ネタバレ考察『ムーンナイト』最終話で回収されなかった9の疑問 コンスとハロウの過去は? アレは何だった? | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ考察『ムーンナイト』最終話で回収されなかった9の疑問 コンスとハロウの過去は? アレは何だった?

© 2022 Marvel

『ムーンナイト』完結?

2022年3月から配信が始まったドラマ『ムーンナイト』は、同年5月に第6話が配信され、Disney+で全6話が視聴できる状態になった。『ムーンナイト』はシーズン2がないリミテッド・シリーズとして製作されたが、製作陣は本作が「続く」明言しており、映画化または新たなドラマシリーズの登場に期待がかかっている。

様々な謎が登場し、第5話終了時点で「あと1話で終わるのか?」と心配された『ムーンナイト』。最終話は一定満足がいくラストになっていたが、第6話でも答えが示されなかった謎もある。今回は『ムーンナイト』の次回作に備えてその謎を整理しておこう。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ムーンナイト』全6話の内容に関するネタバレを含みます。

ドラマ『ムーンナイト』最終話で回収されなかった9の疑問

1. フレンチーはマークに用があった?

『ムーンナイト』第1話にはある小ネタが仕掛けられていたが、最終話まで回収されることはなかった。それは、マークが隠していた携帯電話をスティーヴンが見つけた時に映った着信履歴だ。履歴にはレイラからの不在着信がずらっと並んでいたが、その中にデュシャン (Duchcamp) という人物からの着信が混じっている。

これは原作コミックで登場するジャン=ポール・デュシャンという名のキャラクターを指していると思われる。デュシャンは“フレンチー”というあだ名で呼ばれる元傭兵で、マークの友人でもある。フレンチーはマークに傭兵としての仕事を紹介しようとしていたのかもしれない。マークの傭兵としての過去は、今後のムーンナイトでもキーになりそうだ。

2. ラウル・ブッシュマンはどこへ?

傭兵といえば、軍を除隊処分になったマークが頼った元上官の存在も忘れてはいけない。第5話では、マークが傭兵としてラウル・ブッシュマンの下で働いていたことが明らかになった。ラウル・ブッシュマンは原作コミックでムーンナイトの前に立ちはだかるヴィラン。ブッシュマンにはめられて死にかけ、月の神コンスと契約したという流れは原作コミックをそのまま踏襲している。

ポイントは、おそらくブッシュマンは生きているであろうということ。今後「ムーンナイト」シリーズのヴィランとして登場することは想像に難くないが、盗掘に際してあれだけの殺戮を繰り広げた人間がどこで何をしているのかは気になるところ。また、原作コミックではブッシュマンは黄金に目が眩んだという設定だったが、ドラマ版では何を盗もうとしていて、何を手に入れたのかは明かされなかった。

ブッシュマンはレイラの父の仇でもあるため、ムーンナイトではなく、スカーレット・スカラベのヴィランとして登場する可能性もあるだろう。マークは冥界でスティーヴンにレイラの父が死んだ時の状況を共有したが、レイラはまだ具体的なことを知らない。レイラが当時の状況をブッシュマンから直接知る展開もあるかもしれない。

なお、ラウル・ブッシュマンがドラマ『ムーンナイト』に登場しなかった理由については、脚本を担当したジェレミー・スレイターが自身のTwitterで語っている。

すぐに分かる彼(ムーンナイト)のヴィランはブッシュマンだけで、ブッシュマンは『ブラックパンサー』のエリック・キルモンガーに近すぎる人物でした。ですから、代わりにヴィランを作りあげることにしたんです。イーサン・ホークはハロウを作り上げるために大きく貢献しました。

傭兵という設定が映画『ブラックパンサー』(2018) のヴィランであるエリック・キルモンガーに近すぎるとして登場が見送られていたのだ。『ブラックパンサー』公開から4年が経つが、もうしばらくすればブッシュマンの登場もあり得るかも?

3. レイラの契約は?

レイラは、殺された父のことを葦の楽園に案内したことがあるというタウエレトと契約。タウエレトのアバターになり、かつてのファルコンを思わせる戦闘スタイルを見せるスカーレット・スカラベに変身した。だが、レイラはこの契約を「一時的に」と限定しており、エジプト神話の神のアバターになることをよく思っていない。

アーサー・ハロウは第2話でコンスについて「最後にもう一度が続く」と批判していた。レイラの「一時的に」という約束をタウエレトが守るのかどうかは微妙なところだ。

なお、コンスが骸骨の姿になっていたのに対し、タウエレトは健康そうなカバの姿をしていた。2,000年間封印されていたアメミットも同じく健康そうな見た目をしていた。アメミットはコンスの姿を見て「時は残酷なものだな」と言い放っており、コンスの白骨化が加齢によるものであることが示唆されていた。エジプトの神はアバターがいない間は歳を取らないとするならば、元気そうなタウエレトも長年封印されていたことになる。レイラをあっさり手放すことはなさそうだが、果たして。

なお、モハメド・ディアブ監督はレイラの物語は未定であることを明言している。タウエレトと契約を続けるのか、破棄するのか、意図的に可能性をオープンにしたと語っている。

レイラについてはマークとの出会いも描かれることはなかった。マークを許したのかどうかも不明だ。その後はロンドンに戻ったのか、故郷のエジプトにとどまることにしたのかも分からない。第3話では盗品を取り戻して手数料を得るビジネスに取り組んでいること、マドリプールに出入りしていたことが明かされたが、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021) で再登場を果たしたシャロン・カーターとの共闘に期待したい。

4. ミッドナイトマンは登場する?

