ネタバレ解説『ホワット・イフ…?』第2話 ティ・チャラ版スター・ロード登場 映画との違いは? あらすじ・考察・音楽 | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ解説『ホワット・イフ…?』第2話 ティ・チャラ版スター・ロード登場 映画との違いは? あらすじ・考察・音楽

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『ホワット・イフ…?』シーズン1第2話はどうなった?

2021年8月11日(水)より配信を開始したMCU初のアニメシリーズ『ホワット・イフ…?』。MCUフェーズ3までの各映画作品を基に、あり得た「もしも」のストーリーを描いていくシリーズだ。第1話では『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011) でペギー・カーターがスティーブ・ロジャースに代わって超人血清を打ち、“キャプテン・カーター”になっていたら……という物語が描かれた。

製作陣はキャプテン・カーターと『ホワット・イフ…?』の案内役を務めるウォッチャーに繋がりがあることを示唆。一方でウォッチャーの正体や目的など、謎はまだまだ多く、『ホワット・イフ…?』は各話の内容だけでなくシリーズとしても注視していく必要がありそうだ。

そして第2話では早くもあの人が登場。その姿をしっかりその目に焼き付けよう。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『ホワット・イフ…?』シーズン1第2話の内容に関するネタバレを含みます。

第2話「もしも…ティ・チャラがスター・ロードになったら?」のネタバレあらすじ&解説

チャドウィック・ボーズマン最後の演技

そう、第2話の主人公は2021年8月に逝去したチャドウィック・ボーズマンが演じるティ・チャラだ。しかし、ブラックパンサーとしてではなく、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014) の主人公としてのティ・チャラになっている。

第2話配信の約1年前に大腸癌で亡くなったチャドウィック・ボーズマンは、『ホワット・イフ…?』の声優としての収録を終えており、本作では音声の再利用などではないチャドウィック・ボーズマンの“本気”の演技を観ることができる。そして、吹き替えはこれまで『ブラックパンサー』(2018) を含む4作品でティ・チャラの声を演じてきた田村真が担当している。

第2話も「可能性は無限」「問いかけよ“もしも…”と」というウォッチャーのナレーションからスタート。このオープニングは固定のようだ。「運命を決めるのは君の本質か、君の世界の本質か…」というウォッチャーの意味深な言葉と共に幕を開ける物語は、廃墟の惑星モラグから始まる。映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でクリス・プラット演じるピーター・クイルが侵入していた場所だ。

原作英語との違いは

スター・ロードの姿が映し出されるが、MCUファンなら原作映画との明確な違いに気づくだろう。映画版では、クイルは遺跡に入るや否やマスクを外し、ヘッドホンを付けるとレッドボーンの「カム・アンド・ゲット・ユア・ラヴ」(1973) を聴き始める。だが『ホワット・イフ…?』のスター・ロードはあっさりと目的のオーブ(インフィニティ・ストーンの一つであるパワー・ストーン)を回収。音楽を聴いていないのは、クイルが母からもらった「最強ミックス VOL.1」がないのだから当然か。

だが、ここから更にはっきりとクイルのスター・ロードとの違いを見せつける。原作映画と同じくロナンの部下であるコラス・ザ・パーサーが現れてスター・ロードに名を尋ねると、マスクを外した姿はやはりティ・チャラだった。すると、その姿を見たコラスは自ら「スター・ロード、伝説のアウトロー」と尊敬の眼差しを向ける。原作映画ではクイルが自ら名乗るが「誰だ?」と聞かれ、「伝説のアウトロー」と自分で言うシーンになっているが、どうやらティ・チャラ版スター・ロードは相当な人物のようだ。

「弱き者を救う義賊」とまで言われているティ・チャラ。やはり誰がスター・ロードになっても同じということではないらしい。正史で愛される王であったように、ティ・チャラはティ・チャラのままでスター・ロードになったのだろう。

