Kaguya Planetにて、特集の掲載作品&鈴木林「なく?」一般公開開始! | VG+ (バゴプラ)

Kaguya Planetにて、特集の掲載作品&鈴木林「なく?」一般公開開始!

Kaguya Planetにて、食特集の二作品&エッセイと鈴木林「なく?」を無料で一般公開開始!

オンラインSF誌 Kaguya Planetにて、特集「食」に掲載したSF短編小説とエッセイ、そして8月に掲載した鈴木林「なく?」の一般公開を開始しています。コンテンツはいずれも、下記のリンクから無料で読むことができます。

また、こちらに加えて、ブックレビューやコラムをを収録した紙のマガジン『Kaguya Planet No.3 食』を好評発売中。収録しているコンテンツをより深く味わえる内容となっています。

ウェブマガジンKaguya Planetでは毎月、SF短編小説を配信中! 掲載した作品は、三ヶ月に一回、マガジン『Kaguya Planet』として刊行します。Kaguya Planetの会員になると、配信している短編小説を先行公開期間中に読むことができたり、マガジン『Kaguya Planet』が無料で届いたり、イベントに割引価格で参加できたり……。魅力的な特典が盛りだくさん! 会員登録&Kaguya Planetに応援をよろしくお願いいたします。

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エフゲニア・トリアンダフィリウ「ボーンスープ」(訳:紅坂紫)

料理とお菓子作りの名人である祖母の家にはいつも砂糖たっぷりの美味しいギリシャ菓子を求めて子どもたちが集まっていた。しかし実の孫であるディナにだけは、祖母はお菓子を決して食べさせず、かわりに得体の知れない骨を煮込んだスープや羊の脳みそ料理を食べさせるのであった……。

エフゲニア・トリアンダフィリウ
ギリシャの作家・アーティスト。ダークな雰囲気の作品制作を得意とする。中編Six Versions of My Brother Found Under the Bridge(Uncanny Magazine掲載)がシャーリー・ジャクソン賞を受賞しているほか、多くの作品がイグナイト賞、ローカス賞、ネビュラ賞、ワールド・ファンタジー賞にノミネートされている。執筆した作品はReactor、Uncanny、Strange Horizons、ApexなどのSFウェブジンに掲載されている。邦訳が出ている作品は、『ギリシャSF傑作選 ノヴァ・ヘラス』(2023年/竹書房)に収録されている「われらが仕える者」。男の子と犬と一緒にアテネ在住。
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清水裕貴「美しい腸のための生活」(エッセイ)

健康を維持することは、しっかりした大人なら当たり前にやるべきことで、それを怠るのは怠惰? 食と健康と循環と自律と資本主義などをめぐる、スリリングなエッセイです。

清水裕貴
小説家・写真家。2007年に武蔵野美術大学映像学科を卒業。2011年に1_Wallグランプリ、2016年に三木淳賞、また2018年には新潮社R18文学賞大賞を受賞。著書に『海は地下室に眠る』(KADOKAWA)、『花盛りの椅子』(集英社)、『ここは夜の水のほとり』(R18文学賞受賞作「手さぐりの呼吸」改題、新潮社)がある。土地の歴史や伝承のリサーチをベースにして、写真と言葉を組み合わせて風景を表現している。写真集は『岸』(赤々舎)、主な個展は『微睡み硝子』(PGI)、『岸』(PURPLE)など。企画展や芸術祭にも多数参加。
新潮社
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紅坂紫「鬼姫と絵師」

その村には、「女は人前で食べてはならない」という掟があった。村で唯一の絵師である女も掟を守り、一人で部屋に籠り、口を薄く開けて日々の飯を食べ、生活のために絵を描いて暮らしていた──。
「食べる」という行為の生々しさ、そして生きるために食べることの美しさを描いた短編。

