ブラープのお気に入りの曲は? ジェームズ・ガン監督が発表『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』 | VG+ (バゴプラ)

ブラープのお気に入りの曲は? ジェームズ・ガン監督が発表『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』

©2023 MARVEL

ブラープの好きな曲が明らかに

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』が2023年5月3日(水・祝) より公開。ロケットやピーター・クイルといったお馴染みのキャラクター達はもちろん、本作ではウィル・ポールター演じるアダム・ウォーロックら新キャラの活躍も存分に描かれる。中でも人気が集まっているのはブラープだ。

©2023 MARVEL

ブラープは予告でも登場した茶色くてもふもふの四足歩行のキャラクター。原作コミックには登場しないキャラクターで、ジェームズ・ガン監督がインタビューなどで明かした「ブラープ」という名前は劇中にも登場しない。それでも多くのマーベルファンの心を掴んだブラープについて、ガン監督が新たな事実を明かした。

ジェームズ・ガン監督は、Twitterでジャーナリストのチャーリー・アッシュビーからの「ズーンに入っている曲はラベジャーズ、ピーター、またはロケットによって追加されていますか?」という質問に、「ヨンドゥの後に追加された曲はありません」と回答。このツイートに別のアカウントが「ブラープのお気に入りの曲は何ですか?」と質問すると、以下のように回答した。

「Baby Shirk」は「サメのかぞく」の邦題でも知られる童謡で、欧米でキャンプの時などに歌われる曲だった。原作者不明の古くから存在する歌だが、2016年に韓国の企業がダンスの振りつけと共にカバーアレンジしたバージョンを発表すると、SNSを通して人気を呼んだ。メジャーリーガーのジェラルド・パーラが登場曲に選び、ファン達が振り付けに合わせて手拍子をするパフォーマンスも広まった。

「Baby Shirk」はタイトル通り「赤ちゃんザメ」から始まり、「お母さんザメ」「お父さんザメ」とサメの家族が紹介されていく曲になっている。原曲では手足をもがれたりする歌詞になっているのだが、その後子ども向けにカバーされたバージョンではサメから逃げて安全を確保する内容に変わっている。

ネタバレ注意
以下の内容は、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の結末に関するネタバレを含みます。

ブラープがもたらす新しい風

元は古い曲だが、2016年以降にヒットした曲がブラープのお気に入りの曲に設定されている点は興味深い。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』のミッドクレジットシーンでは、ロケットがみんなにお気に入りの音楽を聞く場面がある。

ファイラは、2000年代にも活躍したアーティストであるブリトニー・スピアーズとコーンを挙げている。アダム・ウォーロックは、80年代から活躍を続けるエイドリアン・ブリューのソロとキング・クリムゾンでの活動の両方を挙げていた。

この時、ブラープとグルートは好きな音楽を聞かれる機会がなかったが、意外なところでブラープのお気に入りは「Baby Shirk」であることが明かされた。最近流行った曲であり、子ども向けの曲ということは、ブラープもアダム・ウォーロックと同じく生まれて間もないということなのだろうか。ブラープは「赤ちゃんザメ」と自分を重ね合わせているのかもしれない。

ファイラがブリトニーとコーンを選んだこともそうだが、2010年代に流行した曲が「GotG」に参入したことは、次代へとバトンを繋いでいく流れを象徴するものでもある。「Baby Shirk」の曲と共にブラープが再登場する日を楽しみに待とう。

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は2023年5月3日(水・祝) より劇場公開。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』のオリジナル・サウンドトラックは発売&配信中。

Source
James Gunn Twitter

ブラープについての解説はこちらから。

アダム・ウォーロックの“あのハグ”についての裏話はこちらから。

アダム・ウォーロックについて演じたウィル・ポールターが語った人物像はこちらから。

ラストからポストクレジットシーンまでの解説&考察はこちらの記事で。

 

『GotG3』に登場したカメオの解説はこちらから。

ジェームズ・ガン監督と俳優のマリア・バカローヴァが語った宇宙犬コスモの魅力についてはこちらから。

 

グルートの“あの発言”についてジェームズ・ガン監督が明かした事実はこちらから。

ジェームズ・ガン監督は前二作のテーマを「母」と「父」、本作のテーマを「自己」と話した。それを踏まえたロケットの変化についての考察はこちらの記事で。

過去作からのロケットの音楽への向き合い方の変化についてはこちらの記事で。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー4』についての情報と考察はこちらから。

これまでのロケットの描写についての総解説はこちらから。

 

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』のネタバレ解説はこちらから。

ドラマ『シークレット・インベージョン』予告の解説はこちらの記事で。

映画『マーベルズ』予告の解説はこちらから。

映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』最新予告の解説はこちらの記事で。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。 訳書に『デッドプール 30th Anniversary Book』『ホークアイ オフィシャルガイド』(KADOKAWA)。正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』の編集担当、編書に『野球SF傑作選 ベストナイン2024』(Kaguya Books)。
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