第2話ネタバレ解説『オビ=ワン・ケノービ』レイアの言葉の意味は? 意外なカメオ出演も あらすじ&考察 | VG+ (バゴプラ)

第2話ネタバレ解説『オビ=ワン・ケノービ』レイアの言葉の意味は? 意外なカメオ出演も あらすじ&考察

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『オビ=ワン・ケノービ』配信開始

ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』が2022年5月27日(金) より配信を開始した。全6話で構成される本作は、第1話と第2話は米国で開催されているスター・ウォーズセレブレーションでのプレミアに合わせて金曜日に配信され、第3話からは毎週水曜日に配信される。

『オビ=ワン・ケノービ』はユアン・マクレガー演じるオビ=ワン・ケノービが主人公。「スター・ウォーズ」のドラマシリーズでは初めて帝国の時代が舞台になる。映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005) から10年後、映画『エピソード4/新たなる希望』(1977) の9年前を舞台にオビ=ワンの語られてこなかった冒険が描かれる。

哀愁漂う第1話に続き、第2話ではどんな物語が描かれたのだろうか。今回は『オビ=ワン・ケノービ』第2話の各シーンをネタバレありで解説していく

以下の内容は『オビ=ワン・ケノービ』第2話のネタバレを含むので、必ずDisney+で本編を観てから読んでいただきたい。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』第2話の内容に関するネタバレを含みます。

ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』第2話ネタバレ解説

マスターにすがるオビ=ワン

ルーク・スカイウォーカーを見守るという責務を盾に身を隠して生きていきたオビ=ワン・ケノービだったが、レイア・オーガナが誘拐され、惑星ダイユーへと飛び立つ。一度は砂漠に埋めたライトセーバーを掘り起こし、もう一度ジェダイとしての戦いに身を投じるのだ。

ダイユーは「誰もが身元を隠す」場所と言われており、サイバーパンクな裏社会の空気が漂う。喧嘩やギャンブルに興じる人々を見て、オビ=ワンはクワイ=ガン・ジンに助けを求めている。第1話でもクワイ=ガンに声をかけるシーンがあったが、ここまでクワイ=ガンは登場していない。

『エピソード3』の最後にヨーダがオビ=ワンに教えると言っていたクワイ=ガンとの更新方法は体得できなかったのだろうか。同時に「マスター」を頼るオビ=ワンの姿は、精神状態が弱っているようにも見える。マスターとパダワンがセットだったジェダイの時と違い、今のオビ=ワンには頼れる相手はいない。

あの人がカメオ出演

そんなオビ=ワンを頼って声をかけたのはかつてのクローン兵だ。クローン兵は帝国の支配下で廃止され、徴兵で集められたストームトルーパーに置き換えられた。クローン兵はプログラム通りにオーダー66でジェダイを殺したが、クローン兵もまた帝国の犠牲者なのだ。

なお、アニメ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』(2021-) では、帝国がクローン兵を廃止した理由が“コスト削減”であったことが明かされた。詳しくはこちらの記事で。

そして、ヒゲで分かりにくいが、職を失ったボロボロの姿のこのクローン兵を演じているのはテムエラ・モリソンだ。ドラマ『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』(2021-2022) では主人公ボバ・フェットを演じたばかりで、カメオではあるが早くもシリーズ再出演を果たした。

ボバ・フェットはジャンゴ・フェットの純粋なクローンであり、ジャンゴ・フェットはクローン兵のDNAホストであるため容姿は同じ。異なる時代に同じ見た目で出演できるテムエラ・モリソンならではのカメオになっている。なお、ユアン・マクレガーとテムエラ・モリソンは『エピソード2/クローンの攻撃』(2002) でオビ=ワンとジャンゴ・フェット役でも共演している。

オビ=ワンは共和国時代にクローン戦争を共に戦った戦友でもあるクローン兵にクレジットをあげる。賃労働で得たわずかなクレジットのはずで、オビ=ワンの変わらぬ優しさが見え隠れしている。そして、クローン兵が支援を乞う一方でピカピカのスーツを着たストームトルーパーが闊歩しており、時代の変化が示されている。

