第3話ネタバレ解説! ドラマ『ボバ・フェット』新たな仲間、ランコア、パイク… あらすじ&考察 | VG+ (バゴプラ)

第3話ネタバレ解説! ドラマ『ボバ・フェット』新たな仲間、ランコア、パイク… あらすじ&考察

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ドラマ『ボバ・フェット』第3話はどうなった?

2021年12月28日(水)より配信を開始したドラマ『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』は、同じくDisney+の「スター・ウォーズ」ドラマとして配信されている『マンダロリアン』(2019-) のスピンオフ作品。初登場から40年以上が経過した人気キャラクターのボバ・フェットを主人公に据えたシリーズだ。

『ボバ・フェット』は第3話まで、『マンダロリアン』シーズン2までのボバを描く過去編と、『マンダロリアン』シーズン2最終話のポストクレジットシーンでボバがジャバ・ザ・ハットの玉座を手に入れた後の現在編を描いてきた。徐々に明らかになるボバの過去、そして問題だらけの現在。今回はどんな展開が見られるのだろうか。今回も各シーンをネタバレ有りで解説していく。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』第3話の内容に関するネタバレを含みます。

第3話「モス・エスパの町」のネタバレあらすじ&解説

新たな仲間達

ドラマ『ボバ・フェット』第2話では、市長に加えてジャバの後釜を狙うハットの双子が登場。ボバ・フェットは「犯罪王」になったつもりが、「大名」「賞金稼ぎ」呼ばわりされている。

第3話「モス・エスパの町」の冒頭に登場したクモのような生物はボマー・オーダーだ。ボマー・オーダーは修行僧の集団で、脳を身体から取り出して生きるという独特の習慣を持った宗教集団。初登場は『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983) で、クモ型のドロイド(BT-16ペリミター・ドロイド)にオレンジの培養液に漬けた脳味噌が取り付けられている。現在ボバ・フェットがアジトにしている宮殿も元はボマー・オーダーの修道院だ。

ボバ・フェットはその宮殿で、ドロイドから街の情勢について説明を受けていた。ドロイドはセール・バージの破壊後にビブ・フォーチュナが権力を手中に収めたと話しているが、セール・バージとは『エピソード6』でジャバがレイア・オーガナに絞め殺された時に乗っていた乗り物である。

ビブ・フォーチュナの管理下で、モス・エスパの街は中心街がトランドーシャン、労働者地区がアクアリッシュ、宇宙港とデス・スターの一部がクラトゥイニアンに分け与えられたという。支配を受ける側を分断して緊張関係に置くことで、権力者への反乱の意思を削ぐ“分割統治”というやつである。一方でモク・シェイーズ市長には貢物をしていたといい、この頃から「大名」という発想が生まれたのだろう。

ここで登場した水売りのローサ・ピールは街が混乱状態にあり、若いギャングが自分の商品を盗むと陳述。ボバ・フェットが玉座に就いてから治安が悪化しているということである。ボバは「水に囲まれて育った」と言っているが、これはクローンの生産拠点だった惑星カミーノのティポカ・シティを指している。アニメ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』(2021-) でも主要な舞台になった場所だ。

ドロイドを身体に埋め込んだサイボーグのようなギャングが相手ということで、ボバとフェネック・シャンドは直々に出陣。結局、依頼を受けて解決するという賞金稼ぎ的なことをやってしまっている……。

ボバ・フェットにも臆しない若者たち。「もし大名なら1週間分の水を月収くらいの額で売らせるな」と正論を叩きつける。「仕事もない」という若者たちに、ボバ・フェットは「度胸がある」と自分の下で働くよう誘う。確かにボバ達に必要なのは人手だ。“政府”として雇用を生むこともできる。

更にボバは水代として1,300クレジットを徴収していたローサ・ピールに厳しい態度を見せる。「スター・ウォーズ」内の1クレジットは約1ドルと考えられる(ことが多い)ため、ピールは大体13万円を水代として徴収していたことになる。量は分からないが、盗める程度の量ではあるはずなので、ピールの商売がぼったくりだったことは明らかだ。

ボバはピールに500クレジットを渡し、納得できないなら宇宙港があるモス・アイズリーに移住するよう言い渡す。そしてバイクに乗るギャングを配下に置き、第3話はスタートする。第3話のタイトルは「モス・エスパの町」となっているが、英題では「町」の部分は「Streets(ストリート)」となっている。今回もボバはストリートに繰り出していくようだ。

みかじめ料の行く末

バクタ・ポッドで身体を回復するボバ・フェットは、生まれ故郷のカミーノで父のシップを見送る幼少の頃の夢を見ている。そして前回ラストの続きに。タスケン・レイダーの装束と武器のガダッフィを手に入れたボバは、貴重なバンサも乗り物として与えられて砂漠に旅立っていた。どうやらスパイス貿易をしているパイクを探しているらしい。

