宿敵ギャオスへと迫る『Making of “GAMERA -Rebirth-”』第2弾公開 | VG+ (バゴプラ)

宿敵ギャオスへと迫る『Making of “GAMERA -Rebirth-”』第2弾公開

©2023 KADOKAWA/GAMERA Rebirth Production committee

2023年9月7日Netflix全世界独占配信

1989年の日本を舞台にガメラと遭遇する4人の少年と、ガメラと5体の怪獣同士の死闘を描く『GAMERA -Rebirth-』が、2023年9月7日よりNetflixで全世界独占配信される。怪獣同士の戦いである所謂“怪獣プロレス”が重視される『GAMERA -Rebirth-』。その怪獣デザインを語る『Making of “GAMERA -Rebirth-”』の第2弾が公開された。第1弾の『Making of “GAMERA -Rebirth-”』では主役であるガメラについて語られたが、第2弾では宿敵ギャオスについて語られた。

ギャオスは昭和版「ガメラ」シリーズでは超音波怪獣ギャオス、平成版「ガメラ」シリーズでは超遺伝子獣ギャオスとして登場しており、昭和と平成を通して最多の出演数を誇る怪獣である。超音波メスで敵を切り裂くその姿はまさしく、ガメラの宿敵と呼べる怪獣だ。その種類は多岐に渡り、『ガメラ対大悪獣ギロン』(1969)には宇宙ギャオス、漫画『ガメラ外伝Ver2.5』(1999)では海棲性ギャオス、『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』(1999)にはギャオス・ハイパーと突然変異体である邪神イリスが登場している。

他にも昭和版「ガメラ」シリーズでは過去映画からのライブフィルムという形で初登場の『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』(1967)以降、ほぼ全作品に登場している。また、平成版「ガメラ」シリーズでは林家しん平による自主製作映画『駕瞑羅4 真実』(2003)という作品が存在しており、そこではガメラのプラズマ火球を無効化するアルビノギャオスという個体も登場している。

『Making of “GAMERA -Rebirth-”』で語られる “ギャオス”像

『GAMERA -Rebirth-』ではギャオスは群れを成して空を飛び、自衛隊のものと思わしき戦闘機を攻撃している。このことから見ても、『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』で地球のマナのバランスが崩れたことで大量発生したギャオス・ハイパーを想起させるデザインだと考えられる。その点について、『GAMERA -Rebirth-』で監督を務める瀬下寛之監督は以下のように述べている。

デザインされた異形感。竜の持ってる伝説の、その生き物っていう。そういう感じを入れたかったなと思っています。

これを踏まえると、『GAMERA -Rebirth-』でのギャオスは平成版「ガメラ」シリーズの超古代文明が生み出した生物兵器という設定に近いのかもしれない。また、『Making of “GAMERA -Rebirth-”』の中では人間を捕食するなど、ガメラと戦う巨大な個体から人間とサイズ感が大差のない個体と幅広く登場しており、この点も平成版「ガメラ」シリーズの設定を思い起こさせる。怪獣デザインを担当する髙濵幹曰く、意識してそのようなデザインにしているとのことだ。

平成シリーズとの、なんか橋渡し役みたいな感じ。ギャオスは。キャラクターとしては連綿と、こう受け継がれているっていう関連性をちょっと持たせたいな、と思っています。

“怪獣プロレス”を重視しているとされる『GAMERA -Rebirth-』。しかし、そこでも平成版「ガメラ」シリーズにあったような人間を捕食する生々しいサイズ感の怪獣たちの存在が感じられる『Making of “GAMERA -Rebirth-”』第2弾だった。第3弾では、どのような怪獣を紹介するのだろうか。今後に期待していきたい。

『GAMERA -Reborth-』公式サイト

『Making of “GAMERA -Rebirth-”』第1弾の記事はこちらから。

『Making of “GAMERA -Rebirth-”』第3弾の記事はこちらから。

『Making of “GAMERA -Rebirth-”』第4弾の記事はこちらから。

『Making of “GAMERA -Rebirth-”』第5弾の記事はこちらから。

『GAMERA -Rebirth-』の予告第1弾の記事はこちらから。

『GAMERA -Rebirth-』の登場怪獣と主題歌に関する記事はこちらから。

Netflix『PLUTO』のキャスト紹介記事はこちらから。

Netflixドラマ版の『ONE PIECE』も2023年配信予定。実写キャストまとめはこちらから。

鯨ヶ岬 勇士

1998生まれのZ世代。好きだった映画鑑賞やドラマ鑑賞が高じ、その国の政治問題や差別問題に興味を持つようになり、それらのニュースを追うようになる。趣味は細々と小説を書くこと。
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