『シャン・チー』ワールドプレミア開催
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)映画第25作目にあたる『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のワールドプレミアがハリウッドで開催された。『シャン・チー』は2021年9月3日(金) に日米同時公開を予定しており、このワールドプレミアでは関係者らが世界最速でMCU初のアジア系ヒーローの姿をその目に焼き付けた。
このワールドプレミアには、主人公シャン・チーを演じるシム・リウや相棒のケイティを演じるオークワフィナらが登場。マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギやデスティン・ダニエル・クレットン監督ら製作陣も出席した。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、MCU作品としては『スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム』(2019) 以来2年ぶりにハリウッドで対面形式で開催されたワールドプレミアを経て、早速米国の記者たちが映画『シャン・チー』の感想を表明し始めている。
「宮崎駿の影響」
そんな中、ドリュー・テイラー記者がツイートした『シャン・チー』の感想が注目を集めている。
#ShangChi is an absolute triumph, unexpectedly spiritual and emotionally complex, with some of the very best action in the MCU. @SimuLiu is your new favorite Avenger and the movie’s myriad influences (everything from Jackie Chan to Hayao Miyazaki) pay off big time). Astounding.🐉 pic.twitter.com/72Yubnb4KV
— Drew Taylor (@DrewTailored) August 17, 2021
『シャン・チー』は大成功です。予想外にスピリチュアルで複雑な感情が込められており、アクションはMCU史上最高。シム・リウはあなたの新しいお気に入りのアベンジャーになります。そして、この映画が受けた無数の影響(ジャッキー・チェンから宮崎駿まで)が大きな成果を上げています。驚愕ですよ。
「この映画が受けた無数の影響」として、カンフー映画の名手ジャッキー・チェンの名前と共にスタジオジブリの宮崎駿監督の名前が挙げられているのだ。ケヴィン・ファイギとデスティン・ダニエル・クレットン監督は、既に『シャン・チー』を「カンフー映画」と表現しており、ジャッキー・チェン作品からの影響を認めている。しかし、日本のアニメ監督である宮崎駿監督の影響があるというのは、どういうことなのだろうか。
千と千尋から影響?
既に公開されている『シャン・チー』の予告編から読み取るならば、宮崎駿的要素として認められるのは“龍”の存在だろう。原作コミックでは『シャン・チー』に登場する龍のフィン・ファン・フームは西洋の龍の姿をしていたが、映画版では東洋の龍の姿をしている。確かにその見た目は、宮崎駿監督がアカデミー長編アニメ映画賞を受賞した『千と千尋の神隠し』に登場するハクに似ている。
(龍登場は1:34〜)
一方で、8月16日に公開されたIMAX版のポスターではその全体像が写し出されているが、緑のたてがみを持つハクとは違い、赤いたてがみをなびかせている。「東洋の龍が出る」という要素や、その見た目以上に宮崎駿監督からの影響を感じさせるものがあったのだろうか。
A new legend begins on September 3. Power up your excitement for Marvel Studios’ #ShangChi and the Legend of the Ten Rings, Filmed for IMAX, with this exclusive art.
Tickets are on sale NOW: https://t.co/ttf0fWa8kN pic.twitter.com/f00Tfbkbg6
— IMAX (@IMAX) August 16, 2021
なお、『シャン・チー』を手掛けたデスティン・ダニエル・クレットン監督は曾祖母が沖縄出身で、曾祖父も日本の出身。日本の文化に囲まれて育ったという同監督は、『シャン・チー』でどのような物語を描いたのだろうか。
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MCU映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は2021年9月3日(金) 公開予定。
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