ネタバレ解説! 『ワンダヴィジョン』第2話 ラジオの声、CMのストラッカー、流れた曲の意味は? あらすじ・音楽・考察 | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ解説! 『ワンダヴィジョン』第2話 ラジオの声、CMのストラッカー、流れた曲の意味は? あらすじ・音楽・考察

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『ワンダヴィジョン』第2話をネタバレ解説

2021年1月15日(金)より配信を開始したドラマ『ワンダヴィジョン』。MCU (マーベル・シネマティック・ユニバース) フェーズ4の幕開けを飾る作品で、2019年に公開された『スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム』以来のMCU作品となる。1月15日には第1話と第2話が同時に配信を開始。

『ワンダヴィジョン』は、昔ながらのシットコム (シチュエーション・コメディ) として制作されることは明らかになっていたが、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018) や『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019) との接続は不明なまま、謎多き作品として公開された。

第1話では、上質なシットコムでありながらも、薄く広く不穏な空気が漂う展開。一方で、ラストシーンでは重要な手がかりも登場した。第1話の詳細はこちらのネタバレ解説記事をご覧いただきたい。

第2話では一体どのようなヒントが隠されていたのだろうか。今回は、『ワンダヴィジョン』第1話と共に配信を開始した第2話「チャンネルはそのまま」のあらすじと解説をネタバレありでお届けしよう。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ワンダヴィジョン』第2話の内容に関するネタバレを含みます。

『ワンダヴィジョン』第2話のあらすじ&ネタバレ解説

舞台は1960年代後半

『ワンダヴィジョン』の第2話は、第1話と違い、いつも通りのMCUのオープニングが流れる。就寝中に物音で目が覚めたワンダとヴィジョン。同僚からの不審者がいるとの情報についても会話を交わすが、その正体は庭の枝が窓に当たる音だったということにして、仲睦まじく眠りにつく。そして、ドラマ『奥さまは魔女』(1964-1972) を彷彿とさせるオープニングアニメーションが流れるのだ。

この演出は明らかに、『ワンダヴィジョン』第2話の舞台が第1話よりも遅い1960年代後半であるということを示している。どうやらこの作品は、回を追うごとに年代を更新していくようだ。

次の日の朝、ワンダとビジョンはマジックの練習をしている。ワンダの「マジックはフェイク」という言葉や、自分たちを「普通だとアピールする機会」「町に溶け込みたい」という言葉は、この世界がフェイクであることを認識していながら、ここに留まりたいと願うワンダの気持ちを表現しているかのようだ。

ヘリコプターの謎

ヴィジョンは近所の見回りについて話し合うため、図書館に出発する。家に残ったワンダは、大きな物音を耳にして外に出ると、庭先でヘリコプターのおもちゃを発見する。昨夜の窓の外の物音に関連しているのだろうか。このヘリコプターだけがカラーになっている上、ボディには第1話のラストに登場したロゴが入っている。詳しくは第1話のネタバレ解説を読んでいただきたいが、やはりあの組織がワンダとヴィジョンを監視しているのだろうか。

なお、このヘリコプターの色はアイアンマンに似ており、「57」という数字も書かれている。参考までの情報だが、MCUにおいては、『スパイダーマン: ホームカミング』(2017) で登場したアイアンマンがマーク47、『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』に登場したのがマーク50、『エンドゲーム』がマーク85である。

物語の核心に触れる展開……かと思いきや、お隣さんのアグネスが陽気に登場。緊張感あふれる場面は打ち切られてしまう。ワンダはアグネスと共にイベントの実行委員の会議へ向かう。

場所は、御近所さんのドッティの家。ここらの重鎮のようだ。ワンダは会話や佇まいを合わせようと試みるが、うまくいかない。一方のヴィジョンも、図書館で行われている男性陣の会議に出席するが、初めはうまく噛み合わない。それでも、ゴシップ話をきっかけにメンバーと仲良くなったヴィジョンだったが、もらったガムを飲み込んでしまい、これがヴィジョンの“故障”の原因に……。

ラジオからの声

その頃ワンダはドッティから、ワンダとヴィジョンについての噂を聞いたから、二人を信用できないと告げられていた。「あなたは信じられない (I don’t beleive you)」というかなり強い言葉を投げかけられると、ここでラジオからワンダを呼ぶ声が流れ始める。ラジオからの声は「ワンダ、誰が君に指示を?」と呼びかけている。この声の主は、予告編にも登場したFBI捜査官ジミー・ウーのように聞こえる。ジミー・ウーは『アントマン&ワスプ』(2018) でランドール・パークが演じたキャラクターだ。

この状況に、ドッティの不信感はマックスに達し、「あなたは誰?」と恐怖の表情を見せる。次の瞬間、ラジオは爆発し、ドッティの持っていたガラスのコップは砕け散る。ドッティの血にはヘリコプターのおもちゃと同じく色がついている。

このシーンは、第1話でワンダがハートにテーブルを叩いて叱りつけられた時と同じ展開だ。ワンダがここの世界の住人であることに疑いの目が向けられた時、平和な世界に亀裂が入るのだ。「誰も傷つけない」と言っていたワンダだが、第1話のハートに続き、第2話ではドッティも血を流す事態に。この世界の住人を傷つけているのは、ワンダ自身なのだろうか。

白黒の世界で色が付いているものは、外の世界から入り込んだもの、または“異物”だと考えられる。普通、シットコムは血が流れないドラマであり、流血が起きるという状況自体がこの世界には属していないことだ。この街の住人は架空の存在なのか、それとも登場人物は現実世界にも存在して連動しているのだろうか……。第1話で笑顔を保ちながらもワンダに「やめて」と訴え続けたハート夫人の必死さを見るに、ワンダが現実世界の人々を巻き込んで事を起こしていると考えることもできるだろう。

