『オルタード・カーボン』シーズン2 出演者・俳優まとめ【アンソニー・マッキー、レネイ・エリース・ゴールズベリイ——過去作のキャストとも比較】 | VG+ (バゴプラ)

『オルタード・カーボン』シーズン2 出演者・俳優まとめ【アンソニー・マッキー、レネイ・エリース・ゴールズベリイ——過去作のキャストとも比較】

©️Netflix

『オルタード・カーボン』シーズン2の出演者は?

Netflixのオリジナルドラマで、リチャード・モーガンのSF小説を実写ドラマ化した『オルタード・カーボン』(2018-)。シーズン1ではヨエル・キナマンが主人公タケシ・コヴァッチ役を演じて人気を博した。2020年公開予定のシーズン2では、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) などでファルコン役を演じるアンソニー・マッキーが新たに主演を務めた。

ドラマ『オルタード・カーボン』は、人間が“スリーヴ” と呼ばれる肉体を自由に乗り換えられるようになった300年後の未来が舞台。シーズン1では、エリート兵士の集団 “エンヴォイ” の生き残りである主人公タケシ・コヴァッチが、元刑事であるイライアス・ライカーのスリーヴに転生し、ある事件の解決を依頼される。SFギミック満載の設定と演出に加え、物語の終盤にかけて徐々に謎が明らかになる展開が人気を呼び、シーズン2の製作が決定した。

このスリーヴの設定が、『オルタード・カーボン』最大の魅力。主人公はタケシ・コヴァッチのまま、シーズン2ではヨエル・キナマンに代わってアンソニー・マッキーが演じるという離れ業が実現している。

今回は、『オルタード・カーボン』シーズン2を彩った出演者・俳優をまとめた。シーズン1でのおなじみのあの俳優も登場している。一体、どの役者がどのスリーヴを演じたのだろうか。

アンソニー・マッキー / タケシ・コヴァッチ

主人公タケシ・コヴァッチを演じたのはアンソニー・マッキー。タケシ・コヴァッチが新たに転生したのは“軍用スリーヴ”。アンソニー・マッキーは、内面はタケシ・コヴァッチでありながら、生まれながら特殊な肉体を持つスリーヴという難しい役を見事に演じてみせた。

アンソニー・マッキーの俳優としてのキャリアは言わずもがな。『ノートリアス・B.I.G.』(2009)でラッパーの故2PACを演じたほか、MCU (マーベル・シネマティック・ユニバース) 作品ではファルコンことサム・ウィルソンを演じている。Netflix作品ではオリジナル映画の『ユピテルとイオ 地球上最後の少女』(2019)と短編ドラマシリーズ『ブラック・ミラー』シーズン5 (2019)で主演を務めた。『オルタード・カーボン』シーズン2でも見事な演技を見せ、今ではNetflix作品ではおなじみの俳優の一人となった。

なお、前述の通り、『オルタード・カーボン』シーズン1でタケシ・コヴァッチを演じたのはヨエル・キナマン。主演を務めたリメイク版『ロボコップ』(2014)に続き、警察官という役柄を演じた。シーズン1でのヨエル・キナマンの演技がシーズン2でのアンソニー・マッキーの演技に影響を与えたことは疑いようがない。ヨエル・キナマンのエッセンスとアンソニー・マッキーのエッセンスを引き継ぎつつ、タケシ・コヴァッチというキャラクターは形作られている。

レネイ・エリース・ゴールズベリイ / クウェルクリスト・ファルコナー

タケシ・コヴァッチの師であるクウェルクリスト・ファルコナーを演じたのはレネイ・エリース・ゴールズベリイ。シーズン1に引き続いて、シーズン2でも続投となった。シーズン2ではより中心的な役割を担うことになり、視聴者にも強い印象を残した。

レネイ・エリース・ゴールズベリイは、ミュージカルの舞台俳優としても活躍しており、舞台『ライオン・キング』(2002)ではヒロインのナラを演じている。トニー賞史上最多ノミネートを果たしたヒップホップミュージカル『ハミルトン』(2018)でもメインキャラクターの一人であるアンジェリカ・スカイラーを演じるなど、その実力は折り紙付き。

近年では映画『WAVES/ウェイブス』(2019)に出演しているが、『オルタード・カーボン』のようなSF作品に登場することは珍しい。

クリス・コナー/ポー

シーズン1からは、AIホテルのフロントであるポークリス・コナーが引き続き演じる。タケシ・コヴァッチと共に数々の星を旅し、互いにとって唯一の友となったポー。シーズン2ではある危機に直面し、AIならではの苦悩と葛藤が描かれる。

クウェルクリスト・ファルコナーと共に、よりスポットライトが当てられ、キャラクターの持つ魅力が更に引き出されている。また、いつものタキシードではないポーの姿が見られる点も、シーズン2の見どころの一つだ。

クリス・コナーは舞台俳優としても活躍しているが、これまでに大きな作品に主要キャラクターとして出演した実績はない。『オルタード・カーボン』はクリス・コナーにとっての出世作になりそうだ。なお、妻のエリン・ウェイは、SFドラマ『Alphas アルファス』(2011-2012)を始め、数々のドラマ作品に出演している。

トレップ / シモーネ・ミシック

シーズン2から新たに出演しているのは賞金稼ぎのトレップ役を演じたシモーネ・ミシック。Netflixの『ルーク・ケイジ』(2016-2018)をはじめとするMCUドラマにミスティ・ナイト役で出演しており、アンソニー・マッキーとはMCU映画とMCUドラマの出演者による共演が実現している。

