第3話ネタバレ解説『ムーンナイト』エネアドの決断とは? あの地名とあの人も登場 考察&あらすじ | VG+ (バゴプラ)

第3話ネタバレ解説『ムーンナイト』エネアドの決断とは? あの地名とあの人も登場 考察&あらすじ

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『ムーンナイト』第3話はどうなった?

ドラマ『ムーンナイト』は、原作コミックでも異色のキャラクターを主人公に据えたMCUドラマ第5弾。複数の人格を持つスティーヴン・グラント/マーク・スペクターが、カルトのリーダーであるアーサー・ハロウと対峙し、自分の内側と外側にある両方の問題の解決に奮闘する。

全6話で構成される『ムーンナイト』は、あっという間に第3話で折り返し地点を迎える。第3話ではどのような展開を見せたのだろうか。今回も各シーンの解説をネタバレありでお届けする。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ムーンナイト』第3話の内容に関するネタバレを含みます。

第3話「エネアドの決断」のネタバレあらすじ&解説

レイラのパスポート

ドラマ『ムーンナイト』第1話ではムーンナイトの登場、第2話ではMr.ナイトの登場と、作品のミステリアスさとは裏腹に、物語自体は順を追って展開されているように思える。一方で、第2話ラストでは、何らかの異変により肉体の制御権を持つ人格が主導権を握ることになったと説明された。また、女神アメミットの墓の位置を示す金のスカラベはアーサー・ハロウに奪われてしまい、マーク・スペクターはエジプトへと向かったのだった。

大きく物語が動き出しそうな第3話の冒頭は、アーサー・ハロウが月の神コンスの前のアバターだったこと、“未来の罪”を裁く女神アメミットへのハロウの忠誠心が振り返られる。そして、レイラが状況を説明する中で、スティーヴン/マークがエジプトのカイロにいることが説明される。

レイラはエジプトのパスポートを偽装しており、10年ぶりに故郷に帰るとされているが、演じる俳優のメイ・カラマウィも父がエジプト人だ。この場面では、レイラは闇市場から盗品を盗み、元の持ち主に返すことで手数料を稼ぐビジネスをやっていることが明かされている(『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021) で盗品を捌いて稼いでいると説明していたシャロンを思い出す)。レイラの父は考古学者だったらしい。

パスポートを作る女性は「過去の亡霊には近づかないで」と忠告しながら、慣れた手つきでパスポートを組み立てていく。レイラをよく知る人物らしい。ここで映るレイラのパスポートの情報に注目したい。生年月日は1994年10月28日となっている。『ムーンナイト』の舞台は『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) の2023年以降なので、28歳以上であることは確かだ。

なお、この誕生日はレイラを演じたメイ・カラマウィと同じであり、第2話のマーク・スペクターのパスポートで見えた誕生日も演じたオスカー・アイザックと同じに設定されていた。

そして、マークのパスポートの発行時期が、サノスの指パッチンによる“消失”の期間中だったことから、こちらの記事ではマークが指パッチンを生き延びた可能性について考察した。

このレイラのパスポートも発効日が2019年5月29日になっているので、レイラも指パッチンを生き延びたのかもしれない。しかし、マークのパスポートもそうだが、偽造パスポートである場合は偽装された情報が記載されている可能性が高い。なお、レイラのパスポートの名前は「レイラ・アブダラ・エル・ファウリー」となっている。

第三の人格?

マーベル・スタジオのオープニングロゴが流れる背景で流れている曲はアルジェリアの歌手で、アラブを代表するシンガーとして知られたワルダ(Warda)の「Batwaness Beek」(1992)。ワルダはエジプト音楽で人気を博し、2012年にエジプトのカイロで72歳で亡くなっている。

カイロに到着したアーサー・ハロウの一行は、スカラベを使ってアメミットの墓を見つけ出す。信者の一人からマーク・スペクターがカイロまで追ってきているという報告が入るが、まるでこちらがヴィランのような扱いである。

一方のマークはカイロの街並みでパルクールを披露している。ゲーム『アサシンクリード オリジンズ』(2017) を想起させる光景だ。奇抜なファイティングスタイルを見せるチンピラ三人組に常人の姿のまま挑むマークだが、大きなナイフに写ったスティーヴンに攻撃を止めるよう説得されると、そのまま制御権を奪われてしまう。