「Help me, Rhonda」の歌詞に注目

ドッティは自分で血を拭き、「血のシミを落とす方法は? 自分でやる」と、何も面白くないセリフを発するが、不自然な笑い声と音楽を足されて、このシーンは無理やり終わってしまう。これも第1話に引き続いての手法だ。

なお、この一連のシーンでラジオから流れていたのはザ・ビーチ・ボーイズの「Help me, Rhonda」(1965)。やはり第2話は1960年代後半に設定されているようだ。前回のネタバレ解説では、第1話は音楽とカレンダーから1961年に設定されていると考察した。今回も時代設定を示唆する機能を音楽が果たしている。

そして、「Help me, Rhonda」の歌詞は、結婚直前だった女性にふられた男性がロンダという女性に助けを求めている内容だ。「私を助けて、私の心から彼女を追い出すのを手伝ってください」と歌われており、『ワンダヴィジョン』ではドッティがワンダのことを疑う瞬間に「彼女を私の心から追い出して」と歌っている箇所が強調されている。それに「助けて」と連呼する歌詞は、この場面では不気味にも映る。ラジオからは「誰が君にこんなことを? (Who is doing this to you, Wanda?)」と話しかけられているが、助けを求めているのはワンダなのだろうか。

CMにストラッカー&ヒドラ

そして第2話でも中盤でCMが入る。女性をアクセサリーと捉えるアウトなCMで紹介される時計の名前は“ストラッカー”。ドイツ語の名前だ。そして、時計にはヒドラの文字とロゴマークが。そう、ストラッカーとは映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015) に登場したヒドラのメンバーだ。このストラッカーこそ、ワンダにスーパーパワーを与える人体実験を施した張本人。『エイジ・オブ・ウルトロン』ではソコヴィアでワンダと兄ピエトロ (クイックシルバー) を解き放った。スカーレット・ウィッチの“生みの親”であるストラッカーの名前が登場したことは、ワンダが持つ能力の根幹に触れる展開が待っている可能性も考えられる。原作コミックでワンダが持つ“現実改変能力”が登場することはあるのだろうか。

CMについてのさらに具体的な考察はこちらの記事から。

そして第2話は後半へ。ここからはマジックショーの本番が始まる。体内でガムが絡まったヴィジョンは調子が悪い。ワンダはドッティの家で起きた異変について相談しようとするが、ヴィジョンは酔っ払いのようになっていて相談できない。そうこうしているとワンダとヴィジョンの出番がやってきてしまう。

ヴィジョンは浮いて見せたり、軽々とピアノを持ち上げて見せ、観客たちは驚きを隠せない。しかし、ワンダがとっさにロープを出現させるなどして、会場を笑いに包む。スーパーパワーを使いながら、自分たちに魔法はないということを証明していく。この街の人々からの信頼を勝ち取るために、自分たちの本当の力をフェイクであると証明していくのだ。結果的に、二人はドッティの心を掴み、この年の「お笑いパフォーマンス賞」を受賞する。

養蜂家を演じていたのは?

家に戻ったワンダとヴィジョンは「すべては子供たちのために (For the children)」と言った後に、ワンダが妊娠していることに気がつく。このセリフは第2話で繰り返し登場している言葉。ワンダの潜在意識が作用しているのか、それとも現実世界で本当に妊娠しているのだろうか。

ワンダは「これは現実?」と問い、ヴィジョンは「そうだよ。現実だ」と答えるが、ここで外から物音が聞こえる。三度目の正直だ。二人が外に出ると、そこにはマンホールから出てくる人影が。蜂防護服を纏った人物の背中には、見えにくいがやはりS.W.O.R.D.のロゴマークがある。クレジットによると、この人物の役名は“Beekeeper (養蜂家)”で、ザック・ヘンリーという俳優が演じている。ザック・ヘンリーはドラマ『エージェント・オブ・シールド』にもTACのメンバーとして出演したことがあるが、演じたのが同じ人物かどうかは不明だ。

この人物がワンダの方を向いた途端、ワンダは「ダメ」と言い放つ。すると、場面が巻き戻され、ワンダがヴィジョンに「これは現実?」と聞くシーンに。先ほどはなかったキスシーンが入ると、ヴィジョンの顔から始まり、世界に色彩が加えられていく。世界がカラーになって、第2話はカラーテレビが普及した60年代後半〜70年代らしいエンディングを迎える。第3話はついにカラーの70年代へと入っていくのだろう。

第2話はここで終了、と思いきや、本編中にラジオから流れていた「ワンダ、誰が君に指示を?」という声が再び聞こえてくる。確かなことは、誰かがワンダに呼びかけ続けているということ、そしてS.W.O.R.D.がワンダ (とヴィジョン?) に接触しようとしているということだ。一方で、第1話のスターク・インダストリーのCMと、第2話のヒドラ/ストラッカーのCMはどんな意味を持つのだろうか。ワンダは外界との接触を果たすことができるのか、そしてヴィジョンは生きているのか……あっという間に全9話の3分の1に到達する次回、第3話の配信を楽しみに待とう。

『ワンダヴィジョン』は2021年1月15日(金) より、Disney+で独占配信。

Disney+

『ワンダヴィジョン』第1話のネタバレ解説はこちらの記事から。

『ワンダヴィジョン』第3話のネタバレ解説はこちらの記事から。

実はワーナー・ブラザースのスタジオを使っていた『ワンダヴィジョン』撮影の裏側については、こちらの記事から。

ワンダとヴィジョンがマーベルを代表するカップルになった理由については、こちらの記事から。

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