ネタバレ解説&感想『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』ラストの意味は? ピーターとMJはどうなった? 今後を考察 | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ解説&感想『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』ラストの意味は? ピーターとMJはどうなった? 今後を考察

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映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』公開

MCU「スパイダーマン」シリーズ第4弾となる映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』が、2026年7月31日(金) より日米同時公開を迎えた。2025年7月に公開された映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』に続くMCU映画の第38作目にあたり、MCUとしては12月に公開される『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』前の最後の映画作品になる。

高い評価を受けたジョン・ワッツ監督の「ホーム」三部作から打って変わり、『ブランド・ニュー・デイ』では『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021) のデスティン・ダニエル・クレットン監督が指揮をとる。新たなスパイダーマンの物語はどのように幕を開けたのだろうか。

今回は、映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』のラストの展開を中心にネタバレありで解説&考察し、感想を記していこう。以下の内容は結末に関する重大なネタバレを含むので、必ず本編を劇場で鑑賞してから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の結末に関するネタバレを含みます。

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』ネタバレ解説&考察

時系列は?

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の舞台は、前作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021) からおよそ4年後と思われる。ピーター・パーカーは『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019) での正体暴露の後、ドクター・ストレンジに依頼した魔法が失敗したことで、それを治めるために全人類からピーター・パーカーの記憶を消すことを選んだ。

前作のラストでは新しいコスチュームを着て雪のニューヨークをスイングするスパイダーマンの姿が描かれていたが、その後もピーターはスパイダーマンとしての活動を続けている。一方でSNSで親友だったネッドと恋人だったMJの学生生活を追いかけてもいる。二人から離れるというピーターの選択は二人を危険から守るためだったが、ピーターにはまだ未練があるのだ。

ニューヨークという舞台で見ると、ドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン』(2025-) ではキングピンことウィルソン・フィスクが市長になっているが、シーズン2では失脚した。『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』では、キングピンの参謀だったシーラ・リベラが市長としてスパイダーマンを表彰するシーンが挿入されているため、フィスク失脚後のニューヨークが舞台だとみられる。

フィスクは自警団の取り締まりを徹底したが、新たな市長のもとでは、スパイダーマンは歓迎されている様子を見せている。また、ニューアベンジャーズの名前も登場するため、同じくニューヨークを舞台にした映画『サンダーボルツ*』より時系列が後であることも明らかだ。

ダメージ・コントロール局がミズ・マーベルやシー・ハルクを取り締まっていた時とは違って、『ブランド・ニュー・デイ』では、ストリートレベルのヒーローに対する歓迎ムードが感じられる。その理由の一端は、MJとネッドが大学生活を卒業の時期を迎えるまで謳歌していた間、スパイダーマンがハンドやスコーピオンといったヴィラン達を退治してきたからだろう。

ゲストキャラ&カメオ出演は?

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』では、ピーター・パーカーがスパイダーマンとしてニューヨークの街で躍動する姿がたっぷり描かれる。同時にヴィランを含む多くのキャラが登場し、ファン心をくすぐってくる。

スコーピオンことマック・ガーガンは『スパイダーマン:ホームカミング』(2017) に登場して逮捕されていたが、新たにハイテクスーツを身にまとって登場した。アニメ映画「スパイダーバース」シリーズでもお馴染みのトゥームストーンことロニー・トンプソン・リンカーンも、ブーメランタランチュラといったヴィランと共に短い時間だが序盤に登場している。

忍者軍団のハンドは、ドラマ『デアデビル』(2015-2018) を中心とする〈ザ・ディフェンダーズ・サーガ〉の作品で「ヤミノテ」として知られているが、それ以外のMCU作品では初登場となった。詳しい背景は描かれなかったが、元は貧しい若者たちの集まりという嘘か本当か分からない設定が紹介されている。

お馴染みのキャラではパニッシャーことフランク・キャッスルと、ハルクことブルース・バナーが登場。フランクはドラマ『デアデビル』で初登場、2シーズンが配信されたドラマ『パニッシャー』(2017-2019) の後、MCUドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン1で再登場を果たした。