次の瞬間にはマークは空港へ向かうタクシーの中におり、第3話では第1話で描かれたスティーヴン視点と真逆のマーク視点で物語が進められている。意識を取り戻してチンピラを追うマークは容赦無く相手を追い詰めるが、またも鏡の中に登場したスティーヴンに気を取られている間にマークは攻撃され、意識を失ってしまう。この市場の中でのシーンはなかなか大規模であり、コロナ禍では大変な撮影だったことだろう……。この辺りはドラマにも映画並みのバジェットをかけるマーベル・スタジオの本気を感じ取れる。

目を覚ましたマークは、二人のチンピラを刺殺した場面に出くわす。スティーヴンは自分がやったのではないと言い張っている。第三の人格が芽生えたのか……? マークはコンスの言う通りに生きていたもう一人の若いチンピラを崖まで連れ出して脅すが、青年は自ら命を絶ってしまう。やはりコンスは未来が読めない神様のようだ。

スティーヴンはマークに「お化け鳩」と決別するよう助言しているが、英語では「stupid pigeon(ばかげた鳩)」となっている。今回の件で神の中でコンスだけが動いている件については、コンスは他の神々に怒られて封印されることを恐れているそうだ。「マイティ・ソー」シリーズでギリシャ神話の神々が登場したように、MCUの世界にはエジプト神話の神々も存在しているのだろう。

コンスは月の神らしく月食を起こすと、「エネアド召集」を行ったと話す。エネアドとは、第1話でスティーヴンが博物館のポスターに7人しかいないと抗議していた9柱神を指す言葉だ。「エネアド」はギリシア語で「9人」という意味がある。このコンスの行動に、アーサー・ハロウは「鳥め、必死だな」と、かつてのパートナーらしい反応を見せている。

コンスは、エネアドを召集すると神々のアバターが仕えるポータルが各地で開くとしている。MCUで「ポータル」と言えばドクター・ストレンジがスリング・リングで開く黄色い輪っかを思い出すが、『ムーンナイト』では街の石壁が開いて通路になっている。なお、コンスは最後の集会で神々から追放されたことを明かしている。マークには「アーサー・ハロウの罪」を立証するよう言い付けるのだった。

エネアドの審問

ポータルが通じていたのはギザの大ピラミッドの内部。“クフ王のピラミッド”とも呼ばれ、ユネスコ世界遺産にも登録されている。オリンピアのゼウス像などと並んで世界七不思議の一つでもある。MCUでは歴史的建造物を壊しがちなのだが、今回は大丈夫だろうか……。

そこに現れたのは愛と音楽の女神であるハトホルのアバター、ヤツィル。コンスがハトホルの音楽を気に入ってたことをマークに明かしている。コンスにもそれなりにオリジンがあるようだ。出席したアバターはホルスイシステフヌトオシリスハトホルの5人。ここにコンスのアバターであるマークを加えて6人で審問が行われる。

自分は人間を見捨てなかったと主張するコンスに、オシリスのアバターは「人間が神を見捨てた」と反論する。神々は注目を浴びないようにアバターに任務を託しているのだという。これに対する「神の力が要る(We need the might of gods.)」というコンスの言葉は、マイティ・ソーの存在を想起させる。また、このシーンでも声を変えているオスカー・アイザックの演技が見事である。

するとコンスは「世界を失う前に“オーバーボイド”から戻れ」と神々に呼びかける。“Overvoid”は直訳すると“超虚無”であり、エジプト神話の神々はどこか遠くから人類を見守っているのだろう。人間への干渉を行わないという神々は、マーベルの歴史上でギリシャ神話の神々のモデルになったとされているエターナルズのメンバーに近い立ち位置にあるようだ。

コンスはアメミットの復活を目論むアーサー・ハロウへの裁きを求め、そこにハロウが召集される。だが、ハロウはアメミットの復活を企んでいるのはコンスの方だと主張。エジプト神話の神々は全てお見通しというわけではなく、認知能力には限界があるようだ。

アーサー・ハロウは、コンスのアバターがマーク・スペクターとスティーヴン・グラントという複数の人格を宿していること、明らかに病んでおり、コンスがその弱みを利用していることを主張する。暴力を振るおうとして止められたコンスに代わり、マーク・スペクターの人格が召喚されると、マークは「助けが必要だ」と認めた上でハロウを裁くことを主張するが、訴えは退けられてしまう。

