『オルタード・カーボン』シーズン2 あらすじ・みどころ【アンソニー・マッキー主演 Netflixドラマ】 | VG+ (バゴプラ)

『オルタード・カーボン』シーズン2 あらすじ・みどころ【アンソニー・マッキー主演 Netflixドラマ】

©️Netflix

『オルタード・カーボン』シーズン2配信開始!

NetflixオリジナルのSFドラマとして人気を集める『オルタード・カーボン』より、いよいよ待望のシーズン2が公開となった。シーズン1で主人公タケシ・コヴァッチを演じたヨエル・キナマンに代わり、「アベンジャーズ」シリーズなどで知られるあのアンソニー・マッキーが主演を務める。

『オルタード・カーボン』はリチャード・モーガンによるタケシ・コヴァッチ シリーズと呼ばれる小説をドラマ化した作品。300年後の未来を舞台で、人類は“スリーヴ”と呼ばれる肉体を乗り換えることができ、死を超越した存在になっている。

“肉体を乗り換えられる”という設定がシリーズ化にあたって肝となっている。主人公の“中身”は同一人物として固定しながら、それを演じる俳優を変更し続けることができるのだ。これにより、人種や性別を超えた俳優選びも可能となっている。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『オルタード・カーボン』シーズン1およびシーズン2 第1話の内容に関するネタバレを含みます。

『オルタード・カーボン』シーズン2 のあらすじ

“スリーヴ”という非常に便利な設定を活用して起用されたのが、MCU (マーベル・シネマティック・ユニバース) でもおなじみのアンソニー・マッキーだった。では、アンソニー・マッキーを主演にすえた『オルタード・カーボン』シーズン2は、どのような物語になっているのだろうか。そのあらすじを見てみよう。

『オルタード・カーボン』シーズン2の舞台は、シーズン1のラストから30年後。タケシ・コヴァッチがシーズン1のバンクロフト事件後に自らの師であるクウェルクリスト・ファルコナー (クウェル) を探す旅に出てから、既に30年が経過しているのだ。この辺りも“老い”という肉体的な限界を超越した世界観ならではの思い切った設定だ。

シーズン2 第1話の冒頭では、タケシ・コヴァッチの姿は見られず、バーでコヴァッチを探す人間、コヴァッチを名乗る人間が入り乱れる。実はライカーのスリーヴを返したコヴァッチは、女性のスリーヴに入りその身を隠していた。今でもエミッターに入れたAIのポーと行動を共にしている。だが、メト (富豪であり権力者) であるホーレス・アクスリーの遣いの賞金稼ぎに正体を突き止められたコヴァッチは、背後から銃で撃たれ捕らえられてしまう。

バーチャル空間でタケシ・コヴァッチを拘束したアクスリーは、用心棒の仕事と引き換えにアンソニー・マッキー演じる軍用スリーヴの提供を申し出る。クマロ・バイオウェア社製のこのスリーヴは治癒力や反応速度を向上させた強化スリーヴで、範囲内にある銃を手の内に引き寄せられるマグプレート機能など、様々な機能が備え付けられている。

メトを嫌うタケシ・コヴァッチは「何をもらっても満足しない」と、ホーレス・アクスリーの申し出を固辞する。だが、アクスリーが更にオファーしたのは、クウェルクリスト・ファルコナーの居場所と二人の逃走費用だった。

困惑しながらもこのオファーを引き受けたコヴァッチだったが、新しいスリーヴで目を覚ました時には、ホーレス・アクスリーは殺されていた。外の景色を見ると、そこはかつて戻らないと誓ったはずの故郷、ハーランズ・ワールドだった。メト殺しの嫌疑をかけられることを避けるため、コヴァッチはAIのポーと共にその場を離れる。

依頼人の死に直面しながらも、クウェルが生きている可能性を捨てきれないタケシ・コヴァッチは、クウェルを捜すためにハーランズ・ワールドに拠点を置くことを決める。一方で、ハーランズ・ワールドでは父コンラッドの跡を継いだダニカ・ハーランが新たな統治者の地位に就いてた。ダニカは反乱軍との和解を進め、20年間続いた続いた抗争に終止符が打たれようとしていた。

タナセダ・ヒデキが運営するAIホテルを利用するためヤクザの基地を訪ねたタケシ・コヴァッチは、ひ孫のユキトと子分たちと交戦する。コヴァッチはわざと捕らえられることでヒデキとの面会を果たし、300年前にヒデキがコヴァッチにニューホッカイドウで詠んだ句を披露することで、旧知の仲であることを証明する。

タナセダ・ヒデキは、クウェルが生きている可能性について、妹のレイリーンやアクスリーがタケシ・コヴァッチを利用するために嘘をついている可能性を指摘する。コヴァッチは「少しでも可能性がある限り無視できない」と食い下がるが、ヒデキは「それは愛ではなく執念だ」とコヴァッチに忠告するのだった。

『オルタード・カーボン』シーズン2のみどころ

以上が、『オルタード・カーボン』シーズン2のあらすじだ。シーズン1ではタケシ・コヴァッチはイライアス・ライカーのスリーヴを使用しており、“蘇ったライカー”としての顔も併せ持っていたが、今作では基本的に“タケシ・コヴァッチ”という本来の人格がフォーカスされる。

そこで注目したいのは、タケシ・コヴァッチとヤクザとの関係性だ。シーズン1ではヤクザのボスであるサイトウを俳優の尾崎英二郎が演じた。コヴァッチの妹であるレイリーンがヤクザの手下として働いていた時期があったという設定だったが、シーズン2ではよりコヴァッチと関係の近いヤクザ組織の姿が描かれる。コヴァッチとは300年来の付き合いであるタナセダ・ヒデキが重要人物になる。

なお、ジェームズ・サイトウ演じるタナセダ・ヒデキのひ孫 ユキトを演じるのはSen Mitsuji (三辻 茜)。Amazonドラマ『高い城の男』(2015-2019)では、木戸大尉の息子である木戸徹を演じている。日系俳優陣の演技にも注目だ。

また、タケシ・コヴァッチが手に入れたのが“軍用スリーヴ”という設定は、みどころの一つだろう。特殊な訓練を受け、バーチャル空間での拷問にも耐えられるエリート兵士エンヴォイであるコヴァッチが、軍用スリーヴの肉体を手に入れた。数々のアクション作品に出演してきたアンソニー・マッキーがどのようなアクションシーンを見せてくれるのだろうか。

パワーアップするのはタケシ・コヴァッチだけではない。コヴァッチの前に立ち塞がる敵もまた、軍用スリーヴを利用する難敵になる。銃を呼び寄せられるマグプレート機能など、SF的なギミックがどのように活用されるのかにも期待してほしい。

なお、『オルタード・カーボン』はドラマ作品史上類を見ないスケールで製作されている作品としても知られる。詳細は以下の記事に詳しい。

『オルタード・カーボン』シーズン2は2020年2月27日(木)より配信開始。

『オルタード・カーボン』(Netflix)

「オルタード・カーボン」シリーズは、アニメ作品『オルタード・カーボン : リスリーブド』もNetflixで配信。そのあらすじと設定、ドラマ版との繋がりは、以下の記事に詳しい。

『オルタード・カーボン : リスリーブド』(Netflix)

リチャード・モーガンによる原作小説は、パンローリング株式会社より新装版が発売中。

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