アジア系ヒーローの新時代へ『シャン・チー/テン・リングスの伝説』あらすじ&主演シム・リウの思いは | VG+ (バゴプラ)

アジア系ヒーローの新時代へ『シャン・チー/テン・リングスの伝説』あらすじ&主演シム・リウの思いは

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』9月3日公開

2021年9月3日(金)より劇場公開される映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)第25作目となるマーベル映画最新作。初めて黒人ヒーローを主人公に据えた『ブラックパンサー』(2018)、初めて女性ヒーローが単独で主人公を務めた『キャプテン・マーベル』(2019) に続き、『シャン・チー』はMCU史上初めてアジア系のヒーローを主人公に据えた作品になる。監督を務めるのは『黒い司法 0%からの奇跡 』(2019) のデスティン・ダニエル・クレットン監督。同監督は日系アメリカ人の父を持つアジア系の監督だ。

今回は、MCUに新たな系譜をもたらす『シャン・チー/テン・リングスの伝説』について、そのあらすじと、主人公シャン・チーを演じるシム・リウのコメントを見ていこう。

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のあらすじ

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は「マーベル・スタジオの新たな時代を築くヒーロー誕生の物語」と銘打たれている。確かに、フェーズ4に突入したMCUにおいて、『シャン・チー』以前に公開/配信された作品は『ワンダヴィジョン』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』『ブラック・ウィドウ 』と、フェーズ3までの既存のキャラクターを中心に据えた作品だけだった。今回の『シャン・チー』では、『キャプテン・マーベル』以来となる単独主人公の新ヒーローが紹介されることになる。

主人公のシャン・チーは、ホテルの駐車係として働き、夜は友人たちと遊ぶ平凡な生活を過ごしているが、“ある出来事”をきっかけにして、世界を脅かすある計画に巻き込まれていく。予告編ではシャン・チーの父親であるウェン・ウー/マンダリンのナレーションが印象的だ。シェン・ウーは自分が10年に及ぶ訓練を与えた息子のシャン・チーを自分のもとに連れ戻そうとしている。「運命からは逃れられない」と告げるウェン・ウーに対し、「断る」と自身の意思を示すシャン・チー。自身の過去と向き合い、未来を揺るがすテン・リングスとの戦いに挑む。

テン・リングスは映画『アイアンマン』(2008) から登場しているテロ組織の名前で、『アイアンマン3』(2013) ではテン・リングスのボスであるマンダリンの偽物が登場している。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』では、遂に本物のマンダリンが登場し、テン・リングスの実態が明らかになる。

主演のシム・リウの思い

MCU初のアジア系主人公を演じることになったシム・リウは、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の公開に向けて、米Entertainment Weeklyに率直な思いを語っている。シム・リウは中国のハルビンで生まれ、5歳の時にカナダに移住。大学では経営を学び、デロイト・トーマツで会計士として働いていた過去も持つ。今回シャン・チーを演じることについて、こう語っている。

知らせを聞いた瞬間、子どもの頃に戻ったようでしたよ。子どもの頃、私にはスパイダーマンしかいませんでした。なぜなら、彼はずっとマスクをしているからです。ハロウィンの時にはスパイダーマンの格好をしていました。スクリーン上で自分に似ていたキャラクターはほんの一握りで、その中から選びたいと思えるのは2つか3つ、そしてスーパーヒーローはその中に含まれていませんでした。

『シャン・チー』の製作を指揮したデスティン・ダニエル・クレットン監督は、「多くのアジア系俳優が出演しているスーパーヒーロー映画を、若い頃の自分がみたらどう思うだろうか」ということを考えて、製作に臨んだという。また、主演のシム・リウは、あくまでシャン・チーの描かれ方がステレオタイプにならないように注意を払ったと話している。

70年代から80年代にかけて、シャン・チーというキャラクターが存在していたこと、そして彼がアジア系のキャラクターだったということに驚かされます。しかし、同時に少しステレオタイプだと感じられる描写もありました。ですから、最初のこのキャラクター(シャン・チー)がどんな人物でどのような旅路に出るのかを描き出す時に、ステレオタイプな領域に踏み込まないよう、私たち(製作陣)皆で非常に気を遣いました。

『孤児の物語』(2013) などで知られるアメリカのSF小説家キャサリン・M・ヴァレンテは、「スター・ウォーズ」シリーズでお気に入りだったキャラクターは、帝国軍の兵士・ロイヤルガードだったと語っている。作中に自分を重ね合わせられる女性キャラクターが存在しなかったことから、赤いマントと仮面を身にまとったロイヤル・ガードを女性だと言い張っていたというのだ。

同じく、自分を重ね合わせられるアジア系のヒーローがスクリーンにいなかったことから、幼い頃にはハロウィンで顔が隠れるスパイダーマンのマスクを付けていたと話すシム・リウ。2021年になり、ようやく時代は変わろうとしている。“ステレオタイプなアジアキャラ”ではない真のヒーローの誕生をこの目に焼き付けよう。

 

MCU映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は2021年9月3日(金) 公開予定。

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』公式サイト

Source
Entertainment Weekly

MCU映画第24作目『ブラック・ウィドウ』は、2021年7月9日(金) 劇場およびDisney+プレミア アクセスで公開予定。あらすじはこちらから。

MCUドラマ『ロキ』は2021年6月11日よりDisney+で配信開始。あらすじ及び予告映像の考察はこちらの記事で。

VG+編集部

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