ハジャ登場

ダイユーではスパイス(スパイスから精製された麻薬)も売られている。オビ=ワンに声をかけてきた人物はケッセルフェルーシア産のスパイスがあると言っているが、ケッセルはスパイスの名産地として知られる惑星だ。映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018) では若きハン・ソロらがケッセルの鉱山で労働者たちを解放している。フェルーシアは共和国と独立星系連合が争いを繰り広げてきた惑星で、アニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008-2020) ではオビ=ワン・ケノービ自身がその重要性を語っている。

なお、このピンクの髪の売人を演じているのはオビ=ワンを演じるユアン・マクレガーの実の娘であるエスター・ローズ・マクレガー。オビ=ワンは自分の娘を探しているということにしているため、実の娘に娘の場所を聞くというシュールなシーンが完成している。

情報を得ようとするオビ=ワンだったが、諦めるよう助言されスパイスをもらう。よほど希望のない街なのだろう。それでも、一人の子どもが人を助けるジェダイがいると情報を持ってくる。子ども達はたくましく生きているようだ。

そのジェダイとして登場したのはクメイル・ナンジアニ演じるハジャ・エストリー。クメイル・ナンジアニはMCU映画『エターナルズ』(2021) でキンゴを演じたことでもお馴染みだ。フォースを使っているように見えるが、わざわざ「ジェダイの操心術だ」と言ってから話すなど、怪しさ満点。なお、助けを求めている親子はコレリアに行きたいようだが、コレリアはハン・ソロの出身地である。

ハジャはもちろん詐欺師。ジェダイを騙り、通信機と磁石を使って困っている人を騙していただけだった。英語では、ハジャは子どもに“能力”があるとした上で「奴らは彼を追ってくる (They will come for him.)」と言っており、ジェダイが子どもの才能を見出す習慣を悪用してもいる。これを見ていたオビ=ワンはアナキンのことも思い出しただろう、流石にハジャにキレている。

なお、ハジャは居場所の特定に500クレジット、案内に300クレジット、術を見せるのに1,000クレジットと言っているが、1クレジット=1ドルというのが定説で、5万円、3万円、10万円という価格設定になっている。本当に身を隠して生きているジェダイのオビ=ワンからすればたまったものではない。それでも、オビ=ワンはハジャの協力を取り付けると、あっさりハジャを信じる。この辺りにもオビ=ワンの人柄が出ている。

ライトセーバーへの反応

オビ=ワンはレイアが閉じ込められている場所に侵入するが、化学反応で注目を逸らして忍び込んだり、先頭になってもフォースを使わないなど、徹底してジェダイの痕跡を残さないようにしている。“縛り有り”の潜入ミッションだ。

この潜入成功は尋問官の罠であり、オビ=ワンは一度は捕まるが、先ほど路上で売人からポケットに入れられたスパイスを散布してこのピンチを脱出する。そして遂にレイアを再会。この時点ではオビ=ワンはレイアを一方的に知っているだけなので、レイアは不信感剥き出しだ。

レイアはオビ=ワンのライトセーバーを見てジェダイだと勘付くが、オビ=ワンは何も説明しようとしない。それにしてもレイアは10歳でライトセーバーとジェダイの関係を知っていたことになり、富裕層の教育水準の高さが窺える。

オビ=ワンはこの9年後、『エピソード4』で初めてライトセーバーを見た19歳のルークにライトセーバーについて解説することになる。素朴に「何それ?」と聞くルークに、オビ=ワンは「これはジェダイの騎士の武器だよ」と優しく教えてやるのだ。この双子の“格差”もオビ=ワンなりに消化してルークに接していたのだろう。

ベンという名

尋問官のリーヴァは無許可で元老院議員の娘を誘拐したことで大尋問官に怒られていた。第2話で初登場となるフォース・シスターの姿も見える。フォース・シスターはサード・シスターのリーヴァ同様アニメシリーズにも登場していない新キャラだ。