尊敬の念を抑えきれないコラスは仲間入りを断られながらも、戦うことすら名誉とティ・チャラに挑み、あっさり倒される。コラスは倒れる直前に「Classic Star-Load(これぞスター・ロード)」と言い、ティ・チャラは「申し訳なく思えてきた」とこぼすのだが、これはコラスに対してか、それとも扱いが違いすぎるクイルのスター・ロードに対してか……。

結局気絶したコラスを連れ出したティ・チャラはロナンの軍勢を前にする。そこに助けに来たのはヨンドゥだ。声優はオリジナルのマイケル・ルーカーと立木文彦が担当している。ヨンドゥとティ・チャラは仲睦まじい様子を見せている。ティ・チャラはオーブを使えば死にかけの星を救えると、「宝がもたらす善行」に重きを置いているようだ。そして、ヨンドゥもそれを良いこととしてティ・チャラを褒めている。

ここに降り立ったのはスター・ロードのミラノ号……ではなく、その名は「マンデラ号」となっている。マンデラとはもちろん南アフリカでアパルトヘイト撤廃に献身し、1993年にノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラのことだ。ティ・チャラはここでもアフリカをレペゼンしている。

分岐イベントは…

そして、原作映画は逆の順番で1988年の地球が描かれる。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』では1988年にクイルがさらわれた後に惑星モラグのシーンが始まっていた。

1988年のワカンダで「外の世界を見たい」と父ティ・チャカに訴える幼いティ・チャラ。鎖国という外交方針を取っていたワカンダだったが、ティ・チャラは“外の世界”を欲していた。「外には破壊と苦しみ」しかないと諭すティ・チャカだったが、ふとした拍子にワカンダのバリアを越えてしまったことで、ラヴェジャーズの船に回収されてしまう。ウォッチャーによると、ラヴェジャーズは映画と同じく天人エゴの子であるピーター・クイルを連れ出そうとしていたようだ。

ここで『ホワット・イフ…?』第2話における分岐の理由が明らかになる。普通、クイルのいるアメリカとティ・チャラのいるアフリカを間違えるか? と思ってしまうが、分岐をもたらしたのは、「ヨンドゥが部下に仕事を任せたこと」だった。仕事ができない部下のミスによってティ・チャラを連れてこられたヨンドゥだったが、その強い好奇心に触れて、ティ・チャラと行動を共にすることを選ぶ。

そして時は過ぎるのだが、ここでは「20年後」と表示され、2008年が舞台に。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』では「26年後」と表記が入り、映画が公開された2014年が舞台になっていた。そして2008年といえば、MCU第1作目『アイアンマン』が公開された年だ。あえて原作映画の6年前に舞台を設定した意味は、おのずと明らかになるだろう。

まさかのアイツが登場

ラヴェジャーズは、スクラルの惑星ターナックスでの活躍などの話題でクラブで盛り上がる。その話題の中に「サノスが宇宙の命の半分を……」と指パッチンによるデシメーションを指すセリフが登場。そしてそこに現れたのは、穏やかな表情をしたサノスだった!

なんとティ・チャラが「宇宙の資源を再分配する方法はひとつじゃない」諭してくれたと言うのだ。幼い頃にワカンダに閉じ込められずに宇宙へと飛び立ったティ・チャラは、宇宙で立派な外交を務めていたのだ。良い出会いがあった世界線のサノスは楽しく対話しているが、それでも「私の計画も悪くない」と言い切っている。

次に登場するのはバーテンダーになったドラックス。「故郷をクリー人から守った」とスター・ロードを称えている。映画版ではロナンに妻と娘を殺され、その親玉であるサノスへの復讐を誓っていたが、『ホワット・イフ…?』では「妻と娘に写真を送る」と言っており、ティ・チャラがサノスを諭したことによってドラックスの家族も救われたようだ。であればガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが結成されることもなさそうである。

そしてネビュラも登場。ブロンドの長い髪を携えた新しい姿を見せている。父サノスを警戒しているネビュラに対し、ティ・チャラは「今は庭師だ」と諭す。『アベンジャーズ/エンドゲーム (2019) では、目的を果たしたサノスが惑星ガーデンに農夫として隠居していたが、元々植物に関心があったようだ。

