第三回かぐやSFコンテスト最終候補作品決定
最大4,000字で応募できるSFコンテストの第三回かぐやSFコンテストの最終候補作品が決定しました。
第三回かぐやSFコンテストでは「未来のスポーツ」をテーマに作品を募りました。応募者には完全匿名で応募していただいており、審査員の磯上竜也さん、井上彼方さん、佐伯真洋さん、岸谷薄荷さんが作品名と本文のみを対象にして下読みと議論を行ってきました。そして、5時間超に及ぶ一次審査会議の結果、最終候補作品10作品が決定しました。
なお、募集終了時に応募数は295編と発表しましたが、精査の結果、応募数は297編に訂正させていただきます。
また、今回も最終候補作品以外にも優れた作品が多数寄せられたことから、“最終候補には残せなかったが優れた作品”として、各審査員が選んだHonorable Mention=選外佳作のリストを公開することといたしました。
最終候補に残った10作品は9月9日(土)から特設ページにて全文を公開し、9月19日(火)まで読者投票を行います。
最終候補作品
第三回かぐやSFコンテストの最終候補作品は、以下の10編です。
(五十音順)
「あの星が見えているか」
「勝ち負けのあるところ」
「月面ジャンプ」
「叫び」
「城南小学校運動会午後の部『マルチバース借り物競争』」
「月はさまよう銀の小石」
「プシュケーの海」
「ベントラ、ボール、ベントラ」
「マジック・ボール」
「歴史的な日」
最終候補者の皆様には運営事務よりメールで連絡を行います。
最終候補に残ったことは公言して頂いても構いませんが、どの作品を執筆したかを明かすと失格になりますので、ご注意ください。
残念ながら最終候補から漏れた作者の皆様は、作品を公開して頂いても構いません。ご応募いただき、誠にありがとうございました。
今後も審査員による選外佳作の発表や、講評座談会等を予定しておりますので、引き続きご注目ください。
全ての皆様は、全文が公開される9月9日(土)の読者投票開始をお楽しみに!
今後のスケジュール
最終候補選出以降のスケジュールは以下のとおりです。
- 最終候補作品の発表と通過者への連絡:9/2(土) ※
※ 最終候補作品の筆者には、9/2(土)から9/8(金)の間に、誤字脱字の確認や作品の簡単な紹介文の提出にご協力いただきます。
- 選外佳作の発表:9月上旬
- 最終候補作品を匿名で公開/読者投票期間:9/9(土)-9/19(火)
- 審査員による最終選考期間:9/20(水)-9/23(土)
- 選評および結果の発表/最終候補作品の筆者名公開:9/30(土)
- 大賞受賞作品を英語及び中国語に翻訳:冬頃
かぐやSFコンテスト応援キャンペーン実施中
第三回かぐやSFコンテストでは「かぐやSFコンテスト応援キャンペーン」を実施しています! 本キャンペーンは、持続可能なコンテスト運営を目指すべく、皆様に関連商品やイベントのチケットを購入していただくことで、運営費に充てさせていただく試みです。
応援キャンペーンの第1弾は、第三回かぐやSFコンテスト最終候補を収録した作品集の販売です! 今回発表された最終候補10編を縦読みの紙の小冊子にまとめてお送りします。お届けはコンテスト終了後の10月頃となります。
応援キャンペーンの第2段は、エッセイ集『私の小説の書き方』です。『私の小説の書き方』は、第一回・第二回かぐやSFコンテストの最終候補者の有志らによるエッセイ集。それぞれの書き手が、執筆のプロセスや作品のテーマ、文体の話などを赤裸々に語っています。
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Kaguya Booksから新たなアンソロジー発売中!
かぐやSFコンテストを起点として生まれたSF書籍レーベルのKaguya Booksからは、8月31日(木)に正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』、井上彼方編『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』が発売されました。
「大阪SFアンソロジー」の編者である正井さんは第一回かぐやSFコンテストに応募した「よーほるの」で最終候補入り。第一回&第二回かぐやSFコンテストの最終候補筆者を中心とした『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』(2022) では表題作を手掛けました。
Kaguya Booksからは、第三回かぐやSFコンテストを起点とした「SFアンソロジー 新月」の第二弾の制作を予定しています。こちらもお楽しみに!
Kaguya Planetでは毎月SF短編小説を配信中!
かぐやSFコンテストを主催するVGプラス合同会社では、SF短編小説を定期的にウェブ上に掲載するKaguya Planetを主宰しています。Kaguya Planetは第一回かぐやSFコンテストの盛り上がりを受けて始動したプロジェクトです。月500円で登録していただくと、毎月先行公開の作品を読むことができます。
現在先行公開されている作品は、かかり真魚「夜盗花」です。
かかり真魚さんは、2018年にフード性悪説アンソロジー『燦々たる食卓』を企画・編集。自身も民話「食わず女房」の語り直し「食はずの姉さん」を寄稿しています。『燦々たる食卓』は食べるという行為に伴う負の側面や露悪的な演出等に注目したオルタナティブな文藝作品を集めたアンソロジーで、食と人間を描いた小説・漫画・俳句・評論等が収録されています。『燦々たる食卓』の販売は現在終了しておりますが、かかり真魚「食はずの姉さん」、正井「大食い女」などいくつかの収録作品はウェブで公開されています。
近所の吉崎さんに教わった通りに獲れた茄子を酢の物にすると、夫は気に入ったらしかった。茄子をつまみ、ビールを飲みながらナイターを見る夫と話していると、台所からさやが出てくる——。