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Kaguya Planetにて、犬と街灯「島アンソロジー」参加作品先行公開開始!
SFメディアのバゴプラが運営するKaguya Planetにて、f3hito「archipelago」(翻訳:f3hito)、北野勇作「ひゃくじま」、佐々木倫「風の鳴る島」の先行配信を開始します。この三作品は犬と街灯が主催している「島アンソロジー」の参加作品です。カバーイラストは、浅野春美さんが手掛けました。
Kaguya Planetは、オンラインでSF短編小説を定期掲載していくプロジェクトです。500円で“応援”の登録をして頂くと、各作品やインタビューを約1ヶ月の先行公開期間に読むことができます。
※Kaguya Planetについての詳細は、記事の最後にある「Kaguya Planetに応援を!」をお読みください。
犬と街灯「島アンソロジー」とのコラボ開始
9月のKaguya Planetでは、犬と街灯が主催する「島アンソロジー」とのコラボを開始。f3hitoさん、北野勇作さん、佐々木倫さんによる「島アンソロジー」参加作品を3本、先行配信します。
「犬と街灯」は大阪の豊中にある、リトルプレス/インディーズ出版物の店、兼ギャラリーで、発行元としてこれまでもアンソロジーを発行してきました。
今回の「島アンソロジー」は、遥か大海原のどこかにあるといわれる「貝楼諸島」を舞台にした、物語、紀行文、伝承、詩歌、観光案内…などを集めたアンソロジーです。それぞれの作品は、ゆるやかに世界観を共有しつつも、参加者が自由に創作します。
f3hitoさんによる英語の図形詩
Kaguya Planetにおける「島アンソロジー」は、f3hitoさんの英語の図形詩から始まります。
f3hitoさんは、京都在住の詩人です。日本語の詩、英語の詩、そして英語の図形詩を執筆し、詩集や自身のサイトにて発表しています。アニメの影響で習い始めの頃から英語に興味を持っており、大学在学中に所属していた英詩を読むゼミで図形詩と出会い、就職活動の失敗を機に、制作活動を始めたそうです。代表作は図形詩集「Serendipity」(2018年、アメージング出版)。
詩集「He+N+Ne+P+Te」(2019年)、「光芒とbalmy」(2020年)、「Thou art fair」(2020年)は、犬と街灯のオンラインショップにて購入することができます。
f3hito「archipelago」(翻訳:f3hito)
北野勇作さんによる100文字島SF
北野勇作さんは1962年生まれのSF作家です。1992年に『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、2001年には『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞しています。
近年はマイクロノベルの伝道師として発信をしており、ほぼ毎日Twitterに【ほぼ百字小説】をあげています。2020年にはそのうち200編を収録した『100文字SF』(早川書房)を出版しました。
また、7月のKaguya Planetの特別企画「200文字怪談」にて、200文字の怪談を2編発表されています。
北野勇作「ひゃくじま」
佐々木倫さんによる短編島SF
佐々木倫さんは小説を書く、宇宙を旅するキリンです。2020年には第一回かぐやSFコンテストで「Moon Face」が最終候補作品に選出されました。文芸作品によるプロアマ混合のオープントーナメント、第二回ブンゲイファイトクラブで「量産型魔法少女」が本選出場を果たしています。
また、阿瀬みちというペンネームでも執筆活動をしています。2021年には「みずまんじゅうの星」が、日本SF作家クラブ主催の「日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト」で1,000本を超える応募作品の中から40本の二次選考通過作品に選ばれました。神楽坂いづみさんとユニットを組んで、合同誌「融」を作成しています。「融」や阿瀬みちさんの短編集は、ペンギン文庫にて販売中。近日、総勢12名の作家による人魚アンソロジー「海界(うなさか)〜十二の海域とそのあわいに漂う〜」を発行予定です。
佐々木倫「風の鳴る島」
9月のKaguyaPlanet は宮内悠介さんの新作SF短編小説も先行配信します!
