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Kaguya Planet 二本の翻訳作品、先行公開開始
SFウェブメディアのバゴプラが運営するKaguya Planetにて、アヴラ・マルガリティ「ミツバチたちの死」(翻訳:日本橋和徳) とジョイス・チング「まめやかな娘」(翻訳・解説:紅坂紫) の先行公開を開始します。カバーイラストは、浅野春美さんが手掛けました。
Kaguya Planetは、オンラインでSF短編小説を定期掲載していくプロジェクトです。500円で“応援”の登録をして頂くと、各作品やインタビューを約1ヶ月の先行公開期間に読むことができます。Kaguya Planetについての詳しい説明は、記事の後半「Kaguya Planetに応援を!」をご覧ください。
アヴラ・マルガリティの邦訳、先行公開開始!
ギリシャ出身の作家アヴラ・マルガリティさんは、ソーシャル・ワーカーを目指して勉学に励みながら執筆活動をしている、注目の若手作家です。Daily Science Fictionに複数本の短編を掲載している他、2021年1月・2月号の『Asimov’s SF Magazine』にも詩を掲載しています。
今回掲載する「ミツバチたちの死」の原作「The Death of Bees」は、2020年1月にDaily Science Fictionに掲載された作品で、こちらから読むことができます。アヴラ・マルガリティさんの邦訳が出るのは今回が初めてです。
翻訳を手がけた日本橋和徳さんは、埼玉県在住のSFファン。特に、エドモンド・ハミルトン、スターウォーズ、アレステア・レナルズなど、スペースオペラのファンだそうです。
アヴラ・マルガリティ「ミツバチたちの死」(日本橋和徳 訳)
過保護な両親と暮らすサラ。サラのオンライン友だちアナスタシアはミツバチの個体数激減について論文を書いているのだが、サラの家の裏庭には多数の蜂が飛んでいる。疑問を持ったサラは、ある行動を起こす。
アヴラ・マルガリティ(Avra Margariti)
作者プロフィール
ギリシャ出身。ソーシャル・ワーカーを目指して勉学に励みながら執筆活動をしている。『The daily Science Fiction』にて複数の作品を発表。2021年1月・2月号の『Asimov’s SF Magazine』に詩を掲載している。若手SF作家の中でも注目株の一人である。
日本橋和徳
翻訳者プロフィール
埼玉県在住。内外のSFを愛読。特にエドモンド・ハミルトン、スターウォーズ、アレステア・レナルズに耽溺するスペースオペラ野郎。
ジョイス・チングの邦訳、先行公開開始!
ジョイス・チングさんは中華系シンガポール人のSF、YA、アーバン・ファンタジー作家です。Crossed Genres、The Apex Book of World SF II、We See A Different Frontier、Cranky Ladies of History、Accessing The Futureなど、複数の媒体で作品を発表しています。
今回掲載する「まめやかな娘」の原作である「Dutiful Daughter」は、Kanstellation Magazineに掲載された作品。所々韻を踏みながら、リズムのよい英語で書かれた小説です。ジョイス・チングさんも邦訳が出るのは今回が初めてです。
翻訳を手がける紅坂紫さんは、2001年生まれの小説家、詩人、翻訳家、エッセイスト。New World Writing、The Wondrous Realを始め、海外文芸誌に作品の英訳が多数掲載されています。(翻訳はいずれもToshiya Kamei)。
また、2021年にはアジアをテーマにした『万象: アジアSFアンソロジー』に短編を掲載するなど、精力的に活動をされています。
ジョイス・チング「まめやかな娘」(翻訳・解説:紅坂紫)
若いアラーナがどんなに才能豊かで優秀でも、仕事に没頭している多忙な父親は一向に振り向いてくれない。そんな父親を振り向かせるために、アラーナは一つの計画をたてた。
ジョイス・チング(Joyce Chng)
作者プロフィール
シンガポール生まれ。主にサイエンス・フィクションとヤング・アダルトを執筆している。Crossed Genres、The Apex Book of World SF II、We See A Different Frontier、Cranky Ladies of History、Accessing The Futureなどに作品を掲載。スチームパンクや変身/変容の物語が好き。