アントン・モガート登場

しかし、そんなマークを助けたのは、愛と音楽の神ハトホルのアバターであるヤツィルだった。センフーという墓の記録を担当していた人物がアメミットの墓の位置を知っており、彼の棺にその情報が記されているという情報をもらったマーク。闇市に流れたという石棺を探すが、そこに現れたレイラと合流し、力を借りることに。

第2話では、マークは一週間前にレイラに離婚届を送っていたことが明らかになっており、二人は少々ピリついている。モガートのところへ行くというレイラは、モガートの発掘品収集は「業界で評判」と説明している。このモガートという名前、原作コミックを知っている人にはピンとくる名前だ。ムーンナイトの敵役として知られるミッドナイトマンの本名アントン・モガートと一致しているからだ。

アントン・モガートは原作では泥棒であり、レイラの言う「業界」とは闇市の業界のことだろう。アメミットへつながる手がかりを掴むための寄り道の中で、アントン・モガートとの出会いが描かれることが示唆されている。

このシーンでマークが「聴くのは結婚式以来」と話している曲はHassan Shakosh feat. Wegzの「Salka」(2020)。Hassan Shakoshはエジプトのギザ生まれのアーティストだ。

スティーヴンについて「最近まで制御できていた」と話すマーク。やはりマークがメインの人格なのだろうか。レイラと向き合う中で、マークは率直に話ができない性格であることが見えてくる。

一方のスティーヴンは第1話から見せていた通り、友達はいないが人には率直に話をするタイプだ。レイラに対しても、アーサー・ハロウに対しても、パントマイム芸人に対しても、博物館の上司に対しても。マークはスティーヴンの要素を少しでも取り入れることができたなら、レイラとの関係の修復も難しくないのかもしれない。

「マドリプール以来」

モガートの居場所では祭りが開かれている。大物のようだ。ルフィーノ・エストラーダという偽名を設定したマークとレイラは、ベックという人物にモガートのもとまで案内してもらう。この時、ベックは「マドリプール以来だから積もる話も」と述べているが、マドリプールはドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』第3話で登場した街だ。

マドリプールはかつては海賊の巣窟だった場所で、今では犯罪社会の社交場のようになっている。指パッチンから人々が復活した後、露頭に迷ったカーリ・モーゲンソウが逃げ込んだのもマドリプールだった。パワー・ブローカーが超人血清を作らせていた場所でもある。

モガートは庭で馬上槍を嗜んでいる。アントン・モガートを演じるのはフランス人俳優のギャスパー・ウリエル。映画『ハンニバル・ライジング』(2007) で若い頃のハンニバル・レクターを演じたことで知られる。『たかが世界の終わり』(2016) では、フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞で主演男優賞を受賞した。

ギャスパー・ウリエルは、2022年1月18日にフランスでスキー事故に遭い翌日逝去。『ムーンナイト』が遺作となった。37歳の若さで、ここまでフランス映画を中心に活躍してきたギャスパー・ウリエルが本格的にハリウッドで注目を集めるかというタイミングでの悲報だった。

収集家であるアントン・モガートにセンフーの棺を見せてもらった二人だったが、鏡の中のスティーヴンは暗号を解かなければならないと助言する。マークがスティーヴンから指示通り折るように言われた棺の上にある布の棺材は、『ムーンナイト』第3話の配信前にマーベル公式が投稿した画像に写っていたものだ。なんだか『名探偵コナン』みたいだが、今回のキーアイテムは“棺材”だったようだ。

ムーンナイト見参

だが、マークは棺材を触っているところを取り押さえられてしまう。そしてそこに現れたのはアーサー・ハロウ。レイラのことを知っているようで、距離を置いたのは父の死で傷ついた心を癒すためかと尋ねている。スティーヴン視点で幕を開けた『ムーンナイト』だったが、回を経るごとにそれぞれの過去に何かがあったことを少しずつ明かしていく。言葉巧みなアーサー・ハロウは、伝承が事実だということをその目で見たいか、と収集家のアントン・モガートの好奇心をくすぐると、杖と呪文でセンフーの石棺を破壊してしまう。