大審問官はリーヴァを「卑賎の身(=低い身分)」から尋問官に加わったと言い、「内からの悪臭を隠せない」と差別する。「選ばれし者」であるダース・ベイダーをトップに置く組織らしい倫理観だが、「スター・ウォーズ」シリーズは血縁主義とエリート主義をベースにしてきた過去がある。ダース・ベイダーの時代を舞台に改めて“身分”の問題にスポットライトを当てるのは優れた脚本であるように思う。

オビ=ワンの生存を見破れなかった大尋問官だが、リーヴァの手柄を横取りする気満々。リーヴァはチームから外されるが賞金首を動員して単独でオビ=ワンを捕まえようとする。オビ=ワンはクワイ=ガン・ジンのパダワンだった頃に惑星カリーヴァラで、後にマンダロアの公爵になるサティーン・クライズを守るために賞金稼ぎに追われる日々を過ごしたとアニメ『クローン・ウォーズ』でアナキンに語っていた。今回もオビ=ワンは王女を守りながら賞金稼ぎから逃げることになる。

オビ=ワンはレイアに“娘”という設定を与えるが「孫娘でしょ」と返されている。本作の時点でオビ=ワンは48歳で、レイアは10歳だ。警戒しつつ自由なレイアの子守をするのに苦労するオビ=ワン。名前を聞かれて「ベン」と名乗るが、「ジェダイっぽくない (It’s not a Jedi name.)」と言われてしまう。

しかし、レイアは後にハン・ソロとの間に生まれた息子に“ベン”と名付けることになる。後のカイロ・レンである。レイアは自身から強いフォースの力を引き継ぐ息子に、ファーストインプレッションで「ジェダイっぽくない名前」と考えた名前を与えることになるというのは面白い設定だ。

この件については、『オビ=ワン・ケノービ』の脚本家がレイアがベンの名付け親であることを明言した。詳しくはこちらの記事を。

フォースの力

詐欺師のハジャも動き出す中、ドロイドのローラが壊れたと話すレイアにオビ=ワンは一度は厳しく当たるが、思い直して優しく語りかける。アナキンもまたドロイドを大切にする子どもだったし、アナキンに厳しく接していたことがオビ=ワンにとって心残りだったのだろう。

レイアはオビ=ワンが手配されていることを知り逃げ出す。オビ=ワンはレイアの父の友人だと説得しようとするが信じてもらえない。心を開かず、とにかく任務を遂行しようとしていたことが仇になったのだ。そしてオビ=ワンは遂に賞金稼ぎと接触。レイアを追いながら賞金稼ぎとリーヴァから逃げる熱い展開だ。リーヴァはフォースを使った見事なパルクールを見せている。

逃げる中で建物の屋上から落ちたレイアを、オビ=ワンはフォースを使って助ける。アニメ『クローンウォーズ』で、アソーカ・タノが高所から落ちそうになったダース・モールをフォースで引き留めたシーンを彷彿させる。フォースを使ったのはいつ以来だったのだろう。オビ=ワンが本シリーズで初めてはっきりとフォースの力を使ったのはレイアを助けるためだった。

港が閉鎖される中、助け舟を出したのはハジャだった。マプーゾという場所にオビ=ワンを助けられる人々がいるという。ハジャはオビ=ワンがジェダイと知って、自分の罪を償おうとしているのだ。リーヴァの前に現れた時間稼ぎをしようとしたハジャだったが、リーヴァはフォースの力でハジャの心を読み取りオビ=ワンの居場所を掴んでおり、リーヴァが相当なフォースの強さを持っていることが示されている。

一方、オビ=ワンは臆せず意見を言うレイアの姿を見て、レイアの母パドメ・アミダラの姿を重ね合わせていた。オビ=ワンはパドメのことを優れたリーダーとして認識していたようだ。

アノ人が登場

そこに現れたリーヴァはダース・ベイダーの名前を挙げ、「アナキン・スカイウォーカーは生きている」とオビ=ワンに告げる。オビ=ワンはこの時点でアナキンが生きていることを知らなかったようだ。驚きの表情を見せている。