紅坂紫
翻訳者プロフィール
2001年生まれ。小説家、詩人、翻訳家、エッセイスト。New World Writing、The Wondrous Realを始め海外文芸誌に作品の英訳が多数掲載(翻訳はいずれもToshiya Kamei)。2021年、『万象: アジアSFアンソロジー』に短編を掲載。
Kaguya Planetにて先行配信中の作品
Kaguya Planetでは、毎月SF短編小説を配信しています。500円で“応援”の登録をして頂くと、各作品やインタビューを約1ヶ月の先行公開期間に読むことができます。現在先行公開をしている作品は特別企画「200文字怪談」と赤坂パトリシア「Linguicide,[n.]言語消滅」です。
特別企画「200文字怪談」
7月のKaguya Planetは特別企画「200文字怪談」を開催中。毎週土曜日に約200文字で書かれた怪談を二編配信しています。執筆していただく作家は、北野勇作さん、剣先あやめさん、堀部未知さん、不破有紀さん、伊藤螺子さんの5名。それぞれの方には、200文字の怪談一編に加えて、「他の人が書いた200文字怪談で使われている一単語を使用する」という縛りのもとでもう一編200文字の怪談を執筆していただきました。
現在配信されているのは以下の6編。明後日24日(土)には、不破有紀さんと伊藤螺子さんの200文字怪談の先行公開を開始します。毎週土曜日にペアで配信されている200文字怪談をお楽しみください。
「200文字怪談」座談会を開催します
8月7日(土)14時から、ツイキャス上で「200文字怪談」についての座談会をします。参加者は北野勇作さん、剣先あやめさん、伊藤螺子さんとバゴプラの井上彼方さんです。「200文字怪談」はKaguya Planet初のマイクロノベル企画ということで、企画に参加した感想や他の方の作品の感想、マイクロノベルの魅力や可能性について話す予定です。視聴者の皆さんのコメントでの参加もお待ちしております。
赤坂パトリシア「Linguicide,[n.]言語消滅」
Kaguya Planetでは現在、先行配信コンテンツとして赤坂パトリシア「Linguicide,[n.]言語消滅」を配信中です。
赤坂パトリシア「Linguicide,[n.]言語消滅」は、ある日突然、世界中の日本人の大半が忽然と消えてしまった……という世界を舞台にしたSF短編小説です。「言語」がテーマになっています。
「Linguicide,[n.]言語消滅」は、7月31日(土) に一般公開します!
Kaguya Planetに応援を!
Kaguya PlanetはSFウェブメディア「バゴプラ」が主催する、SF短編小説をオンラインで配信するプロジェクトです。2020年12月に① 日本のSF界におけるジェンダー不均衡の是正、② 新人賞以外の入り口を作ること、③ 海外のようにオンラインでSF短編小説を読むカルチャーを作っていくこと、という三つの目標を掲げて活動を開始し、珠玉のSF短編小説を掲載し続けてきました。
2021年3月からは日本語の作品に加えて翻訳作品も掲載しています。現在作品を配信しているD・A・シャオリン・スパイアーズさんとユキミ・オガワさん、そして今回先行配信を開始したアヴラ・マルガリティさんとジョイス・チングさんは邦訳が出るのはKaguya Planetが初めてで、海外で活躍している作家さんの作品を日本語圏に紹介するという役割も果たしています。
より多くの方の作品を読んでいただくために、作品は、一ヶ月の先行公開期間ののちに、無料で一般公開しております。
引き続きこれらの活動を続けていくためにも、皆様からの応援をよろしくお願いいたします。Kaguya Planetを応援したいという方は、月500円のサブスクで本プロジェクトをサポートして頂けます。ご登録いただいた方には、毎月約一ヶ月早くKaguya Planetのコンテンツを先行公開しています。
また、1円から寄付も受け付けております。サポートして頂いたお金は全てKaguya Planetの原稿料や編集料に当てられます。十分な資金が集まり次第、Kaguya Planetの作品掲載数やインタビュー記事の数を増やしていく予定です。プロジェクトの詳細はこちらの特設ページをご覧ください。
※Kaguya Planet 登録に際しての注意事項
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