ティ・チャラはワカンダが戦争によって滅んだことを告白。そしてティ・チャラは、自分の故郷が滅んだ経験から、人々の故郷を救っていたのだ。

コレクターがまさかの姿に

ネビュラはラヴェジャーズに“エンバーズ・オブ・ジェネシス”という“塵”を紹介する。生態系を生み出せるほどの栄養を含んでおり、銀河から飢餓をなくす可能性を秘めている。しかし、それを握るのはタニリーア・ティヴァンことコレクター。なんとこの世界線ではコレクターが、サノスの「銀河の裏社会で最悪の親玉」の後釜になっているのだ。

コレクターは『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013) で初登場を果たしたキャラクター。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』にも登場し、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018) ではリアリティ・ストーンを狙ったサノスに襲撃されていた。過去作での描写はこちらの記事に詳しい。

確かにコレクターは『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』でリアリティ・ストーンを引き取った際に「まずは一つ目」と呟き、サノスのように6つのインフィニティ・ストーンを集める野心を見せていた。サノスが退いた今、コレクターが勢力を伸ばしており、ヨンドゥですらその存在を恐れている。

ヨンドゥはラヴェジャーズの役割を「盗んで貧しい者に配るだけ」と、コレクターに挑むことを拒否する。ここでヨンドゥは盗んだ者を貧しい者に配るロビン・フッドをロビン・リーチと言い間違えているが、ロビン・リーチはジャーナリズムの世界で成功したアメリカの富豪であり、ティ・チャラはすかさずツッコミを入れている。

ヨンドゥはティ・チャラの望みをしぶしぶ承諾し、一行はコレクターの拠点であるノーウェアへ。正史ではサノスの側近だったブラック・オーダーはコレクターの部下になっている。「サノスの子」と名乗っていたあの忠誠心はどこへやら……。

ティ・チャラとネビュラを出迎えるのはやはりコレクターの使用人であるカリーナ。原作映画では奴隷から解放されようとリアリティ・ストーンに触れて爆発を起こした。オーブを持ってコレクターに会いに行くまでは原作映画と同じ流れだ。

違いは、ティ・チャラが潜入してエンバーズを捜す点。そしてブラック・オーダーの気をそらすためにサノスが広場で騒ぎを起こす点だ。サノスはこの場面で、英語で「二度と私をキャプテン・ジェノサイドと呼ぶな」と話している。

ワカンダの真実が明らかに

ネビュラとヨンドゥの前に現れたコレクターは、明らかにムキムキになっている。サノスの引退と共に力をつけていったのだろう。コレクターは粗野だった頃のラヴェジャーズを懐かしがるが、ヨンドゥはラヴェジャーズは「堅気になった」と反論するのだった。

エンバーズを捜すティ・チャラは原作映画にも登場した宇宙犬コスモを発見。コスモは原作コミックでソ連が宇宙に打ち上げた犬で超能力を持つ。ティ・チャラの「何故こんなに集める?」という疑問に答えたのはハワード・ザ・ダック。脚本家のA.C.ブラッドリーが第2話での登場を明かしていたキャラクターだ。映画版でもカメオ出演していたマーベルコミックスの人気キャラクター ハワード・ザ・ダックの経歴も前述のこちらの記事に詳しい。

映画版と同じくセス・グリーンが声優を務めた『ホワット・イフ…?』のハワード・ザ・ダックは、エンバーズの場所まで案内役を頼むことに。アニメに映えるキャラクターであり、今後の登場にも期待したい。

外ではサノスを含む囮の一団がプロキシマ・ミッドナイトに一掃されてしまう。サノスがブラック・オーダーの一人にやられてしまうとは、やはり人を作るのは立場、ということなのだろう。囮作戦がバレたことで、施設は閉鎖されてしまう。急ぐティ・チャラだったが、突如ワカンダから着けてきた首飾りが光りだし、あのワカンダの太鼓の音が鳴る。