ダース・ベイダーが表舞台に出ていなかったのか、それともオビ=ワンが隠居生活の中で情報を得られなかったのか。そしてリーヴァはなぜオビ=ワンにその事実を教えたのだろうか。しかもリーヴァは手柄を横取りしようとした大尋問官をライトセーバーで貫いてしまう。もう何がなんだか。

レイアの助けもありシップに乗り込んで脱出に成功したオビ=ワンだったが、もはやレイアの声は耳に届かず、目を見開いて「アナキン」とつぶやいている。この時のオビ=ワンはどのような心境だったのだろうか。「アナキンが生きている」という少しの安堵と、暗黒卿として帝国軍を率いているという落胆、あの時、自分でとどめを刺さなかったことが生んだこの結果に対し、整理しきれない複雑な感情を抱いていたのではないだろうか。

そして、遂にヘイデン・クリステンセンが『エピソード3』以来となる17年ぶりに演じるダース・ベイダーの姿が登場。目を開き、あの呼吸音を響かせてドラマ『オビ=ワン・ケノービ』第2話は幕を閉じる。

ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』第3話考察

遂に姿を見せたダース・ベイダー。帝国もはっきりとオビ=ワン・ケノービが生きていることを知り、オビ=ワンもアナキンが生きていることを知った。リーヴァによるとダース・ベイダーはずっとオビ=ワンを探していたようだが、オビ=ワンはアナキンが生きている可能性を考えていなかったのだろうか。

また、大尋問官がリーヴァにライトセーバーで腹部を貫かれるという衝撃展開も。『オビ=ワン・ケノービ』の4年後を舞台にしたアニメ『スター・ウォーズ 反乱者たち』(2014-2018) にも大尋問官は登場するが、同じ人物なのだろうか。帝国には瀕死のアナキンを復活させる技術があるし、ダース・モールも真っ二つにされながら死ななかったので大尋問官も生きている可能性は高い。

とすればリーヴァの立場が危うくなる。ダース・ベイダーの右腕になれなければ厳しい状況に立たされているが、リーヴァは直接オビ=ワンをダース・ベイダーの元へ連れていく気満々だ。リーヴァの存在がオビ=ワンとアナキンの再会の鍵になりそうだ。

また、ハジャが言っていたマプーゾで待っている人々とは誰なのだろうか。普通に考えれば反乱軍と予想できる。『エピソード3』直後=帝国成立直後の反乱軍の動きはアニメ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』(2021-) でも描かれた。そこから10年経った反乱軍はそれなりの規模になっているだろう。

2022年のスター・ウォーズセレブレーションでは、映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016) の5年前を舞台にしたドラマ『キャシアン・アンドー』が2022年8月31日(水)から配信を開始することが発表された。特報も公開されている。

『キャシアン・アンドー』は反乱軍の将校だったキャシアン・アンドーを主人公に据えた物語になる。同作は全12話の長尺で、更にシーズン2となる次の12話の製作が進められているという。次のドラマにつなげるために『オビ=ワン・ケノービ』でも反乱軍にスポットライトを当てる可能性は十分にある。

あるいはレックスやバッド・バッチら、クローン兵の生き残りが登場する展開も考えられる。第2話ではテムエラ・モリソンがカメオ出演を果たした。実写作品でクローンキャラを起用すれば『ボバ・フェット』に続いてテムエラ・モリソンが大活躍することになるが、果たして。

ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』は2022年5月27日(金) より第1話と第2話がDisney+で配信開始。第3話からは毎週水曜日に配信される。第3話は6月1日(水)16時より配信。

『オビ=ワン・ケノービ』(Disney+)

第3話のネタバレ解説はこちらから。

第1話のネタバレ解説はこちらから。

ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』の音楽を手掛けたナタリー・ホルトについての情報はこちらから。

『オビ=ワン・ケノービ』シーズン2についての情報はこちらから。

ゼン・チョウ監督が語ったダース・ベイダー復活の理由はこちらから。

ドラマ『ボバ・フェット』最終話ラストについての解説&考察はこちらの記事で。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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