しかし次の瞬間、月の下に現れたのはムーンナイトだった。「あいつがいなくなった!」となってから現れる非常にクラシックなヒーローの登場シーンを見せている。一方で、マントで受けた銃弾を“撃ち返す”技や、“ブーメラン”を駆使した戦闘スタイルなど、独特の戦い方も披露する。その能力は、銃弾が効かないほどの防御力と一般的な物理攻撃力と考えてよいだろう。

そしてスティーヴンが制御権を乗っ取ると、その姿は一瞬でMr.ナイトのものに変わってしまう。アーマーを着ていないため防御力が弱いのか、休戦を呼びかけるMr.ナイトはあっという間に串刺しにされてしまい、すぐにマークへバトンタッチ。槍が体を貫いているがダメージはないようで、ムーンナイトに変身することは、アイアンマンのようにスーツを身につけるだけではなく、身体そのものも強化されることを示している。

棺材を回収するレイラもベックと対峙。首飾りを武器に変えると見事な攻撃で勝利する。レイラは原作コミックに登場しないキャラクターだが、この戦いぶりを見ると、コンスのアバターになりムーンナイトになる可能性も十分にありそうだ。なお、原作ではマークの娘がムーンナイトを引き継ぐ展開も含め、女性のムーンナイトが登場する展開は複数存在している。

窮地に立たされたムーンナイトだったが形勢を逆転し、去りゆくアントン・モガートに三日月型の武器を投げつけて傷を負わせたのだった。

コンス達の和解とエネアドの決断

墓の手がかりを手に入れた二人だが、レイラはアーサー・ハロウに故郷を離れた理由を見抜かれていたことにショックを受けていた。加えてマークに自分の知らない秘密があることにも動揺している。マークは「全ては知り尽くせない」と言うが、まぁ、それは一理あるだろう。

星が描かれた棺材の破片を組み合わせる二人だったが、図はなかなか完成しない。コンスは抵抗するが、マークはスティーヴンにバトンタッチしてパズルを解かせる。スティーヴンもスティーヴンで素直に取り組んでいる。第3話はマーク視点で話が進んでいるので詳細は分からないが、スティーヴンの心にも変化があったのだろうか。

序盤では制御権を手に入れたスティーヴンはカイロの空港に向かおうとしており、明らかにロンドンに帰ろうとしていた。だが、第2話でアーサー・ハロウの思想に噛みついたように、アメミットが復活し、まだ罪を犯していない人々が死ぬことを望んでいないのも事実だろう。

レイラと再会したスティーヴンは、楽しそうにエジプト人の歴史を話している。繰り返しになるが、この喋り方の切り替えが見事である。アメミットの墓の位置を示す図は完成するが、星の位置がセンフーが生きていた2,000年前の測量結果とは異なるという問題に直面。これを救ったのは、全ての夜の星の位置を覚えているという月の神コンスだった。

スティーヴンのことをよく思っていなかったコンスもスティーヴンに協力し、Mr.ナイトと共に2,000年前当時の夜空を復活させる。第3話の序盤で「次に空をいじったら石に封印する」と警告されていたコンスだったが、驚くべき力で夜空を“回転”させていく。

これを受けて神々のアバターたちはコンスをギザの大ピラミッド内の石に封印。レイラが座標を手に入れたものの、Mr.ナイトも変身が解けて気を失ってしまう。一方のアーサー・ハロウは封印されたコンスに“制裁の拳”を楽しんでいたことを告白する。ハロウは感極まった表情で「お前に代わり成し遂げる」と言い、「お前の責め苦が私を作り上げた」と言い放つのだった。一体過去に何があったのだろうか。

『ムーンナイト』第3話のエンディング曲はDJ KABOO「Enta」(2020)。DJ KABOOはアラブ音楽とクラブミュージックを融合した楽曲で知られ、アルバム『Arab Trap – EP.1』(2020) にこの曲が収録されている。

また、第3話のエンドクレジットの冒頭では、「IN MEMORY OF GASPARD ULLIEL」と、アントン・モガートを演じたギャスパー・ウリエルへの追悼の言葉が表示されている。冥福を祈りながら、第4話以降での活躍も楽しみに待ちたい。

ドラマ『ムーンナイト』第3話考察

『ムーンナイト』第3話では、エジプトの神々であるエネアドとそのアバター達が登場。アーマーを採用しているのはコンスのみのようだが、エターナルズのようにそれぞれに能力があるのだろうか。

