あの茶色いモフモフ、名前はブラープ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』に登場したアイツは何者? 声優は? | VG+ (バゴプラ)

あの茶色いモフモフ、名前はブラープ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』に登場したアイツは何者? 声優は?

©2023 MARVEL

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3』のアイツに注目

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』が2023年5月3日(水・祝) より全国の劇場で公開。2014年に第1弾が公開された「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの最新作にして三部作の最終作となる。

今回も指揮をとるのはジェームズ・ガン監督。ロケット、グルートら人気キャラクターを見事に実写作品に落とし込んだ手腕は『VOLUME 3』でも発揮されている。本作で初登場となり、人気を集めているのがブラープだ。作中では名前が明かされないため、「茶色いやつ」と言及するする人が続出している。

ブラープの名前については、『GotG3』公開前にジェームズ・ガン監督がTwitterでその名前を聞かれて明かしたもので、予告編でもロケット、グルート、コスモに続く非人間の「GotG」キャラとして注目されていた。ガン監督は、英Empire Onlineでブラープについて「おそらく今後のマーベルユニバースにとって最も重要なキャラクター」とジョークを言いつつ、こう語っている。

ブラープは毛の生えたフサキです。最初の映画で——覚えているでしょうか——オルローニのテーブルがあって、獣が他の動物を食べていましたよね。大きい方が小さい方を食べていた場面です。あれは毛がないバージョンのフサキで、ブラープは毛があるフサキです。彼はペットです。

オルローニはピーター・クイルがマイク代わりにしたり、ベイビー・グルートが戦いを挑んだりと「GotG」ではお馴染みの小動物。映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014) のノーウェアの酒場でそのオルローニを食べていたのがフサキで、ブラープはあれに毛が生えたバージョンなのだという。ちなみにブラープは原作コミックには登場しないMCUオリジナルキャラクターだ。

声優はあの人

ブラープに声をあてたのは有名な声優のディー・ブラッドリー・ベイカー。「スター・ウォーズ」シリーズに登場するクローンのキャラクターの声を担当していることで知られ、アニメ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』(2021-) では主人公5人全員の声を担当している。

ジェームズ・ガン監督が手がけたドラマ『ピースメイカー』(2022-) では、ワシのイーグリー(日本語版ではワッシー)の声を担当している。『GotG3』ではガン監督作品に動物役で続投することになった。

実はディー・ブラッドリー・ベイカーはMCU映画の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021) では、顔のない不思議な生き物モーリスの声を担当している。モーリスも四足歩行の人気キャラであり、ディー・ブラッドリー・ベイカーはMCUにおいても確固たる地位(?)を築きつつある。

では、ブラープは劇中でどんな活躍を見せたのだろうか。ここからは映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』のネタバレありで解説していくのでご注意いただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の結末に関するネタバレを含みます。

ブラープの活躍(?)

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』で初登場を果たしたブラープは、当初はラヴェジャーズのメンバーだった。その“飼い主”のメンバーがオルゴスコープ社の警備に捕まると、ガーディアンズの居場所を聞き出すために尋問にかけられてしまう。

母のアイーシャから「本気を見せる」ように言われたアダム・ウォーロックはそのラヴェジャーズメンバーを焼き殺してしまい、ブラープは飼い主を失ってしまう。悲しむブラープを見て「哀しそう」「こういうの苦手」と漏らしたアダムは、その後の船の中のシーンではブラープを膝の上に乗せている。自分で飼うことにしたのだ。

アイーシャからはブラープを殺すように言われるが、アダム・ウォーロックは故郷のソヴリン流に育てると宣言。アダム・ウォーロックは見た目は大人だが、出産ポッドから生まれたため心は幼い。そのアダムが初めて自分で飼うと決めたのがブラープであり、「殺しなさい」と言われた際には「私はアダム・ウォーロック。もう指図は受けない」と、ブラープへの愛情を通して母に対して初めて強い意志を見せている。

アダム・ウォーロックは、ガーディアンズを強襲する際にもブラープを連れて登場している。けれど、ブラープは決して強いわけではない。ひとりでガモーラと対峙した際にはお漏らしをしてしまっているし、その後にガーディアンズメンバーと共にハイ・エボリューショナリーの部下たちと衝突する際には、部屋の中を所狭しと走り回っているだけなのだ。

ミッドクレジットシーンでは、ブラープはアダム・ウォーロックと共にロケットの新生ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに加わっている。ラヴェジャーズからのガーディアンズ入りというのは、クイルやクラグリンと同じ系譜になる。

おそらく戦力にはならないと思うが、母を失ったアダム・ウォーロックは残った家族としてブラープを大事にしているのだろうし、ブラープは前の飼い主にも現場まで同行していたことを考えると、忠誠心が強く勇敢な性格なのだろう。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズは一旦の終幕を迎えたが、願わくば今後は「アダム・ウォーロック&ブラープ」のスピンオフなども観てみたい。新たな人気キャラの地位をゲットしたブラープの今後に期待しよう。

ジェームズ・ガン監督が明かしたブラープのお気に入りの曲はこちらから。

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は2023年5月3日(水・祝) より劇場公開。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』のオリジナル・サウンドトラックは発売中&配信中。

S.H.Figuarts ロケット・ラクーン(アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー)
ノーブランド品

アダム・ウォーロックの“あのハグ”の裏側についてはこちらの記事で。

ウィル・ポールターが語ったアダム・ウォーロックの人物像はこちらから。

ブラープの声を演じたディー・ブラッドリー・ベイカーが声優を務める『ピースメイカー』のイーグリー/ワッシーは『GotG3』にも登場していたことが明かされた。詳しくはこちらから。

ジェームズ・ガン監督と俳優のマリア・バカローヴァが語った宇宙犬コスモの魅力はこちらの記事で。

ラストでのグルートの「I love you guys(みんな愛している)」発言の真相はこちらの記事で。

 

ラストからポストクレジットシーンまでの解説&考察はこちらの記事で。

『GotG3』のテーマと、ロケットに訪れた変化についての考察はこちらの記事で。

過去作と最新作から見るロケットと音楽の関係についてはこちらの記事で。

『GotG3』に登場したカメオの解説はこちらから。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー4』についての情報と考察はこちらから。

これまでのロケットの描写についての総解説はこちらから。

 

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』のネタバレ解説はこちらから。

ドラマ『シークレット・インベージョン』予告の解説はこちらの記事で。

映画『マーベルズ』予告の解説はこちらから。

映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』最新予告の解説はこちらの記事で。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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