なお、シモーネ・ミシックは、2019年放送を開始した裁判ドラマ『All Rise』で主演を務めている。『オルタード・カーボン』シーズン2でも印象的な演技を見せており、今後更なる活躍が期待される。

ダニカ・ハーラン / レラ・ローレン

同じくシーズン2から『オルタード・カーボン』に出演しているのは、ダニカ・ハーラン役のレラ・ローレン。建国者の一人である父コンラッド・ハーランからハーランズ・ワールドを引き継ぎ統治しているシーズン2のキーパーソンの一人。複雑な人間模様が絡み合う『オルタード・カーボン』の中でも一際異彩を放つキャラクターだ。

レラ・ローレンは、ドラマ『POWER/パワー』(2014-2020) にアンジェラ・ヴァルデス役で出演している。近年メインロールでの出演が増えており、レラ・ローランもまた、今後活躍を見せる俳優の一人になるだろう。

ダイナ・シハービ / ディグ301

AIのディグ301を演じたのはダイナ・シハービ。ディグ301はポーがハーランズ・ワールドで出会うAIだ。ディグ301の存在は、AI同士の関係構築という『オルタード・カーボン』ならではの描写を生み出している。

ダイナ・シハービは映画『Amira&Sam』(2014)では主演を務め、Amazonドラマ『ジャック・ライアン』(2018-)でメインキャラクターの一人であるハニンを演じた。今注目の若手俳優である。なお、MCUドラマの『デアデビル』(2015-2018)には、シーズン3で二話に登場している。

ジェームズ・サイトウ / タナセダ・ヒデキ

ヤクザの親分であるタナセダ・ヒデキを演じたのはベテラン日系ハリウッド俳優のジェームズ・サイトウ。タナセダ・ヒデキはタケシ・コヴァッチと300年来の知人という設定で、『オルタード・カーボン』シーズン2における重要人物の一人だ。

ジェームズ・サイトウの長年のキャリアにおける出演作品を挙げ出せばきりがないが、1990年の『ミュータント・ニンジャ・タートルズ』におけるヴィランのシュレッダー役、『ウォリアーズ 歴史を動かした男たち』(2008)の徳川家康役などで知られる。Hulu配信のMCUドラマ『クローク&ダガー』(2018-2019)ではバーナード・サンジョウ教授を演じている。

Sen Mitsuji / タナセダ・ユキト

タナセダ・ヒデキのひ孫であるタナセダ・ユキトを演じたのはSen Mitsuji (三辻 茜)。オーストラリア出身の日系俳優だ。Amazonドラマ『高い城の男』(2015-2019)で木戸大尉の息子・木戸徹を、YouTubeオリジナルのSFドラマ『オリジン』(2018)では元ヤクザのシュン・ケンザキを演じている。

ここからは、少々ネタバレを含むキャスト紹介をしていく。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『オルタード・カーボン』シーズン2の内容に関するネタバレを含みます。

イヴァン・カレラ、イエーガー / トーベン・リーブレヒト

保護国の大佐であるカレラを演じたのはトーベン・リーブレヒト。ドイツ出身の俳優だ。ドイツでは数多くの作品に出演してきたが、満を持して『オルタード・カーボン』シーズン2のメインヴィランとして出演した。

カレラ大佐の正体は、かつてタケシ・コヴァッチを兵士として育て上げたCTACの指揮官・イエーガー。シーズン1ではスイス出身の俳優ダニエル・バーンハードが演じていた。ダニエル・バーンハードは、キアヌ・リーブス主演の映画『ジョン・ウィック』(2014)でヴィランのキリル役を演じていた。

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タケシ・コヴァッチ / ウィル・ユン・リー


シーズン2の終盤から回想シーンではなく“本物”として『オルタード・カーボン』に合流するのは、ウィル・ユン・リー演じるオリジナルのタケシ・コヴァッチだ。若き日のタケシ・コヴァッチのコピーであるこのコヴァッチは、製作陣の間では“コヴァッチ・プライム”と呼ばれていたらしい。

ウィル・ユン・リーは『007 ダイ・アナザー・デイ』(2002)のムーン大佐、『ウルヴァリン: SMURAI』(2013)のケンイチロウ・ハラダなどを演じてきた。両親は中国系韓国人で、日系の血も継いでいる。

『オルタード・カーボン』シーズン2では、遂に参戦した若き日のタケシ・コヴァッチを堂々と演じてみせた。今後、ウィル・ユン・リー版のタケシ・コヴァッチを主演に据えた続編または前日譚が見られる日が来るかも……?

以上が、ドラマ『オルタード・カーボン』シーズン2に登場する主要キャラクターとそれを演じた俳優たちだ。300年後の異星という舞台に相応しい個性的な面々が揃っている。各キャラクターが、今後同じスリーヴで再登場することはあるのだろうか。ショーランナーが「アイデアは山ほどある」と話すシーズン3の製作にも期待しよう。

なお、2004年のフィリップ・K・ディック賞も受賞した『オルタード・カーボン』の原作小説は、2019年8月6日に新装版が発売されている。

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ドラマ『オルタード・カーボン』はNetflixで独占配信中。

『オルタード・カーボン』(Netflix)

– Thumbnail –
via: Netflix Youtube
– Source –
Netflix

VG+編集部

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