら退けたサノスの襲来に際して、なぜエターナルズは傍観していたのかという問いだ。

誰がエターナルズを支配している?

それに対して提示されたのは「ディヴィアンツがいない限り介入するな」という“掟”だ。「誰が決めた?」という問いかけの後に映し出されたのはこちらを見下ろす巨大な人型の存在。これは、原作コミックにも登場したセレスティアルズだと思われる。セレスティアルズは映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014) にも登場しており、コレクターがインフィニティ・ストーンの説明を行う際の映像でその姿を見せている。

セレスティアルズはアニメ『ホワット・イフ…?』(2021) で登場したウォッチャーらと並ぶ宇宙最強の上位存在であり、ピーター・クイルの父エゴもセレスティアルであると自称していた。コレクターが住むノーウェアはセレスティアルの頭蓋骨が星になったものであり、大きさだけで言ってもそれだけ巨大な存在なのだ。

映画『エターナルズ』において、エターナルズはセレスティアルズによって生み出された存在であり、セレスティアルズはいわば創造神だ。ディヴィアンツと呼ばれる邪悪な存在が関わらない限りは人類の問題に介入してはならないというセレスティアルズの掟を、エターナルズは守り続けてきたのだ。それが、サノス襲来だけでなく、多くの歴史的事件に介入しなかった理由なのだという。

エターナルズは誰と戦うのか

そして、今回訪れた危機がディヴィアンツが関与しているものかどうかは語られていない。地球の人々を愛してきたというエターナルズはここの危機に立ち上がるのだが、その相手はディヴィアンツなのだろうか。そしてこれは、セレスティアルズから許された戦いなのだろうか。

一方で、エターナルズがディヴィアンツと戦うシーンも今回の予告では数多く登場する。リチャード・マッデン演じるイカリスが目からビームを放つアクションシーンが印象的だ。スーパーマンや『ザ・ボーイズ』(2019-) のホームランダーを想起させる。

最後にはブライアン・タイリー・ヘンリー演じるファストスの家で、イカリスが「机はヴィブラニウム製?」とテーブルを叩き割ってしまうシーンも。ファストスは「秋の新作だ。イケアの」と答え、エターナルズが意外と普通の生活を送っていることも示されている。

サノスのデシメーション、そして人類を復活させたことによって訪れた危機に、エターナルズはどのように立つ向かっていくのだろうか。11月5日(金)の公開を楽しみに待とう。

そしてここからは、MCUの熱心なファン向けに、ドラマ『ロキ』最終話アニメ『ホワット・イフ…?』第2話の展開を踏まえた考察をお届けする。以下の内容は両作を見てから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ロキ』最終話とアニメ『ホワット・イフ…?』第2話の内容に関するネタバレを含みます。

考察:『ロキ』との繋がりは?

今回『エターナルズ』で描かれる危機は、どうやら『ロキ』最終話で登場したカーンによるものではなさそうだ。エターナルズはこの危機の原因を、人口復活によって生じたエネルギーとしているためだ。ロキがTVAへと飛ばされ、シルヴィが神聖時間軸を解放することになった元々の発端はサノスの指パッチンとアベンジャーズによるタイムトラベルだが、人口復活とは関係がない。

エターナルズの敵はディヴィアンツであり、エターナルズに掟を課すセレスティアルズだろう。元々『エターナルズ』は2020年11月6日の公開を予定しており、一年遅れでの公開となる。ドラマ『ロキ』の配信は元々2021年とされており、おそらく『ロキ』の流れを踏まえなくても楽しめる内容になっているはずだ。

ただし、『エターナルズ』のポストクレジットシーンなどで征服者カーンが次なる敵として紹介されるパターンはあるかも知れない。映画『アベンジャーズ』(2012) ではミッドクレジットシーンでサノスが紹介されている。

なお、『ホワット・イフ…?』第2話には指パッチンをしなかった世界線の“善いサノス”が登場。意外と普通のタイタン人であることが明かされている。サノスが絶対的な存在ではないということを示す演出にもなっており、より上位の存在が登場するフェーズ4の呼び水となっている感もある。

また、『ホワット・イフ…?』では、全宇宙の全ての事象を把握している全知全能の存在ウォッチャーが登場。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017) に少しだけ登場していたキャラクターだ。ウォッチャーもまた、宇宙で起きていることには干渉しないことを宣言しているが、征服者カーン、ウォッチャー、セレスティアルズと、フェーズ4ではサノスを遥かに凌駕する存在が次々と登場している。この辺りのパワーバランスをどうまとめるのかという点にも注目したい。

映画『エターナルズ』は2021年11月5日(金)公開。

『エターナルズ』公式サイト

【ネタバレ注意!】『エターナルズ』のエンディングとポストクレジットシーンの解説はこちらから。

マ・ドンソクがギルガメッシュについて語った内容はこちらから。

クロエ・ジャオ監督が語ったSF愛についてはこちらの記事で。

ドラマ『ロキ』最終話の解説はこちらから。

アニメ『ホワット・イフ…?』第2話のネタバレ解説はこちらから。

第2話で登場したサノスについての解説はこちらの記事で。

9月3日(金)公開予定の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』には宮崎駿監督の影響があるとされている。詳しくはこちらから。

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