家族全員を殺された元軍人のフランクは、その背後に渦巻く陰謀に挑み、復讐を果たしてきた。2026年に配信されたスペシャルドラマ『パニッシャー:ワン・ラスト・キル』では、自分の復讐を終えた後に、誰かのために“罰(パニッシュ)”を与える存在として生まれ変わった。本作でもスパイダーマンとはその方法論で衝突しながらも、ヴィランを倒そうとする姿が描かれている。

スパイダーマンことピーター・パーカーは、MJが新しい彼氏と口付けを交わしている姿を見た直後、体内のクモホルモンが増加し、手首から直接クモの糸が出るようになる。このシーンで「ピーター2」の名前が出ているが、これは『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で登場したトビー・マグワイア版スパイダーマン(ガジェットではなく手首から直接糸が出る)のことだ。

自分の身体を制御できなくなったピーターは、ハルクことブルース・バナーに相談することに。ブルースはハルクの力を制御できているため、ヒントを得ようとしたのだ。ちなみにブルースはドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』(2022) に登場し、ガンマ線を合成できる従妹のジェニファーのDNAを用いて、ブルースとハルクの融合に成功している。

そして、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』最大のゲストキャラがブラック・ウィドウことエレーナ・ベロワである。映画『サンダーボルツ*』でニュー・アベンジャーズの一員となったエレーナは、スパのある“オフィス”にスパイダーマンを招き入れると、ダメージ・コントロール局連続襲撃犯が「V-MAX」を探しているという貴重な情報を与えた。

今回のエレーナは、いわば政府公認のスーパーヒーローチームのリーダー格であり、トニー・スタークのようなポジションでスパイダーマンと接している。ウィドウ=スパイ出身ということで、情報をもたらす役目を担っている点も面白い。

また、エレーナがスパイダーマンの孤独について触れるところも可笑しい。エレーナだってちょっと前までは姉のナターシャを失い、孤独に苛まれていたのだから。だけど、今のエレーナにはニュー・アベンジャーズのメンバーがいて、だからピーターのことを気にかけてやれるのだろう。

旧「スパイダーマン」からのオマージュも

「V-MAX」を探し、次々と人々の精神を乗っ取る神出鬼没のヴィランは、「X-MEN」シリーズで知られるジーン・グレイであったことが明らかになる。ジーン・グレイといえば、テレキネシスとテレパシー能力を持つ強力なミュータントで、マーベルの中でも指折りの最強キャラである。

この過程で、ジーン・グレイはMJを乗っ取ってピーターに口付けをして弄び、さらに屋上からMJの身体で飛び降りるという凶行におよぶ。口の部分だけマスクを取ってキスをするシーンと、スパイダーマンが高所から落ちる恋人を助けようとするシーンは、それぞれサム・ライミ監督版の「スパイダーマン」とマーク・ウェブ監督の「アメイジング・スパイダーマン」のオマージュである。

スパイダーマンとパニッシャーは、ジーン・グレイによって暴走させられたハルクとの戦いを経てジーン・グレイを確保。ブルースとの対話とMJからの助言で完成させた抑制装置を用いてジーン・グレイを捕まえ、ダメージ・コントロール局へと差し出したのだった。

ところがこの一件の直後、ピーターは前回のラストでMJに読もうとして読めずにいた手紙をMJに発見されてしまう。ピーターはMJを危険から守るために過去について話すことをやめていたのだが、MJはこれを勝手に決めたとして抗議するのだった。

このシーンのやり取りは、実は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の公開直後に米マーベル公式に掲載された、トム・ホランドとゼンデイヤの会話を踏襲した内容になっている。ゼンデイヤ自身が前作ラストのピーターの行動に納得いっておらず、その想いが明確に作中でも語られることになった。

そしてMJは、記憶がないからピーターのことを愛していないと言い切る。無理もないことなのだが、この後の二人のスイングが哀し過ぎる……。それでも、ピーターはスパイダーマンとしてネッドと会うと、古くからの親友のようにコミュニケーションをとり、そしてMJもそのピーターとネッドの姿を絵に収めるのだった。

