『セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!』が日本公開
12月1日(土)より全国で順次公開
キューバとスペインの合作映画『セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!』が、いよいよ日本でも公開される。同作は2017年9月に開催されたトロント国際映画祭で上映され、2018年7月にキューバで公開された。日本ではいよいよ2018年12月1日(土)から全国で順次公開が始まる。
ソ連宇宙飛行士からのSOS!
『セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!』の舞台は、米ソ冷戦末期の1991年。キューバの大学教授セルジオは、苦しい生活の中、アメリカの無線仲間・ピーターから西側の情報をもらいながら暮らしていた。その頃、宇宙ステーション“ミール”に滞在しているセルゲイは、母国ソ連の崩壊により、地球への帰還が困難な状況となっていた。“ソ連最後の宇宙飛行士”となったセルゲイが地球に向けて送った無線信号を、偶然にもキューバのセルジオが受信する。セルジオは、無線を通して友人となったセルゲイを救うため、ある作戦に打って出る——。
ロン・パールマンも出演!
監督・脚本を務めたのは、キューバ出身のエルネスト・ダラナス・セラーノ監督。主役のセルジオを『ハバナ・ブルース』(2005)のトマス・カオが、実在したソ連の宇宙飛行士セルゲイをヘクター・ノアが務める。注目は、セルジオの無線仲間として登場するピーター役を務めたロン・パールマンの友情出演だ。パールマンは、『ヘルボーイ』(2004)での主演や『パシフィック・リム』(2013)への出演などで知られるハリウッド俳優だ。キューバ映画で一体どのような演技を見せてくれたのだろうか。
変わるキューバ
SF映画が市場を席巻する昨今、キューバからもSF映画が登場し、日本でも公開されるようになった。キューバの国政も大きく変わりつつある。1959年のキューバ革命を指揮したフィデル・カストロ元国家評議会議長が2016年に逝去。弟のラウル・カストロは、2018年4月に二代目議長の座を退いた。“革命を知らない世代”であるミゲル・ディアス=カネルが新議長の座に就き、2019年には新憲法の交付を目指している。新憲法では、同性婚の容認など、革新的な項目も盛り込まれる見込みだ。新時代を迎えるキューバの風を、映画からも感じ取ることができるだろう。
『セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!』は、2018年12月1日より東京・新宿武蔵野館ほか、全国で順次公開。
各地域の公開劇場と公開時期は、公式ウェブサイトでチェックしよう。