ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』フィナーレへ
「スター・ウォーズ」シリーズ最新作となるドラマ『オビ=ワン・ケノービ』は2022年5月27日(金)より配信を開始。初週は2話同時配信、翌週からは水曜日に新エピソードが更新され、6月22日(水)に最終話となる第6話が配信される。
気になるのは最終話以降の物語。ルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディはシーズン2への更新の可能性を否定していない。今回17年ぶりにオビ=ワン・ケノービを演じたユアン・マクレガーは、再度ライトセーバーを握ることはあるのだろうか。
ユアン・マクレガー「もういくつかお話を」
英Radio Timesのインタビューに登場したユアン・マクレガーは、今後について以下のように話している。
彼を演じるのはこれが最後、ということにならないよう願っています。とても幸せな時間を過ごすことができましたし、私がアレック・ギネスになる前にもういくつかお話を考えることができると思うんですが、どうでしょう?
ユアン・マクレガー演じるオビ=ワン・ケノービは、ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』の9年後には『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977) でアレック・ギネスが演じる姿になることが確定している。しかし、ユアン・マクレガーはその9年間の中で更なる物語が描けると考えているようだ。
『オビ=ワン・ケノービ』ではオビ=ワンは48歳、『エピソード4』ではオビ=ワンは57歳になる。現在、ユアン・マクレガーは51歳。アレック・ギネスがオビ=ワンを演じた時は63歳だった。ユアン・マクレガーの年齢的にも、ストーリー上の余白がある時期のオビ=ワンを演じる機会を逃したくないのかもしれない。
ヘイデン・クリステンセンと監督もコメント
ユアン・マクレガーが『オビ=ワン・ケノービ』がシーズン2へと続いていくことを望んでいる一方、同じく17年ぶりにダース・ベイダー/アナキン・スカイウォーカーを演じたヘイデン・クリステンセンはこう語っている。
確かに(『オビ=ワン・ケノービ』は)独立した物語として構想されていました。しかし、このキャラクターを演じ続けたいと思っていますよ。もっと探究できることがあると思いますし、そうなればとても嬉しいです。
そう話した上で、シーズン2について「もちろん前向き」と語ったという。ちょうど『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005) から『エピソード4』の間の年齢になったヘイデン・クリステンセンとユアン・マクレガーが二人して演じ続けることに前向きというのは、非常に幸運なことでもある。では、製作側はどのように考えているのだろうか。
監督を務めたデボラ・チョウはこのように話している。
私たちは常にこの作品を(1シーズン限りの)リミテッドシリーズとして考えていました。週刊誌の連載のような冒険物語ではなく、始まりと中間地点と終わりがある一つの大きな物語です。ですから、このシリーズは独立した物語だったはずです。
しかし、そこにはもっとたくさんの描くことができるストーリーがあります。『新たなる希望』の前に、オビ=ワン・ケノービのようなキャラクターにはまた別の10年が存在しているわけですから。私は彼が乗り物に乗ってただただ砂の上を行く姿を見るだけでも面白いと思います。
ですから、どうでしょうね。今はなんとも言えませんが、何らかの意向があるわけでもありません。
一方で、シーズン2の可能性については以下のように話している。
正直なところ、今は休暇を取ることを考えています。まだそこまで考えてはいないんです。まだ想像もつきません。まずはこのドラマが無事に終わること、そこからですね。
そもそもリミテッド・シリーズとして構想されていたドラマ『オビ=ワン・ケノービ』は、まだ続編を作ることを考える状況にはないという。それでも、一回きりのものとして作られたはずの本作を関係者の誰も「これで終わり」と言い切っていないのは、興味深いことでもある。
オビ=ワンが描かれるとすれば…
幸い、キャラクターとしてのオビ=ワン・ケノービにはまだまだ物語を描く余地がある。『オビ=ワン・ケノービ』の舞台の4年後が舞台になるアニメ『スター・ウォーズ 反乱者たち』(2014-2020) には、ダース・ベイダーやアソーカ・タノ、尋問官たちと共にオビ=ワンが登場するが、それ以外の時期については未知の部分が多い。
今回のドラマ全6話はレイアとの物語が中心に描かれたが、他のキャラクターとの絡みも見てみたいところ。デボラ・チョウの言うとおり、ただ砂漠で生きる労働者オビ=ワン・ケノービの日常も見てみたい。
また、『オビ=ワン・ケノービ』のシーズン2でなくても、ドラマ『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』(2021-2022) でマンドーの物語が描かれたように、他キャラの物語にオビ=ワンが登場する展開にも期待したい。
8月31日(水)に配信を開始するドラマ『キャシアン・アンドー』では、映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016) の5年前を舞台に反乱軍将校のキャシアン・アンドーの物語が描かれる。時系列的にはドラマ『オビ=ワン・ケノービ』の4年後にあたる。
2023年にはオビ=ワン、アナキンと共にクローン戦争を戦ったアソーカ・タノを主人公に据えたドラマ『アソーカ(原題)』が配信される。こちらは『マンダロリアン』(2019-) と同じく『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983) の5年後が舞台になる。ヘイデン・クリステンセン演じるアナキン・スカイウォーカーが登場することが決定しているため、もしかすると、フォースの霊体になったアナキンとオビ=ワンの仲睦まじい姿が見れるかも?
想像するだけでもワクワクさせてくれるのが、ユアン・マクレガーが演じたオビ=ワンの凄いところ。“約束された9年”をどのように活用するのか、あるいはしないのか、その動向を見守ろう。
なお、ルーカス・フィルム社長のキャスリーン・ケネディは『オビ=ワン・ケノービ』シーズン2を作るための条件を挙げている。詳しくはこちらの記事で。
ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』はDisney+で独占配信中。
『オビ=ワン・ケノービ』最終回のネタバレ解説はこちらから。
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第1話のネタバレ解説はこちらから。
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