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』ラストをネタバレ解説&考察

メイが語った「責任」

一方、ジーン・グレイは姉のサラがダメージ・コントロール局の人体実験によって殺されたことを知り、その能力を暴走させる。ジーン・グレイが探していた「V-MAX」は、ダメージ・コントロール局の施設に書かれていた「VENT-MAX(最大換気)」の文字が掠れたものだった。

そして、ダメージ・コントロール局の局長であるビル・メッツガーは、対スパイダーマン用兵器を作りながら、スパイダーマンを騙してジーン・グレイを捕獲させていたのだった。それを知ったピーターはジーン・グレイの説得を試みるが、ダメージ・コントロール局の傭兵と化した忍者軍団・ハンドと戦うことになる。

「お前はピーター・パーカーか、スパイダーマンか」と問われたピーターが「両方だ」と答えるシーンは本作のハイライトの一つ。どちらであることも捨てないのがピーター・パーカー/スパイダーマンらしいところなのだ。

また、この場面でピーターは抑制装置を外して自分の力を解放し、自ら制御する。ブルースが、事前に刈り取って仕舞えば善か悪かの判断ができないと助言していた通り、ありのままの自分を解放することで、ピーターは苦境を脱するのだ。

ハンドとダメージ・コントロール局を打破したピーターは、今度はジーン・グレイを自身の内部へと招き入れる。ジーン・グレイは、特別な力を持って生まれたが故に狙われ、大事な人を失うことになった。そのジーン・グレイに寄り添ってくれたのは、亡きメイ・パーカーだった。

『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』で繰り返し登場するピーターとメイの思い出は、『スパイダーマン:ホームカミング』のラストで、スパイダーマンの正体がピーターであることをメイが知ったすぐ後のやり取りだと思われる。この時、メイが力を得たピーターに対して送った言葉が、そのままジーン・グレイにも届けられることになる。

その言葉とは、自分が特別であるせいで周囲に酷いことをされることもあるだろう、でも、あなたは美しく、周りの人があなたを愛しているのはあなたがあなただから、孤独だと感じても、それを覚えておくことがあなたの責任だ、というものだった。「大いなる力には大いなる責任が伴う」というお馴染みのフレーズが、「力を持っていても、自分はありのままで人に愛されているのだということを忘れないことが、自分に対する責任」という意味に再解釈された瞬間だ。

おばを亡くしたピーターは、姉を亡くしたジーン・グレイを「僕がいる」と言って受け入れる。力を得た者同士、大事な存在を失った者同士、支え合うことができるのだ。しかし、ここでジーン・グレイを狙ったパニッシャーことフランクの狙撃をスパイダーマンが身を挺して阻止し、スパイダーマンは倒れてしまう。

フランクはピーターを病院に運ぶと、ジーン・グレイもまたサイコキネシス能力によってピーターを支える。病院の周囲にはニューヨークを守ってきたスパイダーマンを愛する人々が詰めかけ、ピーターは幸い、一命を取り留めたのだった。

フランクは珍しく“やってしまった”わけだが、フランクが涙目になっているのを見たピーターはそれを笑い、二人はふわっと互いが“友達”であることを認識する。フランクもまた大事な家族を失ったヴィジランテである。

孤独を抱えて生きてきたが、ジーンとピーターと同じく、似た境遇の者と手を繋ぐことはできる。フランクは自分に選択肢はなかったと語っていたが、ピーターはその違いを壁とは思わない。それがスパイダーマンが“親愛なる隣人”たる所以だ。

そしてフランクは、ピーターの前だとなんだか素直だ。ちゃんと狙撃を謝罪して、ピーターが外に出られるようにスパイダーマンになりすまして大衆の目を引くという役割を買って出るのだ。マット・マードックの前では見せないであろう、なかなか見られない姿が見れたのは良かった。

ラストの意味は?

