ネタバレ解説『バッド・バッチ』第9話 ドラマ『ボバ・フェット』に向けて重要な伏線が あらすじ&考察 | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ解説『バッド・バッチ』第9話 ドラマ『ボバ・フェット』に向けて重要な伏線が あらすじ&考察

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『バッド・バッチ』第9話配信開始

「スター・ウォーズ」シリーズ最新作にして“クローン戦争”のその後を描く『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』は2021年5月に配信を開始。全16話の配信を予定しているが、あっという間に後半戦に突入し、クローンの“不良分隊”であるバッド・バッチの旅路も大きな分岐点を迎える。

今回はラストで意外な展開を迎えた前回第7話に続き、バッド・バッチが次なる作戦に挑む第8話についてネタバレありで解説していこう。

第9話「失われた賞金」あらすじ&ネタバレ解説

拐われたオメガ

“銀河一の賞金稼ぎ”とも呼ばれたキャド・ベインにオメガを拐われたバッド・バッチだったが、ブラッカを脱出する際にもクロスヘアーはしつこく追ってくる。キャド・ベインを追わなければならないが、クロスヘアーをまくのがやっと。この三つ巴の争いは『マンダロリアン』(2019-) シーズン2のボバ・フェットと帝国の残党とのそれを思い出させる。

一方のオメガはキャド・ベインのシップに監禁されている。オメガはバッド・バッチが助けに来ると信じているが、キャド・ベインはオメガに諦めるよう告げる。トド360は前回のハンターの流れ弾で足を故障しているが、キャド・ベインは気にかける様子がない。互いを思い合っているバッド・バッチとオメガとは対照的だ。

キャド・ベインはカミーノのラマ・スーと交信。やはりカミーノが帝国の頭を飛び越えてオメガ誘拐の依頼を出していたようだ。二人は賞金の受け渡しを約束すると、ラマ・スー首相はナラ・セがオメガに肩入れしすぎているとして行政補佐官のトーン・ウィーを賞金の受け渡し先であるボーラ・ヴィオへ送る。この時ラマ・スーはオメガを固有名詞で呼ばず「われらの資産(our property)」と呼んでいる。ラマ・スーによれば、カミーノの目的はオメガから必要な遺伝物質を摘出すること。この目的を達成すればオメガを殺すつもりらしい。

オメガはキャド・ベインに放置されたトド360に修理をオファーする。ここでオメガが修理経験があるとして名前を挙げているAZIシリーズは、『バッド・バッチ』第1話でエコーを治療していたドロイドだ。オメガはやはりここでもバッド・バッチのメンバーを“友達”と呼び、トドとベインの関係を揶揄するのだった。

オメガの秘密

共和国のデータベースからキャド・ベインの正体を突き止めたバッド・バッチは、更にオメガの遺伝子に純粋なクローン第1世代のDNAが組み込まれていることを知る。これは全てのクローン兵の遺伝子ホストになったジャンゴ・フェットの遺伝子ということだ。第3話では、このジャンゴ・フェットの純粋な遺伝子素材は劣化していることが明らかになっていた。

バッド・バッチは変異遺伝子を持っているが、オメガが持っているのは純粋な複製遺伝子で、この純粋な遺伝子を持っているのはオメガ以外にボバ・フェットだけなのだという。オメガの遺伝子はクローン兵の生産に必要であり、バッド・バッチはオメガを狙っている連中がカミーノだということに気がつくのだった。

そのオメガはというと、うまく自分の修理ができないトド360に取り入ることに成功し、トドを修理しつつもその電源を落とすことに成功する。なお、トドはアナキン・スカイウォーカーにも修理してもらった過去を持つ。

キャド・ベインは惑星ボーラ・ヴィオに到着。ボーラ・ヴィオは「スター・ウォーズ」シリーズで今回初めて登場する惑星になる。オメガは通信機を取り戻すとシップからの脱出に成功。遠く離れたバッド・バッチとの通信に成功する。テックはオメガに位置を特定するために電力サージを起こすよう依頼する。しかし、そこに現れたのはキャド・ベイン。オメガの通信機を破壊してオメガを連れ戻そうとするが、更にそこにフェネック・シャンドが現れ、賞金の引き渡しに来たトーン・ウィーを排除する。

フェネックが躍動

フェネック・シャンドはドラマ『マンダロリアン』で初登場を果たし、2021年12月配信開始を予定しているドラマ『ザ・ブック・オブ・ボバ・フェット(原題)』にも登場する予定だ。今回、ボバ・フェットとオメガの重要な繋がりが明らかになったが、フェネック・シャンドはそれを知っていて『マンダロリアン』でボバと共に行動していたのだろうか。