紅坂紫
2001年生まれの小説家、詩人、翻訳家、エッセイスト。フラッシュフィクションのマガジン「CALL Magazine」主宰。『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』『アンソロジー 夢でしかいけない街』『生物SFアンソロジー:なまものの方舟』『貝楼諸島より』『matotte.』などに作品を発表。自身が共同編者として参加した『結晶するプリズム:翻訳クィアSFアンソロジー』所収のイン・イーシェン「鰐の王子さま」、Kaguya Planet掲載のジョイス・チング「まめやかな娘」、『S-Fマガジン』掲載のナディア・アフィフィ「バーレーン地下バザール」などの翻訳者・紹介者としても活躍。
社会評論社
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鈴木林「なく?」

シンプルな見た目が逆に目立つ私の作品は教室で注目を集め、みせてみせてのつらなりだった。だからどや顔の私は、ホウヨウが乱暴にキューブをうばうのを止められなかった──。ホラーゲームをめぐる、夏にぴったりのちょっと怖いお話。

鈴木林
怪談好きの小説家。映画美学校の言語表現コース〈ことばの学校〉の一期生。2022年に第四回ブンゲイファイトクラブで本戦に出場。2023年には「ベントラ、ボール、ベントラ」で第三回かぐやSFコンテストで最終候補に選出され、選考委員の岸谷薄荷さんから「オカルトや奇妙な物語への愛が端々からわかる書きぶり」を高く評価された。同年、にいがた経済新聞の主催している第一回NIIKEI文学賞で、「エゴネリ」が純文学部門佳作を受賞。「エゴネリ」は『NIIKEI文学賞2023』に収録されている。
また、ことばの学校の一期生有志による合同誌『tele-』に短編小説を寄稿している。2024年には、出版レーベルffeen pubが刊行しているweb上の小説アンソロジー『FFEEN vol.4』に「曰く」を寄稿。「曰く」はffeen pubの初めての書籍『小説紊乱』に転載された。
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『Kaguya Planet No.3 食』好評発売中

コンテンツ
⚫︎特集に寄せて
紅坂紫「しあわせな食卓?」
⚫︎小説
エフゲニア・トリアンダフィリウ「ボーンスープ」(紅坂紫訳)
紅坂紫「鬼姫と絵師」
鈴木林「なく?」
⚫︎エッセイ
清水裕貴「美しい腸のための生活」
⚫︎ブックレビュー
堀川夢 リチャード・ブローティガン『西瓜糖の日々』
⚫︎コラム
齋藤隼飛「おいしくなったチミチャンガ ヒーロー達の食文化」
鯨ヶ岬勇士「チョコミントベーグルと大豆ミート」
井上彼方「食べることがもたらす情動」
⚫︎PICK UP
『トウキョウ下町SFアンソロジー:この中に僕たちは生きている』
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』
⚫︎イベントレポート
グラスゴー・ワールドコン(世界SF大会)レポート
第2回カモガワ奇想短編グランプリ
⚫︎VGプラスの活動報告

サイズ:A5
ページ数:90ページ
一般価格:1650円(税込)
ISBN:978-4-911294-02-4

『Kaguya Planet No.3 食』は、Kaguya Planetのオンラインストアで好評発売中です。また、刊行後はいくつかの書店でもお取り扱いいただきます。

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10月のKaguya Planetはプラネタリウム特集

Kaguya Planetでは現在、プラネタリウム特集開催中。1923年にドイツのイエナで試験公開され、1925年にドイツ博物館にて世界で初めて常設されたプラネタリウム。これら2つのできごとから100周年となる2023年・2025年のあいだに、世界では様々な記念事業が行われています。

Kaguya Planetでは、10月から12月にかけて、プラネタリウムの出てくるSF短編小説などを掲載。10月は、南木義隆さんによる書き下ろし短編小説と、鬼嶋清美さんによるブックガイドを会員向けに先行公開します! また、10月24日〜、12月のプラネタリウム特集の掲載作品を公募します。特集の詳細はこちら。公募の詳細はこちら

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