第2期13話/37話ネタバレ感想『呪術廻戦』 脹相の圧巻のアニオリ戦闘シーン、そして「存在しない記憶」 | VG+ (バゴプラ)

第2期13話/37話ネタバレ感想『呪術廻戦』 脹相の圧巻のアニオリ戦闘シーン、そして「存在しない記憶」

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

アニメ『呪術廻戦』第2期13話放送

アニメ『呪術廻戦』は芥見下々の同名原作漫画を映像化した作品。2020年から放送および配信を開始し、2023年7月より第2期がスタートしている。『呪術廻戦』第2期は全24話で構成されており、第13話/通算37話からは第2期も後半戦に突入することになる。

特にアニメ『呪術廻戦』第2期13話/37話はアニメならではの要素が詰め込まれた回になっている。今回もネタバレありで感想と解説を記していこう。なお、以下の内容はアニメ『呪術廻戦』第2期13話/通算37話のネタバレを含むが、アニメでまだ扱われていない範囲の原作漫画のネタバレは行わない。アニメの方を視聴してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『呪術廻戦』第2期13話/通算第37話の内容に関するネタバレを含みます。

アニメ『呪術廻戦』第2期13話/37話「赫鱗」ネタバレ感想&解説

あの語彙は

前話で伏黒恵が猪野の治療のために帳内から離れ、単独行動となった虎杖悠仁。一方でナナミンこと七海はここからの戦いはナナミンで最低レベルと宣言していた。そんなこともつゆ知らず、虎杖は封印された五条先生を目指して地獄絵図となった渋谷を駆け抜けている。

改造人間に殺される一般人を見過ごせない優しい虎杖だったが、ここに現れたのは狗巻棘。「明太子」という言葉を聞いた虎杖が「その声は」ではなく「その語彙は」と言っているのが笑える。狗巻の術式は“呪言”で、言霊を増幅させるものだ。「動くな」と言えば相手は動くことができなくなる。強力な術式だが喉への負担は大きく、強力であるがゆえに普段はおにぎりの具しか喋らないという縛りを自らに課している。

脹相の術式

渋谷駅構内に到着した虎杖は脹相とエンカウント。弟の壊相・血塗の仇を取りたい脹相は全力で虎杖を殺しにかかる。出会うなり赤血操術の「百斂(びゃくれん)」を発動する。百斂は合わせた手の中で血液を圧縮して武器化する技。脹相は血を自在に操り武器にもできる赤血操術の使い手だ。赤血操術は御三家の一つである加茂家相伝の術式で、京都校の加茂憲紀も使用している。

自らの血を使うため、失血を防ぐために血液パックを持参していた加茂憲紀に対し、脹相は呪力を血液に変換できるため失血の恐れがないという強みを持つ。そして、アニメ『呪術廻戦』第2期13話では、コミックス12巻第101話から106話までで描かれた虎杖vs脹相の戦いが描かれるのだが、アニメ化された脹相の赤血操術は漫画版よりも圧倒的な強さを演出している。

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赤血操術の奥義「穿血」は、百斂で圧縮した血液をレーザーのように射出する技で、コンクリートをも突き破り、地上の道路標識まで破壊する強力さを見せている。その威力はまさにレーザー光線。漫画では虎杖が「血のビーム」と形容していたこともあり、ビーム程度の威力と思われていたが、アニメ版では射出された血液は脹相の手から離れることなく、脹相自身も素早く動かせないほど直線的で強力な軌道を見せている。

また、アニメ版では脹相の攻撃のみならず、血を自在に操る姿も見せており、壁と虎杖についた血を引っぺがすシーンも印象的だ。加えて肉弾戦でも虎杖に負けない強さを見せており、脹相はアニメ化で強さランキングが上昇したキャラクターの一人と言っていいだろう。

それにしても脹相の赤血操術は自在に操れる液状の武器を持っているということであり、まさにチート能力だ。一方で、圧縮させる作業を経ていなければ血液の強度は弱いため範囲攻撃については動きを封じたり吹き飛ばす程度の威力しかないようだ。

特級呪物から受肉した脹相は、呪霊とも術師とも異なるが、“特級”の相手であることは間違いない。弟たちが死に際に泣いていたと聞いた脹相は更にパワーアップ。虎杖はなんとか持ち前の身体能力でこれをかわしていくが、油断したところで脹相が「超新星」を発動する。

超新星は百斂で圧縮した血液を散弾のように炸裂させる技。さらに硬化させた血液の内部で血液を高速で回転させて威力を増した「血刃」で虎杖の足を刺す。復活したミニメカ丸は赤血操術が近中遠距離に対応していること、失血しない脹相に隙はないということを指摘する。だが、虎杖はメカ丸のアイデアに賭けることにする。

トイレの肉弾戦

虎杖と共にトイレに逃げ込んだミニメカ丸に「弟と同じで弱虫」と挑発された脹相はトイレに入ってしまうが、そこでは虎杖がトイレ中の水道管を壊して水を散布させていた。メカ丸の狙いは、脹相の血液を水に晒すことだった。

水に触れた百斂は水に溶けてしまう。血液操術は術式効果を上げるために血液の凝固反応をオフにしており、水に溶けやすい。通常、血は空気に触れると固まり始めるが、脹相の血液はサラサラということである。

水に触れた血液は、赤血球が膨れて細胞膜が破れてしまう。血液の45%を占める血球成分がコントロールできなくなったため、脹相の百斂は解かれたというのだ。ナレーションでは「体外での血液操作が不可能になった」と言われているが、これはミスリードで、水に晒される範囲での操作が不可能になったのだ。

