『ロボコップ』最新作にニール・ブロムカンプ監督 !
30年越しの「続編」
『ロボコップ』(1987)の30年越しとなる続編作品『RoboCop Returns』(公開時期未定)で、ニール・ブロムカンプ監督が指揮を執ることが判明した。SFをこよなく愛するブロムカンプ監督の就任に、SFファンはにわかに盛り上がりを見せている。
Neill Blomkamp To Direct New “RoboCop” For MGM; Justin Rhodes Rewriting Sequel Script By Creators Ed Neumeier & Michael Miner #Robocop https://t.co/QA84w1zma2
— MGM Studios (@MGM_Studios) July 11, 2018
『RoboCop Returns』は、『ロボコップ』第一作目から直接つながる続編作品として製作される。これまでに製作された『ロボコップ2』(1990)、『ロボコップ3』(1993)、ジョゼ・パジーリャ監督によるリメイク版『ロボコップ』(2014)は「なかったこと」になる。ブロムカンプ監督は兼ねてからロボコップに強い影響を受けたことを表明しており、自身の作品にも同作のオマージュを散りばめている。『チャッピー』には二足歩行型の警察ロボット・MOOSEが登場するが、『ロボコップ』に登場するED-209を参考にしたことを認めている。
王道SF×社会問題
ニール・ブロムカンプ監督は南アフリカ出身。これまでに『第9地区』(2009)、『エリジウム』(2013)、『チャッピー』(2015)といったオリジナルSF作品を手がけて来た。『第9地区』では「エイリアン」という題材を使い、「差別」というテーマを扱った。故郷の南アフリカで1994年まで行われていた人種隔離政策(アパルトヘイト)を題材としたものだ。続く『エリジウム』ではアメリカとメキシコの経済格差に着想を得て、「スペースコロニー」を舞台に、「格差社会」を問うた。『チャッピー』では「ロボット」を用いて「教育」というテーマを扱うなど、常にSFの王道的な題材を用いながら、現実社会の問題を取り扱ってきたのだ。
久しぶりの長編作品
近年は、自身のOats Studiosを立ち上げ、YouTubeやSteamを通して短編作品を発表していたニール・ブロムカンプ監督。脚本を執筆する予定となっていた『エイリアン5』の企画が消滅してしまった為、久しぶりの長編作品となる。『RoboCop Returns』では、どんなギミックを用意してくれるのか、また、作品を通してどのような問いかけを行うのか、今から楽しみに待とう。
Source
The Hollywood Reporter