反応したのは「ワカンダ 宇宙船」という標識が付いた宇宙船だ。その中にはミーア・ドラージュのユニフォームに身を包んだ人像が。ホログラムのティ・チャカが登場すると、拐われたティ・チャラの情報提供を求める呼びかけに続き、ティ・チャラへのメッセージが語られる。ティ・チャカはティ・チャラが宇宙でも輝きを放っていることを見抜き、ティ・チャラを捜し続けると宣言するのだった。つまり、ティ・チャカはティ・チャラが宇宙にさらわれた後に、自国で宇宙船を開発し、ティ・チャラを捜していたのだ。

奴隷制に抗する言葉

しかしそこに現れたのはネビュラ。コレクターへの借りを返すためにティ・チャラたちを売ると宣言する。投獄されたラヴェジャーズだったが、ティ・チャラの怒りは国と家族が滅んだと嘘をついていたヨンドゥへ向けられる。「過去なんて牢獄」「お前の居場所はここ」と主張するヨンドゥに対し、ティ・チャラは「家族じゃない。これまでも、これからも」と突き放す。

コレクターに呼び出されたティ・チャラは、コレクターに「人をケージに入れる奴は故郷では罰が当たる」と言い放つ。これは『ブラックパンサー』においてキルモンガーが投獄を拒否した際に放った「鎖よりも死を選ぶ」という名言を踏襲したものだろう。アフリカから奴隷とし連れ去られた人々の歴史の上に生きるこの言葉に、これに奴隷のカリーナが反応している。

牢獄に現れたネビュラは、全てがティ・チャラも承諾した計画の内だったことを明かし、ラヴェジャーズを助け出す。エンバーズ・オブ・ジェネシスも手に入れており、作戦は順調に進んでいたのだ。捕まっているティ・チャラの方はというと、胸のネックレスを握り締めるとブラックパンサーを想起させる爪の一撃でケージを脱出。一時はブラック・オーダーのエボニー・マウに拘束されるも、それを助けたのはカリーナだった。原作映画では捨て身の自爆という最期を迎えたカリーナだったが、『ホワット・イフ…?』ではティ・チャラを助ける立場になっている。

そしてティ・チャラはコレクターと対峙。『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』に登場した石の巨人クローナンの腕を利用した武器、ダーク・エルフから奪ったダーク・マターの短剣死の女神ヘラのネクロソードなど、様々な武器を駆使してティ・チャラを追い込む。武器庫にはキャプテン・アメリカの盾ソーのムジョルニアも。この世界のコレクター、相当に強い。

繋がる家族

一方ラヴェジャーズに迫り来るブラック・オーダーに対し、サノスは捨て身で戦いを挑む。「無謀 (mad) なんだ」という名言を残し、ブラック・オーダーvsサノスの戦いが始まる。

そして、「息子を見捨てない」とティ・チャラを助けに来たのはヨンドゥだ。サノスの方は娘のネビュラが助けに入る。いずれも血のつながりのない養子縁の親子。二組の協力によってラヴェジャーズはノーウェアからの脱出に成功する。コレクターはというと、カリーナが主導する奴隷たちの餌食に。原作映画では悲劇的な最期を迎えたカリーナにようやくハッピーエンドが訪れた。

ワカンダの宇宙船で脱出したティ・チャラはヨンドゥと和解。ヨンドゥは宇宙犬のコスモを連れ出している。宇宙が故郷だと思っていたティ・チャラは、ワカンダが存続していたことを知り、アイデンティティが揺らぎ始めるが、ヨンドゥは「この銀河はどこだって居場所になる」「問題はどこに居たいかだ」という名言を残す。

そうしてティ・チャラはラヴェジャーズと共に故郷のワカンダを訪問。ヨンドゥたちを今の家族としてティ・チャカに紹介する。サノスはオコエと「人口論」について議論しているが、ドキッとするので冗談でも指パッチンをしないでほしい。ティ・チャラは、ヨンドゥがティ・チャラを連れて行った理由を、「迷子の私を連れて行ってくれたんです」とティ・チャカに説明するのだった。

ラストシーンの意味は?

