第6話ネタバレ感想!『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』あらすじ・考察・登場怪獣 | VG+ (バゴプラ)

第6話ネタバレ感想!『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』あらすじ・考察・登場怪獣

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『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』第6話配信開始

芥川賞作家の円城塔がシリーズ構成・SF考証・脚本を担当する『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』。随所に散りばめられた過去作へのオマージュや、2017年より公開されたアニメ映画『GODZILLA』3部作に引き続き「SF」性を前面に出したストーリーでSFファン、怪獣ファンから好評の『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』もNetflixの先行配信では6話目に突入だ。物語も早くも折り返し地点。早速第6話を振り返っていきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』第6話の内容に関するネタバレを含みます。

第6話「りろんなきすうじ」あらすじ/注目ポイントはココ!

マンハッタンを覆うラドンの群れ

冒頭、ラドンの群れがマンハッタンを覆うシーンから幕が開ける。一体ずつは小型とは言え軽く見積もっても数千体の規模だ。果たして人類に為す術はあるのだろうか? これまでに『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』におけるラドンは『ガメラ2』のソルジャーレギオンや『ガメラ3』のギャオス・ハイパーの特徴を併せ持つことを指摘してきたが、このように大群で都市に押し寄せる描写は1963年公開のアルフレッド・ヒッチコック監督作品『鳥』のオマージュも感じさせる。

葦原が発見したクラゲ

山本に「葦原は80年前に赤潮の調査で特殊なクラゲを発見した」と説明する佐藤。その赤いクラゲこそ紅塵の母体となったものなのだろうか? そして「生きていれば100歳を超える」葦原は果たして存命なのだろうか? 第1話で佐藤を地下へと案内した際の口振りなどから山本は怪獣や紅塵について何かを知っているのかと思いきや、今のところは特に自ら動き出す気配はなく調べ事は佐藤に任せきりにしているようだ。果たして山本は何かを知っているのだろうか、それとも見掛け倒しのまま終わるのか。

ミサキオクもシヴァ共同事業体も元を辿れば葦原という一人の研究者へと行き着く。シヴァ共同事業体は現実にもあるようなグローバルで巨大な力を持つ組織らしい。それに対してミサキオクは極めてローカルな研究施設だ。この対比は意図的なものだろう。世界の秘密、怪獣の秘密を握っていそうなシヴァ共同事業体の何らかの「野望」に対してミサキオクが何らかの「切り札」で対抗していくような展開も有り得るのではないだろうか。

サルンガ、シヴァ、紅塵フェーズα

そのシヴァ共同事業体の方ではティルダとBB、それから警備員の男の三人による会議が開かれていた。この赤髪の警備員は『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』公式サイトにも名前は書かれておらずNetflixの配信字幕でも「(警備員)」としか記されていないので単なるモブキャラなのだろうが、そんなモブキャラが何故メインキャラ二人が秘密情報を交換し合う会議に同席しているのだろうか……。

ともかく、その会議の場で前回の記事でガバラではないかと推定した怪獣はスタッフにより“サルンガ”と命名されたと明かされた。『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』オリジナルの怪獣だとするならここまでガバラそっくりの見た目にする必要はない。逆に言えば何故敢えて名前を変えたのか。BB曰く葦原の予言した「紅塵をベースとした生物」こそがサルンガであるらしい。この後ガバラとの繋がりが示されることはあるのかも含めて、サルンガの今後の活躍を楽しみにしたい。

サルンガの目的を問うティルダに対して、「我々が盗んだお宝を奪い返しにきたとも考えられる」と返すBB。ティルダが「シヴァか」と口にすると、警備員が「あれは一日で隔壁を破った」と応じる。この会話から推察すれば、“シヴァ”という名前の別の怪獣が存在し、サルンガはそれとの接触を試みているということだろうか? そうだとすると紅塵による”赤い海”に続いてここにも『新世紀エヴァンゲリオン』に対するオマージュがあるのかも知れない。”使徒”がNERVに幽閉されたリリスを求めて地上から地下へと侵攻していたのとは対照的に、サルンガは地下から地上へと出ようとしている。

さらにBBは「10年実験室にこもってこの世に0.001秒しか存在させられなかった物質」である“紅塵フェーズα”の名を口にする。紅塵にも様々な種類や形態があるということだろうか?