宮内悠介さんは1979年生まれの小説家。日本SF作家クラブ、日本推理作家協会の会員です。
子どもの頃からプログラミングや作曲をしており、16歳から小説を執筆していました。2010年に「盤上の夜」が第1回創元SF短編賞で選考委員特別賞を受賞し、2012年に同作を収録した連作短編集『盤上の夜』(東京創元社)を刊行しデビューしました。『盤上の夜』は第33回日本SF大賞を受賞しました。
SF、ミステリー、純文学など、ジャンル横断的に活躍しており、作品は韓国語、フランス語、英語、中国語(繁体字)など、多くの言語に翻訳されています。
2020年にはクラウディア・ヴァーホーヴェン『最初のテロリスト カラコーゾフ ― ドストエフスキーに霊感を与えた男』(筑摩書房) の翻訳を手がけました。2021年には『超動く家にて』 (創元SF文庫)が文庫化、『小説幻冬』(幻冬舎)にて「牧神に捧ぐ推理」を連載していました。
海外での経験も多く、幅広い知識や経験に裏打ちされた作品が魅力の作家で、執筆活動にとどまらずプログラミングや作曲など幅広い創作活動をしています。
今回Kaguya Planetに掲載する作品は、『指輪物語』や暗号通貨、未来と過去との向き合い方など、たくさんのテーマが凝縮されたSF短編小説です。
9月25日(土)の先行配信開始をお楽しみに!
大竹竜平「祖母に跨る」先行公開中!
Kaguya Planetでは現在、第一回かぐやSFコンテストの審査員長賞を受賞した大竹竜平さんの新作SF「祖母に跨る」を先行公開しています。
「祖母に跨る」はお盆を舞台にした、コミカルでちょっと不気味でちょっと切ない仏壇SFです。こちらの作品は9月18日(土)に一般公開します。
ある寒村都市で、故人を夜な夜な動かす奇妙な供養が流行っている…
仏壇仏具のベンチャー企業の社員、黒田から亡き祖母の家に呼び出された私は、ある記録動画を見せられる。
大竹竜平
プロフィール
グラフィックデザイナー、劇作家。チーム夜営にて、脚本や宣伝美術を担当。2017年、第5回せんだい短編戯曲賞の大賞を受賞。2019年には、美術手帖2019年10月号掲載の漫画「The Space Potter」の原作を担当。2020年には「祖父に乗り込む」が第一回かぐやSFコンテストの審査員長賞を受賞。また、「瞬きのカロリー」がかながわ短編戯曲賞2020の大賞を受賞。翌年のかながわ短編戯曲賞2021では、戯曲コンペティションの一次審査委員をつとめている。デザインでの仕事に加えて、戯曲、小説、漫画の原作など、多岐にわたるジャンルの執筆活動をしている、多彩な書き手だ。
Kaguya Planetに応援を!
Kaguya PlanetはSFウェブメディア「バゴプラ」が主催する、SF短編小説をオンラインで配信するプロジェクトです。2020年12月に① 日本のSF界におけるジェンダー不均衡の是正、② 新人賞以外の入り口を作ること、③ 海外のようにオンラインでSF短編小説を読むカルチャーを作っていくこと、という三つの目標を掲げて活動を開始し、珠玉のSF短編小説を掲載し続けてきました。
2021年3月からは日本語の作品に加えて翻訳作品も掲載しています。現在作品を配信しているD・A・シャオリン・スパイアーズさんとユキミ・オガワさん、アヴラ・マルガリティさんとジョイス・チングさんは邦訳が出るのはKaguya Planetが初めてで、海外で活躍している作家さんの作品を日本語圏に紹介するという役割も果たしています。
より多くの方の作品を読んでいただくために、作品は、一ヶ月の先行公開期間ののちに、無料で一般公開しております。
引き続きこれらの活動を続けていくためにも、皆様からの応援をよろしくお願いいたします。Kaguya Planetを応援したいという方は、月500円のサブスクで本プロジェクトをサポートして頂けます。ご登録いただいた方には、毎月約一ヶ月早くKaguya Planetのコンテンツを先行公開しています。
また、1円から寄付も受け付けております。サポートして頂いたお金は全てKaguya Planetの原稿料や編集料に当てられます。十分な資金が集まり次第、Kaguya Planetの作品掲載数やインタビュー記事の数を増やしていく予定です。プロジェクトの詳細はこちらの特設ページをご覧ください。
※Kaguya Planet 登録に際しての注意事項
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