Kaguya Planet 第一回先行配信の4作品を発表!12月27日より先行配信開始 オンラインで読むSF短編小説 | VG+ (バゴプラ)

Kaguya Planet 第一回先行配信の4作品を発表!12月27日より先行配信開始 オンラインで読むSF短編小説

Kaguya Planetの詳細を公開

バゴプラが新たにスタートするSF短編小説のオンライン掲載プロジェクト “Kaguya Planet” より、第一弾の先行配信に参加した4名の作家を発表しました。作家および作品名の発表はYouTubeに掲載した動画内で行いました。

Kaguya Planetの第一弾先行公開に参加して頂いた4名の作家と作品名は以下の通りです。

揚羽はな「また、来てね!」

揚羽はな
これまで、臨床検査技師、医療機器メーカー勤務、医療機器・体外診断用医薬品の薬事コンサルタントとして働き、医療に携わる傍、SF小説を執筆してきた。ゲンロン 大森望 SF創作講座の第3期および第4期を受講すると、第3期の第3回に提出した「流星雨があがったら」を改稿した「Meteobacteria」が第6回日経「星新一賞」優秀賞(アマダホールディングス賞)を受賞。ポップであたたかみのあるSFアイデアが魅力で、英訳者からも注目されている。

藤井太洋「まるで渡り鳥のように」

藤井太洋
1971年、鹿児島県奄美大島生まれ。ソフトウェア会社に勤務する傍ら執筆した長編『Gene Mapper』を電子書籍で発表し、2012年のKindle本で最多販売数を記録する。2015年、『オービタル・クラウド』で第35回日本SF大賞および第46回星雲賞日本長編部門を受賞。2019年、『ハロー・ワールド』で第40回吉川英治文学新人賞受賞。2015年から2018年まで、第18代日本SF作家クラブ会長を務める。海外のSFイベントにも数多く出演。様々なメディアでの発信やSF関係者との交流を通して、日本SFの成長に貢献している。

正井「宇比川」

正井
2014年に個人誌としてSF短編集『沈黙のために』を発表。2017年には『さまよえるベガ・君は』を、2019年には『沈黙のために』の新装版を発行した。「大食い女」を寄稿した『フード性悪説アンソロジー 燦々たる食卓』(2018) をはじめ、数多くの同人誌で小説および短歌・俳句を発表してきた。2019年に第一回ブンゲイファイトクラブ本戦出場。2020年には第一回かぐやSFコンテストで416作品の応募の中から「よーほるの」が最終候補11作品に選出された。唯一無二の作風でファンから強い支持を得ている。

蜂本みさ「冬眠世代」

蜂本みさ
2020年に掌編集『いきもんら』を発表。2021年には、西崎憲がプロデュースする短文集シリーズ「kaze no tanbun」(柏書房) 第3弾に参加する。また、毎週水曜日21時より、谷脇クリタ、北野勇作と共に「犬と街灯とラジオ」(通称:犬街ラジオ)をツイキャスで配信。トークと共に朗読を披露している。2019年には第一回ブンゲイファイトクラブで準優勝、2020年には第二回ブンゲイファイトクラブで優勝を果たした、“今最も強い小説家“。

各作品のカバーデザインを手掛けたのは、第一回かぐやSFコンテストの大賞受賞作品「あれは真珠というものかしら」の装丁デザインを手掛けた浅野春美さんです。

Kaguya Planetのコンセプト

これまでにTwitterや動画でも示してきた通り、バゴプラは、日本のSFにおける ①ジェンダーギャップ②新人賞ありきの仕組み③海外のシステムとの隔たりに対して強い問題意識を抱いています。アンソロジーや商業誌、特集に登場する作家が男性ばかりになっている点、新人賞を獲らないとデビューが難しい上に新人賞の審査員と受賞者が男性ばかりになっている点、海外では当たり前になっている短編をウェブ媒体で発表してキャリアを積んでいくということができない点……これらの問題を少しずつでも解消していくためには、一刻も早く新たな場を作り出していく必要があると考えました。

3ヶ月という急ピッチで組み上げたKaguya Planetですが、様々なSF関係者の方からの賛同と応援を受け、4名の素晴らしい作家さん達と共に公開まで漕ぎ着けることができました。

また、Kaguya Planetのコーディネーターは、第一回かぐやSFコンテストで審査員を務め、2020年12月25日(金) に編著書『社会・からだ・私についてフェミニズムと考える本』を刊行された井上彼方さんに務めて頂きました。執筆を依頼する書き手の選定から原稿のやり取りまで担って頂き、バゴプラ編集部はそれをサポートする形で運営を行っています。

サポートについて

Kaguya Planetでは、SF小説を広く読んで頂くために、全ての小説を最終的に無料で一般公開する方針をとっています。一方で、このプロジェクトに携わる人々への報酬もしっかりお支払いすることも、プロジェクトの大前提に置いています。つきましては、SFを広めていくためにKaguya Planetの無料公開を維持すること、同時にこのプロジェクトを拡大していくために、皆さんからのサポートをお願いしています。

Kaguya Planetは月500円(年間登録の場合は5,000円)で会員登録して頂くと、全ての作品を無料公開の約1ヶ月前に読むことができます。以下のリンク先から登録して頂くと、サポートして頂いた方専用のページにログインすることができ、先行公開の小説をお読み頂けます。

Kaguya Planet 登録はこちらから

今回発表した第一回目の作品は、4作品とも12月27日(日)の午前9時にサポーター向けに先行公開されます。1月の先行公開については、小説は1作品を予定していますが、ある作家さんのインタビューもKaguya Planetで先行公開を予定しています。

日本のSFに新たな可能性を提示するKaguya Planet、その始まりに、ぜひご参加ください!

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