第3話ネタバレ感想!『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』あらすじ・考察・登場怪獣 | VG+ (バゴプラ)

第3話ネタバレ感想!『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』あらすじ・考察・登場怪獣

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『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』第3話配信

2021年4月1日(木)よりTV放送が開始された『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』。Netflix先行配信では早くも3話目へと突入だ。芥川賞作家である円城塔がシリーズ構成・SF考証・脚本を担当することでも話題の『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』、早速第3話を振り返ってみたい。

第3話「のばえのきょうふ」あらすじ/注目ポイントはココ!

冒頭、自衛隊機と思しき戦闘機のスクランブル。見下ろす雲の切れ間にラドンの大群を認め唖然とするパイロット。

飛来するラドンの大群

“赤い雲”となって押し寄せてくるラドンの大群から逃げるように浜辺の人々を誘導する警察官。東京へと向かう列車の中でペロ2から李博士の研究についての情報を得る銘。

ミサキオクの崖に立ち、ラドンの迫る海を呆然と眺める山本を施設内へと避難させる佐藤。混乱する街。

出動するオオタキファクトリーメンバー

オオタキファクトリーでラドン大群の襲来のニュースを見るユン、侍、さとみの三人。そこへ大滝が車で駆け付け、ユンと侍の二人にジャイロを出せと命じる。発進する大滝、ユン、侍。

一方、混乱する車内を訝しむ銘。ペロ2によりラドン襲来について知らされ、自宅アパートの様子を気に掛ける。

ジャイロのアンテナを転向させ、強力な電磁波でラドンを誘導するユンと侍。前方と後方からラドンに挟み撃ちにされるのを避けるためにスピードを上げる大滝。案の定、カーブの先に横転したバスを避けきれずに激突してしまう。その大滝の車を避けようとしてガードレールにジャイロごとぶつかり、車道に投げ出されてしまうユンと侍。

パソコンでラドンのニュースを見た銘は、自分のアパートの様子を見れるカメラはないかとペロ2に訊く。「いいものを見付けました!」と答えるペロ2。

絶体絶命!? 窮地を救うかぶら矢の音

ヘルメットごとガードレールにぶつかった衝撃で気を失ったユン。大滝の声で目覚めると目の前には既にラドンが迫る。開いたバスのドアに飛び込む大滝。侍はユンを担ぎ上げ、二人は先に避難していた人々がドアを開けてくれた小屋へと逃げ込む。ラドンに嘴で突かれて壊れたドアの隙間からバスを覗く二人。中に避難していた人々からバスの中には二人取り残されていると知らされる。大滝を含めて三人。どうするーー。

一方、オオタキファクトリーの作業用ロボットに侵入するペロ2。さとみに見付かるものの、さとみはユン一行がコミュニケーションAI”ナラタケ”を用いて作業用ロボットを操っているのだと思い込みそのまま送り出す。事情が飲み込めぬまま、さとみにシャッターを開けてもらうと「お借りします」と言い置いてその場を後にする銘とペロ2。

電波が遮断され外部との連絡が取れなくなった状況で焦るユンたち。ついにバスのフロントガラスが破られ、ラドンが車内に侵入してくる。小屋の中に女子高生の持っていた弓とペットボトルを認め、スマホを取り出して”ユング”に何やら計算を頼むユン。ラドンの声で一番大きな周波数ヘルツは800ヘルツースマホにペットボトルを翳してユンがユングに計算させたのは、800ヘルツの周波数を出す”かぶら矢”の作り方だった。

