Netflixアニメ『オルタード・カーボン リスリーブド』
Netflixを代表する人気SFドラマシリーズ『オルタード・カーボン』(2018-)。300年後の未来を舞台にタケシ・コヴァッチの戦いを描く同シリーズをアニメ化した『オルタード・カーボン リスリーブド』が、2020年3月19日(木)より公開される。この度、トレーラーが公開されその世界観が明らかになった。
アニメ版の設定は?
アニメ映画『オルタード・カーボン: リスリーブド』の舞台は、ドラマ版シーズン1の250年前(つまり、現実の50年後の未来)だ。主人公はドラマ版シーズン1でヨエル・キナマンが、シーズン2でアンソニー・マッキーが演じたタケシ・コヴァッチ。「オルタード・カーボン」シリーズでは、人類はナディア・マキタが開発した“スタック”と呼ばれる小さなデバイスに意識を保存しており、“スリーブ”と呼ばれる肉体を自由に乗り換えることができる。この為、主人公を含む登場人物の身体がシーズンごとに変化していくというのがシリーズの特徴だ。
スタックやスリーブなど、『オルタード・カーボン: リスリーブド』で使われた用語の解説は以下の記事に詳しい。
アニメ映画版である『オルタード・カーボン: リスリーブド』でもこの特徴は踏襲されており、鈴木達夫が声をあてる主人公ケンことタケシ・コヴァッチの見た目は銀髪の男性となっている。また、ドラマ版シーズン1に登場したコヴァッチの妹 レイリーン・カワハラ (声: 佐藤利奈) 、シーズン2でジェームズ・サイトウが演じたヤクザの親分ヒデキ・タナセダ (声: 山内健嗣) など、250年前という設定でありながらドラマ版でもおなじみの面々が登場する。
『オルタード・カーボン リスリーブド』のあらすじ
アニメ『オルタード・カーボン: リスリーブド』の舞台になるのは惑星ラティマー。ヤクザの水本組が支配する惑星だ。タケシ・コヴァッチの生まれ故郷であるハーランズ・ワールドの建国者の一人でもあるヒデキ・タナセダは、水本組の組長だった弟を殺した犯人を捜すため、コヴァッチを雇い、ある少女の用心棒を装わせる。
水本組専属の入れ墨彫り師であるホリー・トグラム (声: 朝井彩加) は、水本組での生活から抜け出す為、ヒデキ・タナセダに助けを求めていた。ハーランズ・ワールドへの“ニードルキャスト (精神を別の惑星に転送すること)”することを希望しているのだ。ホリー・トグラムの警護の任に就いたケンことタケシ・コヴァッチは、ラティマーにて、ジーナという名でCTAC (植民地戦術強襲部隊) 隊員として任務に就いている妹 レイリーン・カワハラと再会する。
ジーナは水本組で進むクーデターの計画を調査する任に就いており、クーデターの内幕を知るホリー・トグラムを重要参考人として追っていた。水本組の次期組長であるシンジ (声: 山本兼平) は、組を永久に引き継ぐためにクーデターを画策していた。ヤクザの組長交代にあたっては、現組長のゲンゾウ (石井康嗣)はRD (リアル・デス=意識を保存しているスタックを破壊すること、完全な死) する必要があるのだが、ホリー・トグラムは組長交代の儀式である重要な役割を担う人物だった。儀式が無事に終わるまでホリー・トグラムの命を守るというのがケンことタケシ・コヴァッチの任務だ。
クーデターを企むシンジがホリー・トグラムの命を狙う中、ケンはジーナと共闘しつつ、“ニンジャスリーヴ”を投入するヤクザとの戦いに挑む。そして、水本組とタナセダ組の隠された秘密が明らかになる。
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誉れこそ永劫(とこしえ)🎥Netflixアニメ映画
『オルタード・カーボン:リスリーブド』
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— Netflix Japan Anime (@NetflixJP_Anime) March 9, 2020
ドラマ版との繋がりにも注目
『オルタード・カーボン: リスリーブド』は、1時間14分のアニメ映画として配信される。この作品だけでも楽しめるが、ドラマ版との繋がりにも注目したい。
ドラマ『オルタード・カーボン』シーズン2では、ヒデキ・タナセダとタケシ・コヴァッチは互いをよく知る旧友として描かれていた。また、シーズン1では、ヤクザの下で働いていたレイリーン・カワハラとタケシ・コヴァッチが再会する回想シーンが描かれている。各々のキャラクターはどのような道のりを経て、ドラマ版の設定にたどり着いたのか、その描かれ方にも注目だ。
ドラマ版は「アベンジャーズ」シリーズでファルコン役を演じるアンソニー・マッキーが主人公タケシ・コヴァッチを演じるシーズン2まで配信されている。
『オルタード・カーボン: リスリーブド』製作陣は?
Netflixアニメ『オルタード・カーボン: リスリーブド』のCGアニメーション製作を手がけるのはゲーム『ONE PUNCH MAN A HERO NOBODY KNOWS (ワンパンマン ヒーローノーバディノウズ)』などを手がけてきたアニマ。中島丈と岡田義之が監督を務め、『カウボーイビバップ』や『攻殻機動隊 S.A.C』を手がけた佐藤大と脚本家の近藤司が脚本を担当する。
キャラクターデザインを手がけたのは、『MOONLIGHT MILE』(2001-2011)、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(2012-)で知られる漫画家の太田垣康男。
「オルタード・カーボン」シリーズは、リチャード・モーガンによるSF小説「タケシ・コヴァッチ」シリーズ三部作が原作となっている。原作小説は、パンローリングより新装版が発売されている。アニメ『オルタード・カーボン: リスリーブド』が気になった方は、ドラマ版と共にこちらもチェックしておこう。
Netflixオリジナルアニメ『オルタード・カーボン: リスリーブド』は、2020年3月19日(木)配信開始。