第3話でレイラの旧友として登場したアントン・モガートは、原作コミックではミッドナイトマンという名のヴィランになるキャラクターだ。フランス人俳優のギャスパー・ウリエルが見事に演じ、魅力的なキャラクターに仕上げたが、残念ながらギャスパー・ウリエルは撮影完了後にスキー中の事故で逝去した。

ミッドナイトマンは、原作コミックでは深夜に泥棒に入るヴィランで、故に「ミッドナイトマン」と呼ばれる。コミック版ではブッシュマンと共闘する展開もあるため、今後、ブッシュマンの登場時に俳優を交代して再登場を果たすこともあり得る。

一方で、原作コミックでは、ミッドナイトマンは死が迫る中、息子のジェフに善い行いをとるよう教え、ジェフは後に“ミッドナイト”としてムーンナイトのサイドキックになる。ギャスパー・ウリエルが演じたアントン・モガートは俳優交代をせず、その息子の物語を描いていく可能性もあるだろう。

5. アレキサンダー大王は何だった?

第4話ではアメミットのアバターがアレキサンダー大王だったことが明かされた。最終話では、アメミット自身がアレキサンダー大王は天秤が釣り合う者だったが、結果、アメミットは2,000年の間封印されたと話している。

アレキサンダー大王はなぜアメミットのアバターになり、そしてアメミットを封印するに至ったのだろうか。本サイトでは、アレキサンダー大王=侵略者カーン説を考察した。『ムーンナイト』の中ではその説を肯定できる要素は登場しなかったが、否定する要素もなかった。

歴史上の出来事と人物を絡める手法は映画『エターナルズ』(2021) と重なる部分がある。アレキサンダー大王=アメミットのアバターという設定が更に生かされる展開に期待したい。

また、アレキサンダー大王の墓を守っていたヘカの司祭についても説明はなかった。あのゾンビのようなミイラのような怪物はどういう原理で動いていたのだろうか。アレキサンダー大王自身の力によるものなのか、それともレイラが言っていた通り「魔術師」だった司祭たちは自分に魔法をかけていたのだろうか。第4話で登場したアレキサンダー大王周辺の疑問は尽きない。

6. エネアドは何だった?

「マイティ・ソー」シリーズの北欧神話、『エターナルズ』のギリシャ神話に続き、『ムーンナイト』ではエジプト神話の要素がMCUに加わった。しかし、第3話の審問の際に登場したのはエネアドの9柱神の内、ホルス、イシス、テフヌト、オシリス、ハトホルの5人。4人足りないのだ。

仮にコンス、アメミット、タウエレトが元エネアドのメンバーだったとしても1人足りない。第4話冒頭では多くの神が神像に封印されていることが示唆されたが、エジプトの神はまだまだ登場すると考えてよいだろう。

気になるのはエネアドの過去だ。ハトホルのアバターであるヤツィルは、ハトホルからコンスの過去について聞いており、コンスとマークに助けの手を差し伸べた。一方、オシリスは人間が神を見捨てたと主張する。エジプトの神々のオリジンが描かれることにも期待したい。

また、コンスはエネアドの面々が“オーバーボイド”で安住していることを非難していた。ドラマ『ロキ』(2021-) では、在り続ける者が住む“虚無” (The Void) が登場。オーバーボイド (Overvoid) は直訳すれば“超虚無”だが、両者に関連はあるのだろうか。なお、『ムーンナイト』第5話では、『ブラックパンサー』の“祖先の平原”が『ムーンナイト』で登場した“冥府ドゥアト”と同じ概念であることが明かされている。

7. コンスとハロウの過去

第5話では、マークが過去にコンスの神殿でコンスと契約を結んだことが明らかになった。コンスはそれまで封印されていたのだろうか。であれば、前のアバターであるアーサー・ハロウに封印されたということだろうか。いずれにせよ、第3話のラストでハロウが意味深に「お前の責め苦が私を作り上げた」とコンスに言い放った伏線は回収されることなく終わってしまった。

また、第4話では、アーサー・ハロウはレイラの父が殺された現場にマークがいたことを知っていた。第6話ではマークの亡き弟のランドールのことも知っていた。ハロウが多くのことを知っているのには何か背景があるのだろうか。