人知を超えたシンメトリー

図書館で調べ物をする銘と、新たなボディでついていくペロ2。このボディも何かしらのオマージュなのだろうか? 一見ただの段ボールの箱組のように見えて、しかし蛇腹状に段差を生じさせたり、銘の落とした資料を拾い上げる際には腕を生やしたりと変幻自在だ。

資料に記された「恐るべきシンメトリー」について銘が頭を捻っていると、そこへ鹿子がウィリアム・ブレイクの詩『虎』の一節を引用しながら話し掛ける。鹿子が私訳した”いかなる不死の手とまなこ 形作るか人寄せ付けぬ 人知を超えたシンメトリーを”の一節は原文ではこうなっている。”What immortal hand or eye  Could frame thy fearful symmetry?” こうして見較べてみると確かに大幅に意訳されていることが分かる。続けて”百万の宇宙を前に取り乱さずに目を逸らさずに”とウォルト・ホイットマン『草の葉』の一節を引用する鹿子。さすが外務省のエリート官僚だけあって文学にも明るいらしい。

銘は理系の院生ということもあってかこれらの詩は知らなかったようだが、数式とにらみ合う中で“人知を超えたシンメトリー”という鹿子の引用した言葉からヒントを得て葦原カスケードのメカニズムに思い至る。鹿子に礼を言い、すぐさま李博士への報告へと向かう銘。曰く「分子じゃなくて時空間の方をひねってとめる」らしいが、生憎筆者には何のことだかサッパリである。とは言えさすがは李博士、銘の説明を一発で理解しロンドンへの出張へと誘う。

余談だが、新海誠『言の葉の庭』でもスーツ姿の女性が初めて会った男子高校生に和歌を引用しながら話し掛けるシーンがあったが、筆者はその余りのフェティシズムに気圧されてそれ以上先を観れなくなってしまった。かように初対面の相手に対していきなり文学作品の引用でもってコミュニケーションを図るというのはファンタジーなのであるが、ここでは鹿子が銘の知的水準や力量を測る、悪く言えば値踏みするという意味もあったのだろう。いずれにせよ、鹿子は銘に興味を持っているらしい。どうやら鹿子、ひいては外務省、日本政府も怪獣や紅塵については満足な情報を持っていないようだ。鹿子との接触によって銘の立場がどのように変化していくのかについても注目したい。

ジェットジャガー対アンギラス!

一方、大滝はアンギラスを前にジェットジャガーで孤軍奮闘するが、ろくな武器もない上に対格差もあっていいように地面に転がされてしまう。その様子を見てユンはアンギラスが好奇心に基づいて行動していると判断する。そこへ自衛隊がトラックでやってきて機関銃を放つものの跳弾によって逆に攻撃されてしまう。

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大滝は源のトラックから捕鯨砲を掴み取って再びアンギラスへと挑む。球筋が読めるならば、と大滝はジェットジャガーでアンギラスに体当たりしゼロ距離から首筋に捕鯨砲を撃ち込む。瞳の光が消え、首から血を流して地面へと倒れ込むアンギラス。南無三。何も殺さなくたっていいだろう、とは倒された際に後腐れなく爆発してくれずに静かに死体と化す怪獣を見せ付けられた時にだけ感じる手前勝手な感想と知りつつ筆者は思うのだった。

姿を見せたゴジラアクアティリス

自宅で作業中、李博士からのメールで葦原カスケードの謎が解けたことを知りすぐさまそのことをスティーブンに報告するBB。

日本では海上自衛隊の戦艦とマンダの群れとの戦闘が始まっていた。艦砲射撃でマンダを沈めていく自衛隊。だがレーダーに新たな反応が。急速に接近し、海面に浮き上がり戦艦をアーチ状に飛び越えたその怪獣こそゴジラアクアティリスだった。どうやらゴジラアクアティリスはマンダの群れを追っているらしい。劇中では未だ「ゴジラ」の呼称は出てきていないが、果たしてどのようなきっかけで命名されるのだろうか。

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個人的な趣味で言えば、折角の自衛隊と怪獣との戦闘シーンだったのだからマンダも海の中から姿を見せぬまま大人しく沈められるばかりでなく戦艦に巻き付いて襲うなどの見せ場が欲しい気はした。そしてそのマンダをさらに一撃の下に屠るのがゴジラアクアティリスの衆目へのお目見えシーンであれば一層ドラマティックだったことだろう。特にマンダに関して言えば前回、前々回と人々に危機を煽るだけ煽って全身を見せぬ内に沈められてしまってはやはり物足りない。今回満を持して大暴れした上で、それすら噛ませ犬だったという風に描かれればゴジラアクアティリスの”ゴジラ性”が際立ったように思う。ただでさえ複雑な物語に登場怪獣の種類も豊富である。自ずとそれぞれの怪獣に割ける尺は限られてくる。数少ない見せ場は有効に活用して欲しい。

