『アバター3』は“火のナヴィ”登場、舞台は火山か ジェームズ・キャメロン監督があらすじの一部を語る | VG+ (バゴプラ)

『アバター3』は“火のナヴィ”登場、舞台は火山か ジェームズ・キャメロン監督があらすじの一部を語る

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『アバター3』はどうなる?

2022年12月に13年ぶりの新作となる『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が公開された「アバター」シリーズジェームズ・キャメロン監督が手がける超大作シリーズは全5部作として製作が進められている。

2008年に公開された映画『アバター』では、惑星パンドラの森に住む原住民のナヴィを、空からやってきた人類が侵略する物語が描かれた。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では、海辺に住み独自の進化を遂げたメトカイナ族が登場。海を中心としたストーリーが展開されている。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では、進化したCGIによる高度な水の表現が特徴的で、海洋に関連する社会問題も扱われた。気になるのは、森・空・海を描いてきた「アバター」シリーズが次に何を描くのかということだ。

『アバター3』は“火”がテーマに

米時間の2023年1月15日、米Deadlineの取材に応えたジェームズ・キャメロン監督は、『アバター3』の象徴になるマテリアルについて、こう話している。

次の映画(『アバター3』)では、“火”が象徴的な役割を果たします。そして、二つの全く新しい文化との出会いが待っています。私たちはオマティカヤ族とメトカイナ族を目にしましたね。そして全く新しい二つのカルチャーに出会うのです。パンドラの世界を自由に歩き、様々な場所を訪れることになります。

全5部作の折り返しに当たる第3作目では火をテーマにすることを表明したジェームズ・キャメロン監督。公開へ向け、ストーリーは固まっているようだ。

『アバター3』では“灰の民”登場

ジェームズ・キャメロン監督は、『アバター3』以降の作品で山や砂漠のナヴィを登場させると発言していたが、2022年12月に公開された仏20 minutesのインタビューでは、『アバター3』の具体的な題材を明らかにしていた。

これまで、“森の民”と”海の民”を登場させてきた「アバター」シリーズだが、『アバター3』に登場するのは“灰の民(Ash People)”だという。ジェームズ・キャメロン監督は「アバター」第3弾に登場するナヴィを「今までに紹介したのとは異なるカルチャーです。“灰の民”が“火”を代表します」と説明。こう続けている。

これまではナヴィの良い面しか見せてこなかったので、違う側面も見せたいんです。これまでの映画では、悪い人類の見本と良いナヴィの見本を見せてきました。『アバター3』では、その逆をやります。

また、主人公たちの物語を継続させながら、新しい世界を開拓していきます。最後の数作は最高傑作になるでしょう。それ以外は紹介のパートですから、テーブルに食事が並べられているようなものです。一方で、『アバター2』が観客の皆さんにどのように受け入れられるかにかかっていることも事実ですが。

“海の民”が“水”を代表したように、“灰の民”が“火”を代表するということであれば、『アバター3』の舞台は火山地帯ということになりそうだ。ちなみに、“海の民”は英語で“Reef People”であり、直訳すると“礁の民”になる。“礁”は、彼女ら・彼らが住む“海”の中にある要素であり、“Ash People”も直訳の“灰の民”ではなく、“火山の民”のように訳される可能性もあるだろう。

火属性のナヴィの登場に期待は高まるが、ジェームズ・キャメロン監督がナヴィの悪い部分を見せると予告しているのは気になるところ。いずれにせよ、『アバター3』でもジェイク・サリーたちが新たな民族のもとを訪れる展開になりそうだ。

主人公交代も

一方で、ジェームズ・キャメロン監督は『アバター3』では主人公を交代させることにも言及している。ポッドキャストの「Soundtracking with Edith Bowman」に出演したジェームズ・キャメロン監督は、観客の反応をもとに『アバター3』ではナレーターを変更すると明かしている。

これまでナレーションを務めてきたジェイクに代わり、『ウェイ・オブ・ウォーター』で初登場を果たしたジェイクの次男のロアクが語り手を務めるという。

ロアクは、皆さんが自分を重ねられるキャラクターとして登場しました。彼は既に語り手(ナレーター)になっています。これから起きることについて、皆さん興味を引かれるのではないでしょうか。ジェイクは1と2の語り手を務めたので、残りの3作品ではそれぞれ違う人物に務めてもらいます。違うキャラクターの視点で作品を見ることになりますよ。3作目はロアクの視点の作品になります。

ロアクの視点で描かれる“火”をテーマとした物語は、どんな内容になるのだろうか。

ジェームズ・キャメロンは最後まで監督する?

なお、先の20 minutesインタビューでは、ジェームズ・キャメロン監督は今後のシリーズも自分で監督を続けるのかという問いに対し、こう答えている。

私は、ディズニーに「アバター」への巨額の投資をお願いしたことに個人的な責任を感じています。ディズニーは40億ドルを支払って「スター・ウォーズ」の版権を手に入れましたよね。ジョージ・ルーカスがいなくなっても、その映画でお金を稼ぐ必要があります。

同じように、私はスタジオに対して美学やこのユニバースに対する経済的なコミットメントも求めました。もし自分が病気になったり、身近な人が病気になったりして、監督を退かなければならなくなったらどうするのか、そうしたことを考えるのは私の義務です。

私がいなくなっても物語が進むように計画する必要がありますが、私は万全を期して自分で全てを動かし続けることにしました。このユニバースを細部まで知っているのは私一人だけです。私はコントロールフリークで、私の性格的にコントロールを放棄することはできません。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』公開時点で68歳になっているジェームズ・キャメロン監督だが、「アバター」フランチャイズは最後まで自らの手でやり遂げるつもりのようだ。森、海、火山ときて、全5部作でどこまでパンドラの世界を描くのだろうか。今後の展開にも注目しよう。

ジェームズ・キャメロン監督は『アバター3』の撮影が完了していることを明かしている。詳しくはこちらから。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は2022年12月16日(金)より劇場公開。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』公式サイト

Source
Deadline20 minutes / Soundtracking with Edith Bowman

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『アバター3』の考察はこちらから。

『アバター2』のネタバレ解説&考察はこちらの記事で。

ジェイクが見せた家父長的態度についてのネタバレ考察はこちらの記事で。

前作『アバター』のネタバレ解説&考察はこちらから。

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