鼻歌を歌いながら山道を走るペロ2(の乗り移った作業用ロボット)。バス車内を練り歩くラドン。最後部に近付きあわや、というところで突如振り返り咆哮する。放たれたかぶら矢の音に反応して次々に鳴き声を上げるラドンたち。ユングの助言に従いドアの隙間から矢を放つ女子高生。1羽のラドンが飛び立ったのを見計らってドアを飛び出すユンと侍。ジャイロを引き起こし、アンテナの出力を最大にして疾走する。続々と後を追うラドンの群れ。そこへ前方からも1羽のラドンが迫る。と、そこへ駆け付けたペロ2が作業用ロボットのアームでラドンの嘴を掴み、九死に一生を得るユンと侍。あえなく破壊されブラックアウトした作業用ロボットのカメラを通じて二人の安否を気に掛ける銘に、自信満々に「あのスピードなら逃げ切れた筈です」と言うペロ2。侍がジャイロのバッテリーを気にし出したところで、曇天の下次々に地上へと落下してゆくラドンの群れ。そこに降り注ぐ雨。ラドン墜落を報じるニュースの中で、雨に流されて赤い血のように見えるものはラドンに付着していた酸化鉄の砂なのではないかと推定された。”赤い雲”の正体はこれだったのだ。ミサキオクのテレビでそのニュースを見た佐藤は”地下の骨”の周囲にも赤い砂があったことを思い出す。

“独立自営ジャーナリスト”海建宏登場

アポイントメント場所に到着した銘は自称独立自営ジャーナリスト、海建宏(カイタケヒロ)と出会う。「お金ならないですよ」と詐欺を疑う銘に、李博士から頼まれたものとして海は封筒を差し出す。開けると中には小さい花を閉じ込めた透明な立方体キューブが入っていた。専攻を訊ねる海に”ビオロギア・ファンタスティカ”と答える銘。架空の生物について熱っぽく語る銘に、ラドンはどうなのかと問う海。「実際にいた訳ですから、有り得た生き物です」と答えた銘は、封筒の中から更に招待状を見付ける。海曰く、ドバイに滞在中の李博士は「話し相手が欲しい」とのことで、銘に共同研究を持ち掛けたのだった。滞在費と交通費付きの共同研究の誘いに思わず前のめりになる銘。

邂逅、再び

オオタキファクトリーに戻り、作業用ロボットのアクセスを解析するユンはナラタケの痕跡を見付ける。ユーザーは特定できなかったものの、メッセージを送ってみるとすぐに返信がきた。助けてくれた礼を述べるユンに対し、ロボットを壊したことを謝る相手。何か聞き出せと急かす侍。ユンが何か困っていることはないかと訊ねると、相手ー銘は先刻海より受け取ったキューブの花の動画を送る。〈この動画何か変じゃない?〉その動画を見たユンは”中の花が逆に回っている”ことに気付く。ユン曰く、アーキタイプと呼ばれるそれは”存在はするけど見付けることはできない分子”とのことだった。ユンから送られた謎の文字列をクイズと受け取り挑戦する銘。

潜水艦に迫る謎の影

潜水艦の乗員がレーダーに謎の影を捉える。猛スピードで接近するその影は海中にあってその身を赤い靄に包まれているようだったーー待て次回。

以上、第3話のあらすじをざっと振り返ってみた。今回もこれまでのゴジラシリーズとは一線を画する人間ドラマや未だ謎である伏線に胸を高鳴らせられた。

個人的な注目ポイントとしては、今更ながら銘の研究する”ビオロギア・ファンタスティカ”とは学問的にどのように根拠付けられるものであるのかということだ。言葉の上でなら「存在しないもの」についていくらでも語り得る。けれどそれは一般に”文学”と呼ばれている。存在しない、即ち”どうとでも語れる”ものについて、客観的な根拠を示すことを求められる科学的な手法がどのように適用されるのか。このあたりについてはまさに”SF作家”円城塔の腕の見せ所と言えるだろう。

これまでのシリーズと違い『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』において小型に設定されたラドンも、巨大怪獣のある種神秘的な暴力や破壊と違ってギリギリ具体的に対処可能な/せざるを得ない卑近な暴力の行使者としてよく描写されている。巨大怪獣を眼前にすれば、その存在そのものに圧倒され自失の内に状況に身を委ねてしまうこともあるかも知れないが、精々が人の背丈の倍程度の怪獣相手ではそのような神秘性に身を委ねることは叶わない。それは神獣ではなく単なる獣なのだ。ならば充分、命懸けの生存競争の相手となる。