『バッド・バッチ』におけるフェネック・シャンド初登場の解説はこちらから。

トーン・ウィーが持ってきた賞金を手に入れたフェネック・シャンドだったが、トド360がこれを強奪。しかし、このクレジットは戦いの中で爆破されてしまう。賞金を失った以上、フェネックとベインはオメガを連れ出すしかない。ジャンゴ・フェットが死んだことで“銀河一の賞金稼ぎ”と称されていたベインだったが、フェネック・シャンドは見事にそのベインを退けてみせる。

オメガはボーラ・ヴィオの施設の奥地に進んでいき、何かの身体が入れられた培養器を発見。これはもしかして『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019) でその存在が明かされた、パルパティーンのクローンの原型なのだろうか。

オメガはバッド・バッチの4人に電波を飛ばして居場所を知らせることに成功。ボーラ・ヴィオはリド星系にあるらしい。オメガに追いついたフェネック・シャンドは「首相の元に行けば私に捕まるより悲惨」と説明。フェネック・シャンドはラマ・スーに雇われていたわけではなかったようだ。ラマ・スーの目的を聞くオメガに「理由は分かっているはず」と答えるフェネック・シャンド。オメガの目線の先には先ほどの培養されているクローンがあった。

ここに乱入してきたトド360が培養器に激突したことで、フェネック・シャンドにクローンの身体がのし掛かる。クローンは古典的なエイリアンのような身体をしている。本当にパルパティーンのクローンの実験体だったのかもしれない。

ピンチに現れるのは…

逃げ出すことに成功したオメガだったが、そこに復活したキャド・ベインが現れ、またもフェネック・シャンドと揉み合いに。オメガはトド360を退けるとフライト・ポッドに乗り込みボーラ・ヴィオを脱出。ポッドは失速するが、そこに現れたバッド・バッチがオメガを救出し、ついに5人は再合流。なぜカミーノは自分を執拗に追うのかと問いかけるオメガに、ハンターは真実を告げるのだった。

キャド・ベインはオメガを追おうとするが、シップはフェネック・シャンドが破壊工作を仕掛けた後。フェネックは本当の雇い主であるナラ・セと交信している。「首相の元に行けば私に捕まるより悲惨」と話していた理由は、ナラ・セに雇われているからだったのだ。ナラ・セはバッド・バッチと合流したオメガは追わなくてよいとシャンドに告げる。

人と違い、価値があることによって追われるオメガ。「実験台になりたくない」と言うオメガにハンターは「いくらでも来ればいい。俺たちがついてる」と心強い言葉をかけるが、オメガは「守りきれない」と恐れている。それでもハンターは必ずオメガを守ると約束し、第9話「失われた賞金」は幕を閉じる。

“欠陥”と“価値がある”

『バッド・バッチ』第9話では、カミーノがオメガを重宝している理由が明らかになった。オメガは、ボバ・フェット以来となるジャンゴ・フェットの純粋な遺伝子を持つクローンだったのだ。一方の“不良分隊”であるバッド・バッチは、その個性は“欠陥”とされてきた。帝国の時代においては“人と違うこと”は、いずれにしてもその安全を脅かされる理由になるのだ。

『バッド・バッチ』は後半に入り、“不良”のバッド・バッチと、価値があることで追われるオメガが手を結んで共闘するという核心にあるコンセプトが見えてきた。

そして、フェネック・シャンドの活躍が描かれたのも印象的だ。“銀河一の賞金稼ぎ”とされているキャド・ベインよりも若きフェネックの方が一枚上手で、更にジャンゴと同じ=ボバと同じ純粋な遺伝子を持つオメガを救うという描写は、12月に配信を予定しているドラマ『ボバ・フェット』に向けて、フェネックというキャラクターに厚みを与えてくれた。

そのバックグラウンドがほとんど描かれなかったフェネックに、今までにない親しみやすさを付与して、『バッド・バッチ』はいよいよ二桁第10話目に入っていく。引き続き、今後の展開に期待しよう。

『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』はDisney+で独占配信中。

『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』(Disney+)

『バッド・バッチ』第10話のネタバレ解説はこちらの記事で。

第1話のネタバレ解説はこちらから。

第2話のネタバレ解説はこちらから。

第3話のネタバレ解説はこちらから。

第4話のネタバレ解説はこちらの記事で。

第5話のネタバレ解説はこちらの記事で。

第6話のネタバレ解説はこちらの記事で。

第7話のネタバレ解説はこちらから。

第8話のネタバレ解説はこちらの記事で。

 

帝国の時代にジェダイが忘れ去られた理由についての考察はこちらの記事で。

帝国がクローン兵を廃止した理由についてはこちらの記事から。

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