ネタバレ解説『バッド・バッチ』第13話 ダース・モールと繋がるアイツらが登場 あらすじ&考察 | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ解説『バッド・バッチ』第13話 ダース・モールと繋がるアイツらが登場 あらすじ&考察

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『バッヂ・バッチ』第13話はどうなった?

2021年5月から配信を開始した『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』も、8月13日(金) に迫った最終話配信までラスト3話となった。クローン戦争後/帝国成立直後の時代を描く『バッド・バッチ』は、第10話で惑星ラクサスを、第11話と第12話で惑星ライロスを舞台に、“反帝国”の人々を助けるバッド・バッチの姿が描かれた。

それでも、反乱軍の流れには合流しないハンターの強い信念が改めて強調され、今日もバッド・バッチはフリーランスの傭兵として仕事を受ける。第13話では一体どのような出会いが待っているのか。あらすじをネタバレ解説とともに見ていこう。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』第13話の内容に関するネタバレを含みます。

第13話「群れ」あらすじ&ネタバレ解説

パイクとは誰か

前回までとは打って変わって、バッド・バッチは何かの任務の帰りらしい。ハンターはガンダークの群れの中に突っ込まざるを得なかったことに不満を漏らしているが、ガンダークとは「スター・ウォーズ」シリーズでお馴染みの4本の腕を持つ凶暴な生物だ。オビ=ワン・ケノービもガンダークの巣に落ち、アナキン・スカイウォーカーに助けられた過去を持つ。『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008-2020) でその姿を見せている。

シドの酒場に戻ったバッド・バッチだったが、そこにはギャングのボスであるイサ・デュランドの息子というローランドが。シドは店を乗っ取られてしまったようだ。オメガは前回のエピソード同様、“困っている人”であるシドの側に立ち、バッド・バッチはシドの店の奪還に乗り出すことになる。

シドが選んだ作戦は、ローランドがパイクと取引しようとしているスパイスを盗み出して流通を潰すという意外なもの。パイクは『クローン・ウォーズ』や映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018) にも登場した種族で、スパイスの流通を取り仕切っている。パイク・シンジケートは、ダース・モールが結成した犯罪組織であるシャドウ・コレクティヴに加盟している。

スパイス奪還作戦

シドの指示のもと、バッド・バッチは地下道からオフィスに侵入しようとする。シドは仲間にローランドのペットであるルビーを誘拐させると、6箱ものスパイスを強奪。しかしローランドの部下が後を追ってきたことによって、その地下に潜んでいたクリーチャーのアーリングの群れに襲われてしまう。バッド・バッチ一行はスパイスを捨て、命からがらこれから逃げ切ることに成功する。今回は地下が舞台ということもあり、往年のパニック映画を思わせる演出が光った。

ローランドは取引に現れたパイクから文字通りシメられる。シドの作戦通り。上には上がいるものだ。だが、パイクはシドより一枚上手だった。パイクは店に戻ったシドにスパイスを取り戻すよう要求すると、それまでオメガを預かるとバッド・バッチに言い放つ。シドは非常にパイクを恐れており、この要求を飲んでスパイス奪還の任務に出発する。

シドは一応オメガを巻き込んだ責任を感じているようで、レッカーを連れて自らスパイスの回収に乗り出す。一方、ローランドと共に捕らえられたオメガは、ローランドから母の話を聞き出していた。ギャング一家だというデュランド家は、今後の「スター・ウォーズ」シリーズで登場することもあるかもしれない。

シドとレッカーは任務達成寸前でアーリングの群れに襲われるが、ここでテクの閃光弾が炸裂。間一髪のところで6はこのスパイスを全て取り戻す。オメガは解放したもののローランドに処分を下そうとするパイクに対し、オメガはこれを止めようとする。オメガの善意に救われたシドもまた、憎むべき相手であるローランドを擁護するのだった。シドもまたオメガの影響を受けて変わりつつあるのかもしれない。

パイク・シンジケートの落とし前

だが、パイクはローランドを処刑するつもりはなく、その角を切り落として去っていく。“落とし前”というやつだろう。犯罪組織の中でもパイクはヤクザに近いスタイルを持っているのかもしれない。オメガからペットのルビーを受け取ったローランドは、「小さな代償だ」という台詞を残して去っていくのだった。

オメガは悪党であるローランドを庇った理由を「悪い人じゃないかも」と説明する。ギャングのファミリーの息子を助けたこの経験が、後々のストーリーに影響を及ぼすことは間違いないだろう。第13話は、勧善懲悪では済ますことのできない、戦後間もない混沌とした時代を示すようなエピソードだった。

ラスト三話、一体どうなる?

一方で、『バッド・バッチ』のこのシーズンも残すところ14話、15話、16話の三話のみ。第12話でようやくクロスハンターがバッド・バッチを追ってくる流れができたかと思いきや、今回はまた通常のエピソード回に戻ってしまった。借金も返し終わったバッド・バッチだが、相変わらずシドから離れるつもりもなさそうだ。

それでも、オメガやバッド・バッチから影響を受け、ただの商売人から人情ある商売人へと変わっていくシドの姿は見ていて嬉しくなる。今回初めて言及されたデュランド家もシーズンのクライマックスへ向けてのピースになることに期待しよう。

なお、今回登場したパイクのパイク・シンジケートは『バッド・バッチ』から約10年後を舞台にした映画『ハン・ソロ』でもその勢力を誇っている。その非道さと、シドも恐れる戦闘力の高さが混沌の時代においてパイク・シンジケートを一大勢力として生きながらえさせたのだろう。今回、パイク・シンジケートと一悶着起こそうものならシャドウ・コレクティヴとの接触、ダース・モールの登場も期待できたが、残念ながら(?)その危機は去ってしまった。

シリーズでお馴染みの要素と新キャラクターを交差させながら進んでいく『バッド・バッチ』。最終三話からも目が離せない。

『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』はDisney+で独占配信中。

『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』(Disney+)

遂に撮影を開始した『マンダロリアン』シーズン3の情報はこちらから。

ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』の最新情報はこちらの記事で。

 

『バッド・バッチ』第14話のネタバレ解説はこちらの記事で。

第1話のネタバレ解説はこちらから。

第2話のネタバレ解説はこちらから。

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