『ムーンナイト』遂に配信開始
MCUドラマ『ムーンナイト』が2022年3月30日(水)より配信開始。Disney+オリジナルのマーベルドラマとしては2022年の第一弾になる。コミックシリーズでも異彩を放つダークヒーローが、オスカー・アイザック主演でMCUの世界に降臨する。
『ムーンナイト』の主人公は、ユダヤ系アメリカ人のマーク・スペクター。月の神コンシュによって力を与えられムーンナイトになるが、自分の中の複数の人格に苦悩するようになる。マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは、これまでのMCU作品と比較して「容赦ない」「別物」と形容している。一体どんな仕上がりになっているのだろうか。
米国では高評価スタート
米国では、配信開始を前に一部メディアからのレビューが公開されており、概ね好評を得ているようだ。エンドクレジットを合わせて45分で構成される『ムーンナイト』第1話は、他の多くのMCU作品と同じく笑える要素がありながらも、謎をちりばめたミステリー要素もあり、高いクオリティの作品に仕上がっているという。
米Total Filmは、「『ムーンナイト』はマーベル・スタジオの方程式に革命を起こしたわけではないが、おそらくこれまでのDisney+のマーベルシリーズで最もまとまりのある、最高のスタートを切った」「スーパーヒーロージャンルは、見事で驚きに満ちたオープニングをまだ作れるということを証明した」と評価。
また、ムーンナイトを演じるオスカー・アイザックと、カルトのリーダーであるアーサー・ハローを演じるイーサン・ホークの好演も称えている。
気になる暴力描写は?
ケヴィン・ファイギも触れていた暴力描写も気になるところ。米That Hashtag Showは、「他のマーベルシリーズと同等、もしくはそれを超える程度の暴力描写はある」としつつ、「Netflixのマーベルシリーズのレベル(の暴力描写)ではない」「Netflixシリーズがなければ(マーベルで)最も暴力的なドラマになっていただろう」としている。
同サイトが称賛しているのは、ドラマ『ムーンナイト』のVFX表現だ。ムーンナイトのスーツは予告映像のそれよりも洗練されているといい、コミックファンからすれば、スーツは正確に再現されており、細部のクオリティも高いという。また、本作の面白い要素として、月の神コンシュの存在を挙げている。
そして、Total Filmと同様に「『ムーンナイト』はこれまでの作品の教訓を生かしつつ、マーベルのドラマシリーズの方式を改善している。『ロキ』や『ホークアイ』が好きでも、ストーリーテリングとエンタメの観点から言えば『ムーンナイト』はそれらの作品に勝るとも劣らない」と高い評価を与えている。
軒並み高い評価
米News18は、『ムーンナイト』がMCUの別作品の続きとしてではなく、アイアンマンことトニー・スタークのようにゼロからキャラクターを作り上げていることを評価。MCUの既存の作品から切り離す手法を取ったことで、今後もMCUにはコミックから新キャラが実写化されていく余地が生まれたと喜んでいる。
米But Why Tho?は、『ムーンナイト』が「神々と魔法の世界を時間をかけて構築し、観客にその世界に入り込ませるという(これまでのMCUドラマとは)異なるアプローチを取っている」ということを高く評価。優れた演出と脚本がそれを成功させているとしている。長年のMCUファンにも初めて見る人にも楽しめるように作られており、素晴らしいスタートを切ったとして、10点満点中9点の高評価を与えている。
このように、前評価は非常に高いドラマ『ムーンナイト』の第1話。グローバルオーディエンスにも響く仕上がりになっているのだろうか。その答えは、ぜひその目で確かめていただきたい。
『ムーンナイト』第1話のネタバレ解説はこちらから。
ドラマ『ムーンナイト』は2022年3月30日(水) 16時よりDisney+で独占配信。
『ムーンナイト』の原作コミックは堺三保による日本語訳全2巻が発売中。
Source
Total Film / That Hashtag Show / News18 / But Why Tho?
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