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』のラストでは、MJが屋根の上でブラックダリアのネックレスに触れるシーンが挿入される。これは『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でピーターがプレゼントしたもので、『ノー・ウェイ・ホーム』のラストでピーターのことを忘れた後もMJはこれを身につけていた。二人の過去が完全に消えたわけではないということの証である。

ピーターはメイの墓参りに行った後、助け合っている刑事のジーン・デウォルフから、強盗は警察に任せて、たまには休むよう告げられる。スパイダーマンとしてのヒーロー業に没頭してきたピーターは、ようやくここで一度立ち止まる機会を得る。なお、この場面ではエレーナが警察に協力していることと、ダメージ・コントロール局のメッツガー局長が行方知れずになっていることにも触れられている。

ピーターは、お店でネッドを見かけると、あの印象的なハンドシェイクを交わし、ネッドは「ピーター」と口にする。少なくともピーターが15歳だった『スパイダーマン:ホームカミング』の頃から続けていたあの握手。ネッドの身体がそれを覚えていたのだろう、ネッドがピーターの記憶を取り戻したことを示唆して、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の本編は幕を閉じている。

ミッドクレジットから流れる曲はスティーヴ・レイシー「Oh Yeah?」。「人生はろくでもないが、君はまたそれを生きていく」「悲劇もあれば勝利もあり、友人たちとの別れもある」「今夜は外に出しておくれ」「私たちは死ぬにはまだ早過ぎる」と歌われている。少し大人になったけれど、まだまだその人生が続いていくピーター・パーカーの現在地を示すような歌詞だ。

ポストクレジットシーンの意味は?

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』には、エンドロールが終わった後のポストクレジットシーンが用意されていた。ネッドが開発したスパイディ・トラッカーが登場すると、クイーンズではスパイダーマンの位置が不明と表示されている。

しかし、画面がズームアウトし、宇宙に出て月を越えた先の宇宙でスパイダーマンの位置が特定される。そして、「スパイダーマンは帰ってくる」という予告がなされてポストクレジットシーンは幕を閉じている。これは一体、どういう意味なのだろうか?

考えられるのは、12月公開を予定している『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』で、スパイダーマンがまた宇宙へ行ってしまうという展開だ。あるいは、『サンダーボルツ*』のラストのファンタスティック4のように、別のユニバースからやってきたスパイダーマンが宇宙で検知されたという可能性もあるだろう。

そもそも、検知されたスパイダーマンは本当に宇宙空間にいるわけではなく、別ユニバースに存在しているということを示していただけなのかもしれない。だとすれば、トビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドが演じた二人のスパイダーマンの再登場を示唆する演出という可能性もあるだろう。

忘れてはいけないのは、このスパイディー・トラッカーを作ったのはネッド・リーズだということだ。ネッドは『ノー・ウェイ・ホーム』で魔術師の家系であることを明かし、スリングリングを使って二人のスパイダーマンを別次元から召喚している。

『ブランド・ニュー・デイ』のラストでネッドがピーターのことを思い出せたのも、ネッドにはドクター・ストレンジの魔術に対する免疫があったから、とも考えられる。ネッドの作ったスパイディー・トラッカーが別ユニバースのスパイダーマンを検知したとすれば、『ドゥームズデイ』か、あるいは2027年公開の『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』での登場になるだろうか。

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』ネタバレ感想&考察

「スパイダーマン」の新たな名作に

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は、デスティン・ダニエル・クレットン監督の色がよく出ていて、明るく、クールなアクションが満載の痛快な作品だった。それにより、「孤独」や「特別な存在になった自分に対する責任」といった非常に切なく重いテーマを扱いながら、スパイダーマンらしさを失わない名作に仕上がっていた。

特に序盤のスパイダーマンがニューヨークの街を守る“日常”を描いたシーンは、ここ数年のスーパーヒーロー映画の中でも飛び抜けてワクワクするものになっていた。今回はメカニカルでもマジカルでもないということもあって、懸命に“仕事”に励む私たちのピーターの成長と、なんだか懐かしい王道スパイダーマンの姿を見ているような楽しい体験だった。

