『バッド・バッチ』第15話はどうなった?
2021年5月より配信されているアニメシリーズ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』は、“不良分隊”と呼ばれるバッド・バッチのメンバーがクローン戦争後の動乱の時代で新たな生き方を見出していく物語。クローン兵の“欠陥品”と呼ばれていたバッド・バッチが少女・オメガとの出会いを経て、「スター・ウォーズ」史の過去と未来を繋いでいく。
全16話で構成される『バッド・バッチ』シーズン1も、いよいよ最終話目前の第15話の配信を開始した。第14話のラストには驚きの展開が待っていたが、シーズンフィナーレへ向けてどのような展開を見せるのか、第15話のネタバレ解説をお届けしよう。
第15話「カミーノへの帰還」あらすじ&ネタバレ解説
「実験ユニット99」
第14話のラストで囚われていたグレガーとバッド・バッチのメンバーを逃すために捕らえられたハンターは、クロスヘアーにカミーノへと連行されていた。ハンターを利用してバッド・バッチのメンバーをおびき寄せる作戦だ。なお前話では、カミーノの首相ラマ・スーが帝国に捕らえられており、事実上帝国の支配下にある。カミーノ人もクローンも一掃されている。
オメガはバッド・バッチにティポカ・シティなら着陸できると教え、一同は無事にカミーノ入りを果たす。海中から上昇するポートに市内へ移動するチューブシステムと、バリバリのSF設定を使いこなすオメガ。この入り口はカミーノの科学者ナラ・セのラボに繋がっており、そのラボとはオメガやバッド・バッチのメンバーが生み出された場所だった。
バッド・バッチことクローン・フォース99は、遺伝子操作によって突然変異の特性を備えたクローン兵たち。その突然変異を強化する遺伝子操作がカミーノで計画的に行われ、その計画名が「実験ユニット99 (Experimental Unit 99)」であったことをオメガは説明する。オメガは全てを見ていたというのだ。
ハンターは、旅の中で見てきた占領と暴力で支配する帝国のやり方をクロスヘアーに説こうとするが、そこにドロイドのAZIと合流した一行が到着する。しかし、レッカー、テク、エコーの三人はあっさりと捕まってしまい、ハンターを含む4人の命運はオメガに委ねられる。
仲間に忠を
帝国にとっても狙いはオメガにある。オメガを待つ間、ハンターとクロスヘアーはこのシリーズを象徴する重要な会話を交わす。命令に背いたことを「共和国のためか?」と問いただすクロスヘアーに対し、ハンターは「帝国ではなく仲間に忠を尽くすべきだ」と答える。“フリー”になって以降、共和国や反乱軍のためではなく、仲間のためにと判断を下してきたハンターの一貫した考え方だ。
すると抑制チップの影響を受けているはずのクロスヘアーは、「私も仲間だったはずだ」「お前が私に与えなかったものを与えよう」と、ハンターたちに「チャンス」を与えると言い出す。これには帝国エリート部隊のメンバーも驚きを隠せない。クロスヘアーには善良な心が残っているのだろうか。
オメガが発見されると、クロスヘアーはオメガを逃すよう進言。オメガと離れないと主張するハンターに対し、「自分じゃない者を演じるな」「私たちは優れている」「帝国の力になるために私たちは生まれた」と畳み掛ける。すると、クロスヘアーはハンターの手錠を外し、エリート兵たちを一撃で倒してしまう。だがその主張は、「もう一度仲間に戻って帝国に加われ」というもの。仲間に戻りたいという思いは同じだが、その方向性の違いが辛い。
クロスヘアーが明かす衝撃の事実
そこへ、オメガが起動したトルーパーの軍勢が登場。帝国の兵士たちはクロスヘアーが排してしまっていた為、トルーパーとバッド・バッチとの戦闘が展開される。ここでクロスヘアーはハンターたちに加勢し、第1話以来となる5人の共闘が始まる。BGMは『バッド・バッチ』のメインテーマだ。
予想外の展開に、報告を受けたランパート中将はクロスヘアーを含む全てのクローンを殺すように指示。クローンを製造できる科学者のナラ・セを手に入れた帝国にとって、クロスヘアーはもはや捨て駒だったのだ。
大量のトルーパーたちを退けたバッド・バッチだったが、ここでクロスヘアーは衝撃的な事実を明かす。なんと、クロスヘアーはとっくに抑制チップを取り外しており、自分自身の意志で帝国の側についていたのだ。人々を二分する動乱の時代は、バッド・バッチを引き裂いてしまった。
それでも、ハンターは気を失わせたクロスヘアーを連れていくことを決意する。一方の帝国は放棄されたカミーノの施設に一斉砲火を浴びせ、沈みゆくカミーノ に残されたバッド・バッチは万事休す。最後の1話を残して、『バッド・バッチ』はとんでもない展開を迎えている。
どうなるクロスヘアー
『バッド・バッチ』第15話は、大方の予想に反してクロスヘアーが自らの自由意志で帝国に仕えていたことが明らかになった。抑制チップを除去し、バッド・バッチは元に戻ってめでたしめでたし……かと思われていたが、そもそも価値観の違いが存在するならば、元の形に戻るのは難しいと予想できる。ハンターが気を失ったクロスヘアーを連れ出したのも、仲間にするためというよりも、沈みゆくカミーノには置いていけないという判断かもしれない。
一方で、忠誠心を見せるクロスへアーに対して、クローンを不要と考える帝国というすれ違いも発生している。ハンターはリーダーとしてどのような決断を下すのか、そしてクロスヘアー自身がどのような生き方を選ぶのか、そのラストをしかと見届けよう。
なお、『バッド・バッチ』はシーズン1第15話配信のタイミングで、シーズン2の配信決定が発表された詳しくはこちらの記事で。
『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』はDisney+で独占配信中。
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