そして、第3話のタイトル「エネアドの決断」は、コンスを封印することだった。一度目はマークの求めに応じる形で、二度目はスティーヴンを助ける形でコンスは空を操った。コンスは自己犠牲を払ったとも言え、封印されても大丈夫だとスティーヴンとマークを信頼したとも言える。

なお、空があんなことになると大ニュースになるだろうが、MCU世界では『エターナルズ』でティアマットの一部が出現するなど、一般人からすると意味不明な出来事が少なくないので大丈夫か。

問題はコンスが封印されたことによってムーンナイトとMr.ナイトの力が失われた可能性があることだ。アメミットの墓の位置は分かったが、アーサー・ハロウが召喚する怪物達と対峙した時には、マークとレイラの戦闘力頼みになるだろう。助けてくれるとすれば、ハトホルのアバターであるヤツィルだろうか。

レイラの過去も一部が明かされた。自分なりの正義は貫きながら裏社会で生計を立てるレイラ。第3話ではマドリプールの名前も登場し、シャロン・カーターとも絡みがありそうだが、『ムーンナイト』では、しばらく見ていないシャロンの登場にも期待したい。

一方のアーサー・ハロウはやはりコンスに対して並々ならぬ思いを持っていることが第3話でも示されている。未来の罪を未然に裁くという発想は、過去に誰か大事な人の命が奪われたからだろうか。また、なんでもお見通しという振る舞いも見せているが、その背景にはどんな事情があるのか。

そして、しれっと挿入されていたのが、マーク、スティーヴンに続く“第三の人格”が存在している可能性だ。序盤でチンピラ二人を刺殺した人格は、不器用なマークと柔和なスティーヴンとは明らかに一線を画す存在だ。マークとスティーヴ、そしてコンスが徐々に信頼関係を築いていく中で、新たに不安要素が生まれている。

確かに、第2話のラストではマークの意識が飛んで次の瞬間にはカイロに到着していた。スティーヴンはロンドンに戻ろうとしていたので、カイロに向かったということはないだろう。この時はコンスが操作したのかと思われたが、これほど長い時間マークとスティーヴンの肉体を操れるならば、コンスはもっと効率的にことを進められるはずである。カイロに向かったのはマークだったのか、それとも別の人格だったのだろうか。

第三の人格については、原作コミックの設定も踏まえてこちらの記事で考察したので、チェックしていただきたい。

また、アントン・モガートがどのような形でカムバックするのかにも注目しよう。アーサー・ハロウの力に魅了されたように見えるモガートは、ハロウによってパワーを手にするのだろうか。こちらの記事で解説したとおり、原作コミックではモガートの息子はムーンナイトのサイドキックになる。

『ムーンナイト』に征服者カーンが絡んでいる可能性についての考察はこちらから。

前半の3話を終了し、物語は後半の3話へ。第4話ではどんな冒険が待っているのだろうか。

第4話は監督が「大きなサプライズ」があると話している。詳しくはこちらから。

ドラマ『ムーンナイト』は2022年3月30日(水)よりDisney+で独占配信。

『ムーンナイト』(Disney+)

『ムーンナイト』の原作コミックは堺三保による日本語訳全2巻が発売中。

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『ムーンナイト』第4話のネタバレ解説&考察はこちらから。

『ムーンナイト』第2話のネタバレ解説はこちらから。

第2話のMr.ナイト登場シーンの裏側はこちらの記事で。

マークがサノスの指パッチンを生き延びたことを示唆したシーンの解説はこちらから。

『ムーンナイト』第1話のネタバレ解説はこちらから。

第1話のアーサー・ハロウの動きから見る本作のテーマとMCU内での立ち位置についてはこちらの記事で。

『ムーンナイト』第1話の海外での評価はこちらの記事で。

『ムーンナイト』シーズン2についての情報はこちらから。

アーサー・ハロウを演じたイーサン・ホークのこだわりはこちらの記事で。

アーサー・ハロウの設定変更について製作陣が語ったエピソードはこちらから。

 

映画『ドクター・ストレンジ:マルチバース・オブ・マッドネス』の見所をサム・ライミ監督とキャストが語る新映像の解説&考察はこちらから。

6月8日配信開始のドラマ『ミズ・マーベル』の予告解説&考察はこちらの記事で。

ドラマ『ホークアイ』最終話で残された13の謎はこちらから。

ネタバレ注意! 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ラストのネタバレ解説はこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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