MJとピーターの関係については、進展はあったものの、二人が元の形に戻ることは(今回は)なかった。だけど、勝手に三人がどう生きるかを決めたピーターの行動を、MJは責める権利があるし、ピーターは一度はこの非難を受け止めて過ごす必要があったのだろう。一方で、MJが最後にまだペンダントを持っていたことは、今後に可能性を残す要素だと言える。

そして、ジーン・グレイという最強格のキャラがMCUに参戦。映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』では、スパイダーマンがジーン・グレイの孤独に寄り添って踏みとどまらせるという意外な展開を見せた。ピーターの心象風景がメイとの対話だったことは、ピーターがその言葉を支えにして生きてきた証だと言える。亡くした人の言葉が別の人の中で生き続けているということが、姉を亡くしたジーン・グレイにとっても支えになったかもしれない。

余談だが、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』公開の一週間前に開催されたサンディエゴ・コミコンのマーベル・スタジオのパネルでは、灰色のデッドプールのコスチュームを着たライアン・レイノルズが登場。このコスチュームがデニム素材(ジーンズ)で灰色(グレー)だったため、本作でのジーン・グレイの登場を示唆していたとも言われている(ジーン・グレイ役のセイディー・シンクも、役名が伏せられている状態の時に、インタビューで「グレーのジーンズ」について質問を受けていた)。

MCUの今後はどうなる?

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』では、いくつか今後のMCUについて示唆する内容も見られた。暴走したハルクは取り調べを受けており、しばらく外には出られなさそう。『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』での登場は発表されていないため、一時退場ということになるのだろうか。弁護士の従妹・ジェニファー(シー・ハルク)に助けてもらいたいところだが。

ダメージ・コントロール局のメッツガー局長は身柄を押さえられてないということで、今後もヴィランとして登場する可能性はあるだろう。ミュータントを人体実験に使う系のボスキャラとして、X-MENのMCU参戦後も脅威となるかも知れない。

一方、ジーン・グレイも自由の身だが、今回はジーン・グレイがミュータントであるということは明言されなかった。これまでMCUのアース616では、ミズ・マーベルことカマラ・カーンとネイモアがミュータントであることが示唆されている。

今後、MCUにX-MENが加わるにあたって、今回登場したジーン・グレイの位置付けは気になるところ。なお、ジーン・グレイを演じたセイディー・シンクは『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』への出演が発表されている。

また、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』へのトム・ホランドの出演は発表されていないため、スパイダーマンとジーン・グレイが揃って『シークレット・ウォーズ』でカムバックする可能性も考えられる。その時は、ハルクも一緒かもしれない。

最後に、ニューヨークという街単位で見ると、フランクはお友達になって正体も知ったスパイダーマンと喧嘩しながら仲良くやっていけそう。ハンドの復活が気になるところで、制作が決定している『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン3に登場するかどうかにも注目したい。

MCUとしては、ドラマ『ヴィジョンクエスト』が米時間2026年10月14日に配信を開始する。「ワンダヴィジョン」三部作の締めくくりとなる同作ではどんな物語が描かれるのか、こちらもチェックしよう。

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は2026年7月31日(金)より日米同時公開。

『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』公式

MCU「スパイダーマン」誕生から三部作完結までの道のりを多数のコンセプトアートとインタビューで紐解く「ジ・アート・オブ スパイダーマン」シリーズはKADOKAWAより発売中。

映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ラストの解説&考察はこちらから。

『ノー・ウェイ・ホーム』のラストについてMJ役のゼンデイヤとピーター役のトム・ホランドが語った内容はこちらの記事で。

スペシャルドラマ『パニッシャー:ワン・ラスト・キル』の解説&考察はこちらから。

映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』ラストの解説&考察はこちらの記事で。

10月配信のドラマ『ヴィジョンクエスト』についての情報はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』『スパイダーマン:スパイダーバース オフィシャルガイド』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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