ちなみに、劇中で艦長の発していた「ようそろ」という言葉は航海用語で船を直進させることを意味する操舵号令らしい。今までにも聞き覚えはあったが意味を調べたことはなかった。改めて耳にする機会があってよかった。

決着

日本のどこかにあるかも知れない”アーキタイプの鉱脈”についての情報を得るべく鹿子は陸上自衛隊一佐、松原美保(マツバラヨシヤス)に連絡を取る。松原を「みほちゃん」と呼ぶ鹿子。二人は旧知の仲らしい。夢の新素材が世界を滅ぼす悪夢なのではないかとはしゃぐ鹿子の話を松原は困惑気味に聞く。

“バケモノの死体”の前に立ち報道陣に写真を撮らせる市長の後ろで、アンギラスの瞳が動く。仮死状態から蘇生して咆哮するアンギラス。大滝は捕鯨砲に残り一発となった弾を装填して立ち向かうが、アンギラスの尻尾の一撃でジェットジャガーの頭部を吹き飛ばされてしまう。さらに本体も尻尾で薙ぎ払われ、木に衝突するジェットジャガー。侍は気絶した大滝をコクピットから運び出し、ユンはユングを乗り移らせてジェットジャガーの操縦を引き継ぐ。損傷した後輪をパージし二輪となり、「俺を目の代わりにしろ」と言うユンを右肩に乗せて走り出すユング=ジェットジャガー。崖上の駐車場へとアンギラスを誘い込み、急ブレーキを掛けて捕鯨砲を放つ。見事命中するものの反動でフェンスに衝突するジェットジャガー、地面に投げ出されるユン。頭部に捕鯨砲を受けて、瞳が白濁し絶命するアンギラス。待て、次回。

第6話の登場怪獣

今回登場した怪獣は登場順にラドンサルンガ (名前のみ)、アンギラスマンダゴジラアクアティリスだった。残念ながら新規登場怪獣はなし。初登場時に紹介しそびれたマンダだが今回も活躍らしい活躍を見せなかったので、マンダが活躍した暁に改めて紹介したいと思う。

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ジェットジャガーの首

アンギラスとの戦闘において頭部が吹き飛ばされたジェットジャガーの首元に見える接続部(?)は、1975年公開ゴジラシリーズ第15作目に当たる『メカゴジラの逆襲』登場のメカゴジラ2が頭部を破壊された後に出現した”レーザーヘッド装置”にデザインがそっくりだ。『新機動戦記ガンダムW』で喩えれば、トールギスの頭部を外せば中にはリーオーと同タイプのカメラ基部が仕込まれているというのと同じようなものだろうか。

今のところ作中世界におけるジェットジャガーは『機動戦士ガンダム』シリーズに出てくるモビルスーツというよりは『機動警察パトレイバー』シリーズにおけるレイバーに近い性能に見える (その割には怪獣の巨体にのしかかられたり尻尾で弾き飛ばされたりしても作動不能に陥ることはなく再起動できるあたりやたらとタフだが)。捕鯨砲でアンギラスに辛勝できても、とてもゴジラに太刀打ちできそうには見えない。何かしらのパワーアップは見込まれるが、果たしてそれはどんな形になるのだろうか。楽しみに待ちたい。

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』は2021年4月1日(木) 22時30分よりTOKYO MX、KBS京都、BS11で、同日24時よりサンテレビで放送開始。

Netflixでは3月25日(木)より先行配信を開始しており、毎週木曜日に最新話が配信される。

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』公式サイト

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』第7話のネタバレあらすじ&感想はこちらから。

 

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第1話のネタバレあらすじ&感想はこちらから。

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』第2話のネタバレあらすじ&感想はこちらから。

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』第3話のネタバレあらすじ&感想はこちらから。

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』第4話のネタバレあらすじ&感想はこちらから。

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』第5話のネタバレあらすじ&感想はこちらから。

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』の声優キャストまとめはこちらから。

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』の音楽についてはこちらの記事に詳しい。

腐ってもみかん

普段は自転車で料理を運んで生計を立てる文字通りの自転車操業生活。けれど真の顔は……という冒頭から始まる変身ヒーローになりたい。文学賞獲ったらなれるかな? ラップしたり小説書いたりしてます。文章書くのは得意じゃないけどそれしかできません。明日はどっちだ!
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