第三回かぐやSFコンテスト読者投票期間が終了
SFレーベルのKaguyaが主催する第三回かぐやSFコンテストの読者投票期間が終了しました!
第三回かぐやSFコンテストでは、「未来のスポーツ」をテーマに最大4,000字のSF短編小説を募集。297編の応募が集まり、審査員の磯上竜也さん、井上彼方さん、岸谷薄荷さん、佐伯真洋さんが最終候補作品の10編を選出しました。
かぐやSFコンテストでは、審査員が選ぶ大賞と、読者が選ぶ読者賞が選出されます。読者投票では筆者名を伏せた状態で最終候補作の全文を公開し、読者の皆さんにタイトルと本文のみを対象に一票を投じる作品を選んでいただきました。最も多くの票を得た作品に読者賞がおくられます。
4名の審査員もまた筆者名を伏せた状態で大賞を選出します。大賞と読者賞、そして筆者の発表は2023年9月30日(土)を予定しています。どの作品が受賞するのか、そしてどんな筆者が最終候補作品を書いたのか、発表をお見逃しなく!
最終候補に選ばれた作品は、特設ページにて全文のリンクを公開しています。
また、第三回かぐやSFコンテストでは、持続可能なコンテストの運営を目指して、最終候補作品の冊子を販売しています。コンテストをお応援してくださる皆さんや、縦書きの紙の冊子で最終候補作品を読みたい皆さんはぜひご予約ください。
各審査員の選外佳作リスト公開中!
第三回かぐやSFコンテストでは、最終候補となった10編の作品以外にも優れた作品が多数寄せられたことから、“最終候補には残せなかったが優れた作品”として、各審査員が10本ずつ選んだ選外佳作リストを公開しています。執筆者が作品を公開しており、リンクの掲載の連絡をいただいた場合には、作品にリンクを貼っております。こちらもぜひお読みください。
Kaguya Booksから新たなアンソロジー発売中!
かぐやSFコンテストを起点として生まれたSF書籍レーベルのKaguya Booksからは、8月31日(木)に正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』、井上彼方編『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』が発売されました。
「大阪SFアンソロジー」の編者である正井さんは第一回かぐやSFコンテストに応募した「よーほるの」で最終候補入り。第一回&第二回かぐやSFコンテストの最終候補筆者を中心とした『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』(2022) では表題作を手掛けました。
Kaguya Booksからは、第三回かぐやSFコンテストを起点とした「SFアンソロジー 新月」の第二弾の制作を予定しています。こちらもお楽しみに!
Kaguya Planetでは毎月SF短編小説を配信中!
かぐやSFコンテストを主催するVGプラス合同会社では、SF短編小説を定期的にウェブ上に掲載するKaguya Planetを主宰しています。Kaguya Planetは第一回かぐやSFコンテストの盛り上がりを受けて始動したプロジェクトです。月500円で登録していただくと、毎月先行公開の作品を読むことができます。
現在先行公開されている作品は、かかり真魚「夜盗花」です。
かかり真魚さんは、2018年にフード性悪説アンソロジー『燦々たる食卓』を企画・編集。自身も民話「食わず女房」の語り直し「食はずの姉さん」を寄稿しています。『燦々たる食卓』は食べるという行為に伴う負の側面や露悪的な演出等に注目したオルタナティブな文藝作品を集めたアンソロジーで、食と人間を描いた小説・漫画・俳句・評論等が収録されています。『燦々たる食卓』の販売は現在終了しておりますが、かかり真魚「食はずの姉さん」、正井「大食い女」などいくつかの収録作品はウェブで公開されています。
近所の吉崎さんに教わった通りに獲れた茄子を酢の物にすると、夫は気に入ったらしかった。茄子をつまみ、ビールを飲みながらナイターを見る夫と話していると、台所からさやが出てくる——。