怪獣デザインの舞台裏公開!『Making of “GAMERA -Rebirth-”』解説&考察 | VG+ (バゴプラ)

怪獣デザインの舞台裏公開!『Making of “GAMERA -Rebirth-”』解説&考察

©2023 KADOKAWA/ GAMERA Rebirth Production committee

2023年9月7日(木)Netflixにて世界独占配信

1965年に公開されて以降、熱烈なファンを有する怪獣映画「ガメラ」シリーズ。その新作アニメーションである『GAMERA -Rebirth-』が2023年9月7日(木)にNetflixで世界独占配信することが決定している。そして2023年8月10日(木)、『GAMERA -Rebirth-』の製作裏側映像の第1弾が公開された。

『Making of “GAMERA -Rebirth-”』と銘打たれた動画の第1弾では、怪獣デザインについてアニメ映画『GODZIILA』(2017-2018)の監督や映画『亜人』(2015-2016)の総監督を務めた瀬下寛之監督と、『ヤマトタケル』(1995)にも携わり、『GAMERA -Rebirth-』の怪獣のデザインを担当する髙濵幹からデザインコンセプトについて映像と共に詳細が一部明らかになった。

怪獣プロレスができるガメラ

『GAMERA -Rebirth-』にはガメラ以外に5体の怪獣が登場することが告知されており、怪獣同士の激しい戦い、いわゆる怪獣プロレスが作品の中心となることが既に発表されている。超音波怪獣(超遺伝子獣)ギャオス、大魔獣ジャイガー、深海怪獣ジグラ、大悪獣ギロン、宇宙怪獣バイラスと戦うこととなるガメラ。そのデザインについて瀬下寛之監督は以下のように述べている。

強くて、あの圧倒的な質量があって、つまり重厚で。で、その上で実は質量はあるけど、凄く俊敏で、色んな柔軟な戦いができるという。まさに、その無双の存在。

 

確かにガメラと言えば亀がモチーフで重厚なイメージだが、手足を甲羅に引っ込めて、そこからジェット噴射をして高速飛行し、さらには高速回転して敵を吹き飛ばすなどスピード感のある戦いを展開することが多い。平成三部作と呼ばれ、名作と名高い『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)では翼竜に似た怪獣である超遺伝子獣ギャオスとハイスピードな空中戦を繰り広げている。

また、『GAMERA -Rebirth-』のガメラの細部のデザインについては怪獣デザインを担当する髙濵幹が詳しく述べている。その中では、『GAMERA -Rebirth-』でガメラの手が重視されている旨の発言をしていた。

まあ、とにかく岩山ですね。動く岩山。手は意識して大きくデザインしてますね。特に今回はプロレスをやるっていうのは初期段階から言われてたので、やっぱり腕が使えれば戦いは面白くなるだろう。

怪獣プロレスを展開する上で手は重要な部位だ。また、ガメラの手と言えば平成三部作最終作の『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』(1999)で超遺伝子獣ギャオスが突然変異した邪神イリスに対して放ったバニシング・フィスト(爆熱拳)での逆転劇が印象的である。

『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』の邪神イリスとの最終決戦の際、ガメラは邪神イリスの偽プラズマ火球を切り落とされた自身の右腕で受け止め、炎の拳へと変化させた。そして、その炎の拳で邪神イリスの腹部を貫き、ガメラは辛勝している。平成三部作の中でも屈指の名シーンに数えられるバニシング・フィスト(爆熱拳)だが、『GAMERA -Rebirth-』でもそれを見ることはできるのだろうか。

そのようなことを考えても、今後も新たに公開されるであろう『Making of “GAMERA -Rebirth-”』の第2弾、第3弾にも期待していきたい。『GAMERA -Rebirth-』は2023年9月7日(木)よりNetflixにて世界独占配信決定。

『GAMERA -Reborth-』公式サイト

『Making of “GAMERA -Rebirth-”』第2弾の記事はこちらから。

『Making of “GAMERA -Rebirth-”』第3弾の記事はこちらから。

『Making of “GAMERA -Rebirth-”』第4弾の記事はこちらから。

『Making of “GAMERA -Rebirth-”』第5弾の記事はこちらから。

『GAMERA -Rebirth-』の予告第1弾の記事はこちらから。

『GAMERA -Rebirth-』の登場怪獣と主題歌に関する記事はこちらから。

Netflix『PLUTO』のキャスト紹介記事はこちらから。

Netflixドラマ版の『ONE PIECE』も2023年配信予定。実写キャストまとめはこちらから。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
お問い合わせ

関連記事

  1. アニメ版『ブレードランナー』 女性コミック作家が脚本手がける

  2. ラストの意味は? ネタバレ解説『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』次回作も考察

  3. サノスよりウルトロン?『ホワット・イフ…?』シーズン1のヴィラン起用について製作陣が語る【ネタバレあり】

  4. ネタバレ解説『バッド・バッチ』シーズン3第13話 クライマックスへラスト3話、オメガのリーダーシップに注目 あらすじ&考察