飛び道具が使えなくなった脹相と虎杖の肉弾戦は圧巻。虎杖が優勢に立つが、超人的な身体能力を持つと渡り合う脹相もやはり強い。そして虎杖が勝利を確信したその時、脹相は袖の裏から手のひらで凝固させていた血の塊を射出し、虎杖の肝臓を貫いたのだった。

これは「血星磊(けっせいせき)」という技で、レーザービームの穿血、散弾の超新星に対し、ピストルの弾丸のような武器となっている。血液の流動性を奪い、血を凝固させてから射出するため、多少の水に溶けることなく中距離にいる相手を捉えることができるのだろう。

肝臓をつらぬかえた虎杖は「前に腹に穴を空けられた時とは違う」と言っているが、これはアニメ『呪術廻戦』第1期の第13話で真人に穴を空けられた時のことを言っているのだろう。虎杖は奇しくも毎期13話で腹に穴を空けられているのである。

虎杖の敗因

だが、ここで虎杖はある種の覚醒を見せる。自分の役割を理解するのだ。それは、自分が戦いに勝利したり、五条悟を解放するという“主体”になるのではなく、自分が死んでも仲間たちを五条悟の元へと進ませる役割を果たすということ。これは漏瑚の「100年後の荒野で笑うのはワシである必要はない。呪いが人として立っていればそれでいい」という思想と重なるものがある。それぞれの思想の違いはあるが、ここで虎杖は特級並の境地に辿り着いたことになる。

一方の脹相は血液を凝固させたことで血栓症のリスクを抱えながらも、右腕に凝固させた血液をまとわせていた。“虎杖悠仁というリスク”よりも血栓症のリスクの方が低いと考えたのだ。脹相の硬度を増した右腕と、呪力をまとった虎杖のパンチで二人は殴り合うが、ここでアニメオリジナルの要素が入る。

脹相が血星磊を放ったかと思いきや、自らの歯を射出するというフェイントを入れるのだ。脹相は恵まれた術式と身体能力だけでなく、咄嗟の戦術にも長けているということだ。更に、右腕に凝固させた血を弾けさせる技や、ウルヴァリンのように血の爪を出す技も見せるが、やはり強度が足りない。一方で、血刃で虎杖にトドメを刺そうとしたところで血液が水に濡れて溶けてしまうなど、虎杖とメカ丸が作り出した環境も有利に働いている。

アニメ史に残る名バトルが繰り広げられる中、虎杖は最初に負傷した左手を使ったパンチを繰り出し、脹相の腹部を捉える。この戦いの中で初手以降は左手を使わないことで脹相を油断させたのだ。だが、虎杖の拳を入れた脹相の右脇腹は、凝固させた血で防御されていた。脹相は体内でなくとも水に触れない範囲なら血を自在に操れたのだ。これまで武器として使っていた血液を防御に使う意外な戦法で脹相は虎杖を上回ったのだった。なお、このシーンでは脹相は漫画版よりも大胆に腹筋を見せつけている。

脹相と虎杖の「存在しない記憶」

正拳突きをモロに受けた虎杖は戦闘不能に。虎杖の中の宿儺が「この程度の下奴(かど)に負けるとは」とはと失望する中、脹相が虎杖にトドメを刺そうとしたその時、脹相の脳内に「存在しない記憶」が溢れ出す。それは、脹相・壊相・血塗と虎杖が仲睦まじくスパゲッティを食べている映像だった。テーブルには他の呪胎九相図と思われる6つの呪胎がカプセルに入れられて並んでいる。

そして虎杖は脹相に「ほら、兄ちゃんも」と言ってスパゲティを脹相に食べさせようとするのだった。この記憶を見た脹相は虎杖を殺すことができず、混乱したままその場を去ってしまう。受肉した3兄弟と6つの呪胎、そして虎杖……。虎杖と脹相の意外な繋がりが示唆され、アニメ『呪術廻戦』第2期13話/37話は幕を閉じる。

「存在しない記憶」は、東堂が虎杖に共鳴した時にも登場したが、こちらは東堂のただの妄想だった。しかし、脹相の「存在しない記憶」は、脹相が虎杖にトドメを刺そうとした時に溢れ出てきたものという点がポイントだ。脹相は第1期で弟の壊相・血塗が死んだ時に遠くにいたがそれを感知していた。つまり、血のつながった相手の死を感知できるということである。

虎杖が死にかけた時に虎杖が自分を「兄ちゃん」と呼ぶ映像を見たということは……? 今後の展開に注目しよう。

そして第2期13話はポストクレジットシーンが待っている。倒れた虎杖の前に現れたのは菜々子と美々子だ。かつて故郷の村で夏油に助けられて夏油と行動していたが、偽夏油とも行動を共にしていた。第2期では五条悟の封印に伴い夏油の身体を返すよう偽夏油に要求したが、縛りを設けていないことを指摘されて変換を拒否され、偽夏油の元から離脱していた。

ジャンプ漫画で主人公が敗れるのは王道中の王道。虎杖はどのようにして復活を果たすのか、「渋谷事変」編もまだまだ目が離せない。

アニメ『呪術廻戦』第2期は2023年7月6日(木) より、毎週木曜23:56~、MBS/TBS 系列全国28局にて放送中。配信先は公式サイトで。

アニメ『呪術廻戦』公式サイト

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齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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