そして、ファストフード店で音楽を聴きながら掃除をする人物の姿が。この人物はピーター・クイル。現れたのは父のエゴだ。本来エゴは息子のクイルを連れ戻すためにヨンドゥに人攫いを依頼していたが、ヨンドゥが堅気に戻った以上、自分で会いに訪れるしかなかったのだろう。

エゴはクイルに声をかけると、自らの両眼を光らせる。ここで流れている曲はフロック・オブ・シーガルズの「Space Age Love Song」(1982) で、その歌詞は「私があなたの目を見ると、あなたは私の意識に触れる」「そして少しすると恋に落ちる」というもの。ウォッチャーは「この再会は世界を破滅させるがそれは別の話」と、また別の分岐イベントを示唆して『ホワット・イフ…?』シーズン1第2話は幕を閉じる。

そして、番組の最後に「我々の友であり、インスピレーションを与えてくれた人物であり、ヒーローであるチャドウィック・ボーズマンに捧げる」と、追悼のメッセージが表示される。あっという間だったチャドウィック・ボーズマン最後の演技。今とは異なる世界の可能性を見せてくれたチャドウィック・ボーズマンに改めて拍手をおくりたい。

『ホワット・イフ…?』シーズン1第2話まとめ

『ホワット・イフ…?』シーズン1の第2話は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』をベースにしながら、『ブラックパンサー』のティ・チャラがラヴェジャーズに加わった世界を描く内容だった。舞台が前者の2014年ではなく2008年になっていた理由は、2012年の『アベンジャーズ』で既に邪悪なサノスが登場するからだろうか。

『ホワット・イフ…?』では、もしも『アイアンマン』でキルモンガーがトニー・スタークを助けていたら……という物語も描かれることになっており、その舞台も2008年になるはずだ。今回ティ・チャラがワカンダに戻ったことと、キルモンガーが起こす分岐に関連があるのかどうか、今後の展開に注目したい。

そして、今回の『ホワット・イフ…?』第2話は、クイルがスター・ロードにならなかった世界線であり、それはつまり「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが結成されなかった世界線」でもある。天界人の子どもであるクイルは、結局エゴに発見されてしまうのだが、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーもラヴェジャーズもいないクイルは、エゴの魔の手から守られることはなかった。クイルはヴィランになってしまうのだろうか。

最後にウォッチャーは「この再会は世界を破滅させる」と言い切ったが、これでこの世界線はなかったことになるということなのか、それともこの分岐の続きが描かれるのか、その点にも注目したい。この後の展開が既にポスターも公開されているゾンビアポカリプス世界に繋がることもあり得るだろう。

しかしウォッチャーは本当に見ているだけのようだ。ティ・チャラの幸せな姿を見つつ、この後に世界が滅ぶことを知っていれば、相当なストレスが溜まりそうなものだが……。

ここまで、『ホワット・イフ…?』ではキャプテン・カーターになったペギー・カーター、そしてスター・ロードになったティ・チャラの姿が描かれた。次は一体どんな物語を見せてくれるのか。第3話にも期待しよう。

なお、ホワット・イフ…?』のブライアン・アンドリューズ監督は、チャドウィック・ボーズマン最後の演技について語っている。詳しくはこちらの記事で。

アニメ『ホワット・イフ…?』はDisney+で独占配信中。

『ホワット・イフ…?』(Disney+)

第2話のサノスの描かれ方によって確定したと思われるMCUフェーズ4のセオリーについてはこちらの記事で。

第3話で登場するキャラクターについてはこちらの記事で。

『ホワット・イフ…?』第3話のネタバレ解説はこちらから。

第1話のネタバレ解説はこちらから。

『ホワット・イフ…?』の吹き替え声優キャストの紹介はこちらから。

 

2021年9月4日(金) 公開のMCU映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』には「宮崎駿の影響」があると指摘されている。詳しくはこちらから。

ドラマ『ロキ』最終話のネタバレ解説はこちらから。

映画『ブラック・ウィドウ』のポストクレジットの解説はこちらから。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』で流れた音楽の解説はこちらの記事で。

ジェームズ・ガン監督が手掛けた『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』で流れた全17曲の解説はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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