第一回かぐやSFコンテスト最終候補作品の筆者公開 あの作品を書いたのは…… | VG+ (バゴプラ)

第一回かぐやSFコンテスト最終候補作品の筆者公開 あの作品を書いたのは……

第一回かぐやSFコンテスト 筆者公開

SFメディアのバゴプラが主催するSFショートショート (短編SF小説) の新たなコンテスト、かぐやSFコンテスト。筆者名を伏せて公開した最終候補作品11編を対象にした読者投票期間を2020年8月8日で締め切り、最終候補に残った11名の筆者を公開しました。

第一回かぐやSFコンテスト最終候補作品および筆者名

  • 「Eat me」
    不破有紀
  • 「未来の自動車学校」
    三方行成
  • 「Moon Face」
    佐々木倫
  • 「子守唄が終わったら」
    武藤八葉
  • 「あれは真珠というものかしら」
    勝山海百合
  • 「祖父に乗り込む」
    大竹竜平
  • 「壊れた用務員はシリコン野郎が爆発する夢を見る」
    葦沢かもめ
  • 「次の教室まで何マイル?」
    千葉集
  • 「リモート」
    坂崎かおる
  • 「よーほるの」
    正井
  • 「いつかあの夏へ」
    佐伯真洋

最終候補に残った作者のプロフィール、SNSや公式ウェブサイト、関連書籍は各作品のページ内に掲載しています。以下に各筆者のプロフィールのみ転載します。

不破有紀 / Eat me
大阪出身。早稲田大学第一文学部卒。好きな作家は星新一、司馬遼太郎。現在、カクヨムを中心に活動中。

三方行成 / 未来の自動車学校
『トランスヒューマンガンマ線バースト童話集』で第六回ハヤカワSFコンテスト優秀賞。近著に『流れよわが涙、と孔明は言った』。

佐々木倫 / Moon Face
人間としての生活が厳しく、キリンとして生きていきたいという思いで生まれた仮想人格です。お話を作って暮らしたい。

武藤八葉 / 子守唄が終わったら
はじめまして。
プログラマをしています。万年平社員なので肩書とかは特にありません。

『子守唄が終わったら』は海外の人でも一読してSFとわかり、かつ頭の中で映像化しやすい作品を目指して書いてみました。
映像化しやすいならば翻訳もしやすいだろうなと。
内容もどの文化圏でも何らかの感想を抱けるようなものにしてみました。

SNSでも盛り上がり、とても楽しいコンテストでした。

勝山海百合 / あれは真珠というものかしら
岩手県出身。小説家。短篇集『竜岩石とただならぬ娘』(MF文庫ダ・ヴィンチ)で単著デビュー。「さざなみの国」で第二十三回日本ファンタジーノベル大賞受賞。近著『厨師、怪しい鍋と旅をする』(東京創元社)。

大竹竜平 / 祖父に乗り込む
グラフィックデザイナー/劇作家。
チーム夜営という団体で劇作家として定期的に活動しています。
2017年、第5回せんだい短編戯曲賞 大賞受賞。
2019年、美術手帳10月号掲載の漫画「TheSpacePotter」で原作を担当 。
2020年、第1回かながわ短編戯曲賞2020 大賞受賞。

葦沢かもめ / 壊れた用務員はシリコン野郎が爆発する夢を見る
小説執筆AI「ロゾルス」を個人で開発しながら、創作活動をしています。東北大、京大にて生き物の研究をした後、ITのお仕事に従事。AIを利用して執筆した短編小説「水面の遺伝子」を、Books&Company社様より電子出版。夢は、一人の人間が生み出せる小説の数をAIのサポートによって増やすことで、専業作家として生活できる人間を増やすこと。

千葉集 / 次の教室まで何マイル?
第十回創元SF短編賞宮内悠介賞。現在は講談社の tree で読書案内欄「読書標識」を担当。スペースが余ったのでハイクを詠みます。イヌを負い クマに追われる 絶滅期 (季語:絶滅)

坂崎かおる / リモート
十数年ぶりに書いた物語が、このような形で皆様に読まれることになって大変光栄に思います。普段は小説を書くこととは無縁の生活を送っていますが、これを機に少しずつ書き溜めていきたいです。

正井 / よーほるの
正井です。関西で労働するかたわらでお話の採集と加工をしています……というようなイメージの小説を書いています。ブンゲイファイトクラブ本戦出場。アイコンの正体をかれこれ十五年ほど探しています。

佐伯真洋 / いつかあの夏へ
1991年生まれ、大阪府出身。仕事と育児をしつつ大学で勉強中。子供を難病で亡くしたことがきっかけで多様性と社会の未来を考えるようになり、小説を書きはじめた。全盲の卓球選手を描いた『青い瞳がきこえるうちは』で第11回創元SF短編賞の最終候補になる。好きなものはディズニー、ハリーポッター、ジブリ。とくに『千と千尋の神隠し』はセリフを暗記するほど鑑賞している。

かぐやSFコンテストとは

かぐやSFコンテストは、日本のSFを海外に発信すること、短い作品でも評価される場所を創り出すことを目的として、SFメディアのバゴプラによって創設されました。2,000字以上、4,000字以内のSFショートショートを対象として作品を募集し、最優秀作品には英語と中国語に翻訳してウェブに掲載するという副賞が用意されています。参加資格に制限は設けておらず、プロ・アマ問わず、誰でも参加することができます。また、最終候補に選ばれた作品は筆者匿名でウェブ上に公開し、読者投票によって読者賞を決定します。

2020年6月に募集を開始した第一回かぐやSFコンテストでは、審査員長に橋本輝幸さん、審査員に井上彼方さんを迎え、バゴプラ編集部を加えた三者による審査委員会で審査を行いました。一人2作品まで応募可能というルールを設け、360名から416作品の応募が集まっています。7月24日(金)から8月7日(金)の間、最終候補に残った11作品の読者投票を実施。8月15日(土)に審査委員会が選ぶ最優秀賞と読者投票で選ばれた読者賞が発表されます。

また、8月6日(木)には最終候補作品には“最終候補には残せなかったが優れた作品”として、各審査員が選んだHonorable Mentionリストと審査委員会による座談会形式で収録した総評の動画を公開しています。

第一回かぐやSFコンテスト審査員のおすすめ小説は以下の記事から。

英語と中国語への翻訳を担当する翻訳者のプロフィールは以下の記事から。

かぐやFコンテストの概要は以下の特設ページから。

第一回かぐやSFコンテスト特設ページ

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