第2話では、アーサー・ハロウはコンスのことを「嘘つき」と言っていたが、最終話ではコンスがマークに対してジェイク・ロックリーの存在を隠していたことが明らかになっている。ハロウの言い分もある程度正しいように思えるが、コンスとハロウの間に何があったのかが知りたいところだ。ハロウは「制裁の拳を楽しんでいた」ともされており、先代のムーンナイトのオリジンも描かれることに期待したい。

また、第1話ではコンスがスティーヴンに「スカラベは命だ」と言っているが、後の展開を見ると別に命ではないことが分かる。当初は変身のためのアイテムかとも思われたが、スカラベはアメミットの墓の位置を示すコンパスだった。それはコンスにとって大切というより、世界に犠牲者を出さないために必要だったものだ。

コンスは最終的に中にアメミットが封印されたアーサー・ハロウを拉致してまでアメミットを追い続けている。コンスを突き動かすものは何なのか、その執拗なまでの正義の執行の背景も知りたいところだ。

8. ジェイク・ロックリーの謎

『ムーンナイト』最大の疑問は、最終話のポストクレジットシーンで登場した第三の人格ジェイク・ロックリーについての謎だ。マークとスティーヴンは第3話でも第6話でもジェイクに制御権を奪われているが、ジェイクの存在に気がつかない様子だ。あるいは、わざと見ないようにしているのだろうか。第4話の病院のシーンでもジェイクが入っていると思われる棺を見て見ぬふりをしていた。

ジェイクはいつ生まれ、コンスとどのような契約を交わしたのだろうか。ジェイクは何のためにコンスに協力しているのだろうか。そして最後にジェイクが乗っていたリムジンはナンバープレートが「スペクター」と読める綴りになっていたが、ジェイクはマーク・スペクターに罪を着せるつもりなのか(法律上はマークの罪にはなるが)。

なお、最後にリムジンが走り去っていくシーンでは、画面の奥にロンドンの街並みが映っており、ラストシーンの場所はイギリスであることが分かっている。マークがハロウをイギリスに連れ帰り入院させたのだろう。ジェイクについては、レイラはジェイクが現れた瞬間を知っており、最後にアーサー・ハロウもその存在を知った。マークとスティーヴンにジェイクの存在を気づかせるのは誰になるのだろうか。

また、第1話でスティーヴンの同僚をデートに誘った人物や金魚を交換しに行った人物は明かされなかったが、前者はジェイク、後者はマークであると考えられる。前者については、マークはスティーヴンの人格が現れてからわざわざレイラと離婚しており、新しいロマンスを求める理由が薄い。後者については、マークとスティーヴンが共存することになったラストで水槽に二匹の金魚が泳いでいたことから、片腕の金魚が好きだった弟のことを思い出したくないマークが金魚を入れ替えていたことが示唆されている。

9. ハロウは死んだ?

そしてそのジェイクはアーサー・ハロウを撃ったように見えたが、本当に殺したのかどうかは不明だ。これはドラマ『ホークアイ』(2021) の最終話と同じ展開で、同作でも最後にヴィランが死んだのかどうかは明確に描かれなかった。アーサー・ハロウを演じたイーサン・ホークは、『ムーンナイト』の配信前に今後ハロウを演じるかどうかについては「どちらの可能性もある」と濁していた

制作側の都合としては、レイラとタウエレトの契約と同じく、ファンの反応を見て次の展開を決めるために余地を残しているように見える。一方、物語の上ではアメミットはアーサー・ハロウが未来で罪を犯すと話していた。その予言は成就するのだろうか。また、イギリスにコミュニティまで作っていた信者たちがその後どうなったのかも気になるところだ。

イーサン・ホークという大物俳優のMCU参戦は嬉しい展開だった。さすがの演技で魅力的なキャラクターに育ったアーサー・ハロウを今後も見てみたい。

 

なお、『ワンダヴィジョン』(2021) と『ホークアイ』では「アベンジャーズはどこにいたのか」という疑問が生じたが、『ムーンナイト』ではロンドンとカイロが舞台になったことでその疑問は避けることができている。

『ワンダヴィジョン』のラストで残された12の謎はこちらから。

『ホークアイ』のラストで残された13の謎はこちらから。

ドラマ『ムーンナイト』はDisney+で独占配信中。

『ムーンナイト』(Disney+)

『ムーンナイト』の原作コミックは堺三保による日本語訳全2巻が発売中。

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『ムーンナイト』製作陣が今後について語った内容と考察はこちらから。

ネタバレ注意!『ドクターナイト/マルチバース・オブ・マッドネス』と『ムーンナイト』の共通点の解説はこちらから。

 

『ムーンナイト』各話にちりばめられたジェイク登場のヒントはこちらから。

『ムーンナイト』第1話のネタバレ解説はこちらから。

第2話のネタバレ解説はこちらから。

第3話のネタバレ解説はこちらから。

第4話のネタバレ解説はこちらから。

第5話のネタバレ解説はこちらから。

第6話のネタバレ解説はこちらから。

 

アーサー・ハロウを演じたイーサン・ホークのこだわりはこちらの記事で。

アーサー・ハロウの設定変更について製作陣が語ったエピソードはこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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