そして最後、海中に出現した謎の影。BGMには1991年公開『ゴジラvsキングギドラ』のテーマ曲が用いられ、不気味な影の恐怖感をこれでもかと煽った。余談だが、筆者の最も古いゴジラの記憶はまさに幼少時親に連れられて映画館に観に行った『ゴジラvsキングギドラ』のものだ。恐らく4歳になったばかりの頃のことだ。海中に出現し容赦なく潜水艦を破壊したゴジラの威容、浸水する潜水艦の中で恐怖に喘ぐ人々の描写は未だに筆者の心の奥底で”恐怖”の原型として鈍い輝きを放ち続けている。

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第3話の登場怪獣

今回も新規登場怪獣はナシ、、かと思いきやラストで海の底を遊泳していた巨大な影は果たして。劇中に明確に登場を果たしたとは言えないが、ユンと侍が逃げ込んだ小屋でかぶら矢を放った女子高生のスマホ画面ではデフォルメされた1957年公開『地球防衛軍』に登場したモゲラが電波の不通を詫びていた。そして女子高生のスマホケースはこれまた1965年公開『フランケンシュタイン対地底怪獣』に初登場したバラゴンがデフォルメされたものだ。随所に散りばめられたこのような遊び心に、怪獣ファンは思わずニヤリとさせられる。引き続き小ネタ探しも楽しみつつ観賞したい。

これまでの〈ラドン〉

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』では第1話から登場しすっかりお馴染みとなったラドンについて改めて整理してみたい。

ラドンの初出は1956年公開の『空の大怪獣 ラドン』。この”初代ラドン”は身長50メートル、翼長120メートルの巨体で音速で空を飛ぶ能力を持っていた。プテラノドンをモチーフとし、名前の由来もそこからだ。

しかし『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』版のラドンはこれまでと違い、モチーフはプテラノドンではなくケツァルコアトルスという中生代の終わりに生息していた翼竜の一種であり、名前も体内に放射性物質である”ラドン”を含有していたことから命名された。正確な全長についてのデータは今のところ不明だが、第1~2話に登場した最初のラドンは劇中の描写から4メートルほどと推定される。それでも歴代ラドンと比較すれば随分小型だが、第3話劇中に登場したラドンは精々2~3メートル程度とより小型のものに見える。更に鳴き声とともに電波を放つ”電波怪獣”という設定が付け加えられた。電流の流れるものを目指して大群で都市を襲う描写やその生物的なデザインには明らかに”平成ガメラ”三部作の系譜が見て取れる。見た目としてはギャオス、特に『ガメラ3』に登場したギャオスハイパーの影響、電波に反応して群れで都市を襲う描写は『ガメラ2』に登場したソルジャーレギオンの影響が強く感じられる。

ちなみに、第2話でジェットジャガーから逃れ空に飛び立ったかと思いきや突如地上へと墜落したラドンの最期は『空の大怪獣 ラドン』においてラドンがマグマへと落ちてゆく最期と韻を踏んでいる。第3話においても為す術なく思われたラドンの大群が次々に地上へと墜落して最期を遂げた。『空の大怪獣 ラドン』においては、正直なところその最期は余りにもご都合主義的なものに見え、ほとんどラドンが自発的にマグマに突っ込んだようで物語にケリを付ける為の手段としてしか捉えられなかったが、『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』においてはまさかそのようなものではないだろう。一体何故ラドンは地上へと墜落するのか。その謎が解き明かされるのも楽しみに待ちたい。

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』は2021年4月1日(木) 22時30分よりTOKYO MX、KBS京都、BS11で、同日24時よりサンテレビで放送開始。

Netflixでは3月25日(木)より先行配信を開始しており、毎週木曜日に最新話が配信される。

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』公式サイト

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』第1話のネタバレ解説はこちらから。

第2話はこちらから。

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』の声優キャストはこちらから。

『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』の音楽についてはこちらの記事に詳しい。

腐ってもみかん

普段は自転車で料理を運んで生計を立てる文字通りの自転車操業生活。けれど真の顔は……という冒頭から始まる変身ヒーローになりたい。文学賞獲ったらなれるかな? ラップしたり小説書いたりしてます。文章書くのは得意じゃないけどそれしかできません。明日はどっちだ!
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