『バッド・バッチ』第6話配信開始
「スター・ウォーズ」最新作となるアニメ『スター・ウォーズ: バッド・バッチ』はDisney+で毎週金曜日に最新話を更新中。『バッド・バッチ』の舞台は映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005) とアニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008-2020) の後。クローン兵の“不良分隊”であるバッド・バッチは不安定な社会の中で様々な出会いを果たしながら旅を続ける。
同じくDisney+オリジナルのドラマ『マンダロリアン』(2019-) や旧三部作など、過去のシリーズとの繋がりも提示しながら、物語は中盤の第6話に突入していく。今回はどんな出会いが待っているのだろうか。
以下の内容は、アニメ『スター・ウォーズ: バッド・バッチ』第6話の内容に関するネタバレを含みます。
第6話「ドロイドの墓場」あらすじ&ネタバレ解説
シドからの新たな依頼
「ドロイドの墓場」というタイトルが設定された第6話の英題は「Decommissioned」で「解体された」という意味になっている。前回に続き、バッド・バッチは惑星オード・マンテルにあるシドの店で時間を過ごしている。オメガは前回の戦いの中で拾ったエネルギー・ボウ(プラズマの矢を放つ弓)で訓練をエコーから兵士としての訓練を受けているが、うまくいかないようだ。
そこに現れたシドは、コレリアの廃棄処分施設から戦術ドロイド(タクティカル・ドロイド)を盗み出してくるミッションを提示する。戦術ドロイドはクローン戦争中に分離主義勢力軍のバトルドロイドを指揮する役割を担っていたドロイドで、高価なデータを内蔵しているという。賞金稼ぎにコネのあるシドに居場所を知られているバッド・バッチには、ミッションを受けるかどうかを選択する余地はない。バッド・バッチの一行が渋々依頼を受けると、シドはオメガに「放すのが早い」と助言を与え、エネルギー・ボウの腕前を見せつける。シドも凄腕の戦士だったようだ。
なお、惑星コレリアといえば、ハン・ソロや『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018) に登場したキーラの出身地だ。コレリアには大規模な造船所があることで知られていたが、ドロイドの廃棄処分施設もあるようだ。
マルテス姉妹登場
惑星コレリアに到着したバッドバッチは、ポリス・ドロイドが張り付く厳しい警備をすり抜け、廃棄処分施設に侵入。最後の一体になっていた戦術ドロイドを確保しようとするが、その前に現れた二人組に先を越されてしまう。この二人組はトレース・マルテスとラファ・マルテス。『クローン・ウォーズ』シーズン7に登場し、アソーカ・タノと共闘した姉妹だ。
アソーカはマルテス姉妹と共にパイク・シンジケートから決死の脱出をはかる❗️
『#スターウォーズ:#クローンウォーズ』ファイナルシーズン
エピソード7「取引の果て」本日(7/24)より #ディズニープラス で独占配信中! pic.twitter.com/jO3yAw0J1s
— スター・ウォーズ公式 (@starwarsjapan) July 24, 2020
対峙する一同だったが、オメガの扱い慣れていないエネルギー・ボウの暴発が原因で施設に閉じ込められてしまい、ポリス・ドロイドとの銃撃戦に。バッド・バッチはポリス・ドロイドを排除しながらもマルテス姉妹から戦略ドロイドの頭部を奪おうと奔走する。
作戦の中で頭部を強打したレッカーは「優秀な兵士は……」と呟きながら倒れてしまう。第3話から頭痛に悩まされていたレッカーだが、「優秀な兵士は命令に従う」とのクロスヘアーの言葉が頭に響く。その後復活したレッカーだったが、確実にオーダー66に蝕まれつつある。今後寝返ってしまうようなことがあるのだろうか……。
オメガが焼却炉に落ちそうになったことで、バッド・バッチはトレースとラファとの連携プレーを見せ、オメガをギリギリで助け出す。その後一同は、戦略ドロイドを活用して廃棄処分になっていたバトル・ドロイドたちを動員。かつては対クローン兵のために動員されていたバトル・ドロイドたちがクローン分隊のバッド・バッチを助ける熱い展開だ。更にオメガがエネルギー・ボウを使いこなすシーンでは、印象的なオメガのテーマ曲が流れる。
トレースとラファはR7の迎えを呼び、一同は廃棄処分施設をなんとか脱出。R7-A7は『クローン・ウォーズ』でアソーカ・タノが連れていたドロイドである。あのR7がトレースとラファの手に渡ったのだろうか。こうなると『バッド・バッチ』でもアソーカの再登場があり得るかもしれない。
最後に登場した人物は?
戦略ドロイドの頭部は撃たれてしまったが、データはテックが抜き出していたようだ。トレースとラファは、自分たちの雇い主は帝国に反撃するために戦略ドロイドのデータを狙っていたと話す。世界を良くするためにデータを手に入れようとしていたと説明しながら、ラファはバッド・バッチにクローンなのになぜ帝国のために働かないのかと問いかける。
その後、ハンターは正義のためにと、テックがコピーしていた戦略ドロイドのデータをトレースとラファに渡す。「ただの兵士の方が楽だった」と正直な気持ちを吐露するハンターに、ラファは「最後には立場を選ぶんだ」と忠告を与える。
トレースとラファは、R7を利用して雇い主と思われる人物にコンタクトを取る。不良クローンの部隊に救われたと報告し、バッド・バッチの居処も掴んでいることを伝える。確かに、この二人はバッド・バッチがオード・マンテルに潜伏していることを知っている。ラファがバッド・バッチに興味があると考えたこの人物は、一体誰なのだろうか。
ヒントは、R7にコンタクトを取らせる際に通話相手を「彼 (him)」と形容したことだ。男性であることが分かるが、最有力候補は『バッド・バッチ』でも名前が挙がっているレックスだろう。『クローン・ウォーズ』でオビ=ワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカー、アソーカ・タノと行動を共にしたクローン兵のキャプテンで、バッド・バッチ同様オーダー66の影響を受けていない。
第5話ではシドに「大事なのは味方と金」と助言されたバッド・バッチだが、この先に待っているのは、危機か仲間か。バッド・バッチの冒険はまだまだ続く。
『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』はDisney+で独占配信中。
『バッド・バッチ』第5話のネタバレ解説はこちらの記事で。
『バッド・バッチ』第1話のネタバレ解説はこちらから。
『バッド・バッチ』第2話のネタバレ解説はこちらから。
『バッド・バッチ』第3話のネタバレ解説はこちらから。
『バッド・バッチ』第4話のネタバレ解説はこちらの記事で。
『バッド・バッチ』で明らかになった“ジェダイが忘れ去られた理由”についての考察はこちらの記事で。
帝国がクローン兵を廃止した理由の解説はこちらの記事から。