ネタバレ! 『シークレット・インベージョン』最終回のポストクレジットについて監督が明かす | VG+ (バゴプラ)

ネタバレ! 『シークレット・インベージョン』最終回のポストクレジットについて監督が明かす

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『シークレット・インベージョン』完結

ドラマ『シークレット・インベージョン』は、MCUフェーズ5初のドラマ作品として20236月から配信をスタート。7月26日(水) に全6話の最終回が配信された。ニック・フューリーを主人公に据えた本作は、映画『キャプテン・マーベル』(2019) に登場したスクラル人が地球の侵略を狙い、フューリーがそれに立ち向かう物語。フェーズ5の今後を占う作品として注目を集めた。

気になるのは、『シークレット・インベージョン』最終回のポストクレジットシーンについて。MCUではお馴染みとなっているエンドクレジットの後のポストクレジットシーンは、『シークレット・インベージョン』ではどうなったのか、そしてその背景とは——-。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『シークレット・インベージョン』最終話第6話の内容に関するネタバレを含みます。

『シークレット・インベージョン』最終話のポストクレジットは?

ドラマ『シークレット・インベージョン』第6話のポストクレジットシーンは、“なし”という結果だった。映画作品ではフェーズ4最後の映画だった『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022) はミッドクレジットシーンはあったものの、ポストクレジットシーンはなかった。しかし、『ムーンナイト』(2022)、『ミズ・マーベル』(2022)、『シー・ハルク:ザ・アトーニー』(2022) と、ドラマではポストクレジット(またはミッドクレジット)を入れる流れは続いていた。

フェーズ5に入っても、映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023) と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』(2023) ではポストクレジットシーンが用意されていた。ドラマ『シークレット・インベージョン』では、なぜポストクレジットシーンがなかったのだろうか。

その答えは、『シークレット・インベージョン』で監督を務めたアリ・セリムが米Hollywood Reporterのインタビューで明かしている。曰く、『シークレット・インベージョン』最終話のポストクレジットシーンをどうするかについては、同作の製作陣に選択する権限はなかったのだという。

私が関与したことはありません。私が関わっていない上層部で話し合いが行われていたかもしれませんが、私は知りません。私としては、ポストクレジットシーンは何かを始めるためか、その物語自体が完結したと感じられるように何かを解決するために使われるものだと思っています。

更に、米TVLineにはこう語っている。

私が知っているのは、マーベルは老いや目的、他者に対する意識といったニック・フューリーの内なる葛藤を扱いたかったということで、それは非常にうまくまとまったと思っています。しかし、このシリーズの最後にマーベルが何かを始めようとしていることは確かです。おそらくそのどれもポストクレジットシーンにするべきだと感じられなかったのでしょう。

つまり、『シークレット・インベージョン』の最終話は、①シリーズ自体の物語を完結させ、②MCUの中で何かを始める(次に繋げる)というポストクレジットが果たす仕事を本編中にこなすことができたということだろう。

確かに、ニック・フューリー自身は妻のプリシラ/ヴァーラやグラヴィクとの関係を通して自身の過去や抱えていた葛藤を精算した。MCU世界としては米国が地球外生物との全面対立を宣言するとともに、ソーニャ率いる英国のMI6がスーパースクラル人になったガイアと手を組み、クリーとスクラルの和平交渉という、映画『マーベルズ』(2023年11月10日(金)公開)に繋がっていきそうな展開も提示されている。

ポストクレジットシーンを入れて蛇足になるよりも、MCUでは久しぶりのシリアスな作品となった本作を静かに終わらせたかったのだろうか。これまでお約束だったポストクレジットを“入れない”という選択肢も取れるようになったのは、MCUの良い変化だと言える。作品の供給過多に脚本家と俳優組合のストライキも重なり、転換期を迎えつつあるMCU。今後どのように変化していくのか、期待して見守ろう。

ドラマ『シークレット・インベージョン』は全6話がディズニープラスで独占配信中。

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Source
Hollywood Reporter / TVLine

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『シークレット・インベージョン』最終回第6話の解説&考察はこちらから。

ドラマ『ロキ』シーズン2は2023年10月6日(金)より配信開始予定。詳しくはこちらの記事で。

映画『マーベルズ』のヴィランについてはこちらから。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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