『ホワット・イフ…?』でのアイアンマンの扱いについて脚本家が釈明 トニー・スタークはシーズン2も登場か | VG+ (バゴプラ)

『ホワット・イフ…?』でのアイアンマンの扱いについて脚本家が釈明 トニー・スタークはシーズン2も登場か

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『ホワット・イフ…?』あるキャラの扱いに注目

MCU初のアニメシリーズとして公開された『ホワット・イフ…?』はDisney+でシーズン1が独占配信中。シーズン1ではMCUフェーズ3までの23作品を対象に、起こりえた「もしも」の物語が描かれている。

シーズン1は全9話で構成され、既にシーズン2の製作も決定している『ホワット・イフ…?』。シーズン1第1話ではペギー・カーターが超人血清を打ってキャプテン・カーターになるなど、本編では日の目が当たらなかったキャラクターにも光が当てられている。

一方、様々なキャラクターが入り乱れる中で、MCUファンの間ではあるキャラクターの扱いに注目が集まっている。それは、MCU第1作目から11年にわたってインフィニティ・サーガを牽引してきたアイアンマンことトニー・スタークだ。

ネタバレ注意
以下の内容は、アニメ『ホワット・イフ…?』第8話までの内容に関するネタバレを含みます。

アイアンマン死に過ぎ問題

話題になっているのは、『ホワット・イフ…?』で“アイアンマンが死に過ぎ”という問題だ。バゴプラのネタバレ解説記事中でも指摘してきたが、『ホワット・イフ…?』ではトニー・スタークが登場するたびに死んでしまっている。

第3話「もしも…世界が最強のヒーローたちを失ったら?」では、冒頭のニック・フューリーがトニー・スタークをリクルートするシーンでいきなり死んでしまう。第5話「もしも…ゾンビが出たら?」では、やはり冒頭にアイアンマンがゾンビ化した姿で登場するや、ワスプにヘッドショットをくらい、巨大化したアリに頭部を食べられている。

ようやくトニー・スタークがメインキャラクターに据えられた第6話「もしも…キルモンガーがトニー・スタークを救ったら?」でも、キルモンガーの裏切りを知った途端に刺殺されてしまう(第6話は中盤まで生き延びただけマシかもしれない……)。

そして第8話「もしも…ウルトロンが勝ったら?」では、そのタイトル通り、ウルトロンがアベンジャーズに勝利を収める場面でアイアンマンが登場する。ウルトロンの生みの親であるトニー・スタークは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015) とは違った結末を迎えて、ブラック・ウィドウとホークアイだけが生き残りとなる。

ここまで配信された8話の内、アイアンマンことトニー・スタークは、登場した4話全てで死に至っているのだ。アイアンマンの扱いが悪いのではないかとの声があがるのも無理はない。そうした声を受けて、製作陣はこの“アイアンマン死に過ぎ問題”に応答している。

幻のエピソードがシーズン2に?

『ホワット・イフ…?』でメインライターとして脚本を担当するA.C.ブラッドリーは、米EntertainmentWeeklyのインタビューで、ファンからの反応に触れている。なんでも、『ホワット・イフ…?』シーズン1は全10話で配信される予定だったが、パンデミックの影響により1話だけ配信がシーズン2に持ち越しになったのだという。

この幻の1話が、他の暗めなエピソードとのバランスを取る内容のものだったとした上で、以下のように話している。

10個目のエピソードはより明るくて楽しいトニー・スタークのエピソードになるはずでした。トニーが何度も死んでいることについて、Twitterで多くの批判を受けていることには気づきました。偶然にも彼は『ホワット・イフ…?』世界のケニーになってしまいました。

繰り返されるトニーの死について批判を受けていることを認識しているとした上で、トニー・スタークがアニメ『サウスパーク』(1997-) で毎話死んでしまうケニー・マコーミックと同じ状況になってしまったことについては「偶然」と説明している。本来シーズン1に入るはずだったトニー主体のエピソードがパンデミックの影響でシーズン2に持ち越しになったというのだ。

このエピソードは、他の暗いエピソードとのバランスを取る内容だったとしていることから、『ホワット・イフ…?』におけるトニー・スタークの扱いに対する印象を変えるものだったと予想される。このエピソードがキャンセルされたわけではなく、シーズン2で見られるということは朗報だ。

マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは、『ホワット・イフ…?』シーズン2は、フェーズ4の映画作品も対象になると話している。裏を返せばシーズン2でも引き続きフェーズ3までの作品も対象になるということだろう。今回は、A.C.ブラッドリーの発言から、シーズン2でもアイアンマンことトニー・スタークが登場することが明らかになっている。

もちろん、アイアンマンことトニー・スタークはシーズン1でも第8話までに4つものエピソードに登場していること自体が名誉なことでもある。例えばスパイダーマンことピーター・パーカーは主人公になった第5話にしか登場しておらず、ハルクことブルース・バナーは第3話第5話だけの登場と、そもそもの出演話数が限られているキャラクターも多い。

それに、『ホワット・イフ…?』は基本的にバッドエンドを迎えるため、各話の主人公を除くほとんどのキャラクターが最後には死を迎えるというのが特徴でもある。一方で、シーズンフィナーレとなる最終話第9話には良い終わり方を期待したいというのもファンの望みだろう。あの大物を食い止めるにはアイアンマンの力も必要だろう。シーズン1最終話でのアイアンマンの活躍にも期待しよう。

アニメ『ホワット・イフ…?』はDisney+で独占配信中。

『ホワット・イフ…?』(Disney+)

Source
EntertainmentWeekly

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『ホワット・イフ…?』第8話のネタバレ解説はこちらから。

第1話のネタバレ解説はこちらから。

第2話のネタバレ解説はこちらから。

第3話のネタバレ解説はこちらから。

第4話のネタバレ解説はこちらから。

第5話のネタバレ解説はこちらから。

第6話のネタバレ解説はこちらから。

第7話のネタバレ解説はこちらから。

最終話第9話のネタバレ解説はこちらから。

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