通りかかった村では、ストームトルーパーのヘルメットがさらし首のように飾られていた。時は帝国が崩壊した直後。帝国から解放され、権力関係が移り変わる社会の状況が示されている。

ボバ・フェットがタスケンの代理として会いにきたのは、第2話の終盤でボバが通行料の支払いを言い渡したパイク。だが、パイク・シンジケートの本拠地があるオーバ・ディア(オバ・ダイア)からは、みかじめ料は一つの組織にしか払わないと返答を受けており、“キンタン・ストライダー”がみかじめ料を徴収していったという。

キンタン・ストライダーは、「スター・ウォーズ」シリーズでチューバッカがよくプレイしていたデジャリック(ホログラムのチェスゲーム)の駒としても登場していた。英語では「The Kintan Striders」とイニシャルが大文字かつ複数形になっている。この後、ボバは「ニクトの連中は二度と来ない」と言っており、ニクトとは惑星キンタン出身の種族で、ニクトによるギャングのチーム名が「キンタン・ストライダーズ」ということなのだろうか。

「砂漠はタスケンの地」と、タスケンの代弁者として振舞うボバだったが、パイクはお前らでカタをつけてくれという態度。ボバはまたもこの面倒を引き受けることにする。

だが、タスケン・レイダーの集落に戻ったボバ・フェットは、ニクトのギャングに惨殺されたタスケンの姿を目の当たりにする。ボバの中には、今後タスケンの民と共に暮らしていくという考えもあったのかもしれない。こうしてボバは、意外な形でタスケンの集落を離れることになったのだった。

タスケンが邪魔になるのはニクトにとっても同じこと。ボバ・フェットの采配がタスケンに敵を作ったと考えることもできる。複雑な胸中であることは確かだ。

vs クルルサンタン

現在編に戻るやいなや、現れたのはブラック・クルルサンタン第2話で登場した双子のハットの支配下にあるウーキーで、コミック『スター・ウォーズ:ダース・ベイダー』(2016) などに登場したキャラクターだ。コミックではかつてジャバ・ザ・ハットの下でボバ・フェットと共に働く姿や、オビ=ワン・ケノービと戦う姿も描かれている。

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かつては共に働いていた二人だが、双子のハットの命を受けたブラック・クルルサンタンは寝込みを襲うという手段に出たようだ。アーマーのない裸のボバはタスケンのガダッフィで応戦すると、部下になったばかりの若手メンバー達とガモーリアンがボバを助け、フェネックの機転でブラック・クルルサンタンを幽閉することに成功する。

贅沢な料理を楽しむフェネックだったが、ボバは立場上の責任を痛感していた。刺客を送り込まれて黙っていては、また水売りの時のように舐められてしまう。しかし、そこに現れたのは双子のハットだった。贈り物のランコアと共に謝罪に来たのだという。

ボバは、ハットがタトゥイーンから出ていくことを休戦の条件に挙げるが、ハットは市長がこの土地が別の組織に約束していたと明かし、ハットは手を引くという。ボバはクルルサンタンを返そうとする一方で、双子ハットにジャバの遺産の放棄を求めるが、二人は「お前も出て行け」「ウーキーはグラディエーターに売れ」と、一転して腰が引けている。

ボバ・フェットは雇い主を失ったブラック・クルルサンタンを釈放。お互い賞金稼ぎだった昔のよしみで「クズに仕えるな」と助言を送るのだった。しかしボバ・フェットは双子ハットの目論見を、敵同士を潰し合わせようとしていると見ていた。

ランコアとパイク

かつてジャバ・ザ・ハットもペットとして飼っていたランコアを貢ぎ物として手に入れたボバ・フェットは、ランコアについて学んでいた。感情が複雑で落ち込むこともあるというランコアの意外な一面を知るボバ。力が強いため戦闘用だと思われているが、ランコアは飼い主に忠実で、ダソミアの魔女はランコアを飼育している。ダソミアはランコアの起源の星として知られており、アニメ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』(2008) シーズン3には「ダソミアの魔女」というエピソードがある。

ボバはランコアに「乗りたい」といい、即日特訓を始めることに。かなりこのランコアのことを気に入っている様子だ。初めて見る相手を親だと思うランコアは、ボバ・フェットの姿を認める。ランコアに夢中になっていたボバだが、ここで市長から返事が届いたという。ボバは去り際にランコアに草食獣のロントを丸ごと与えるよう指示し、ランコアを溺愛している様子を隠さない。

市長は20日間は会えないと舐めた返事をよこす。また市役所に向かうボバとフェネックは、後ろにスピーダー・バイクにまたがる若い衆を従えている。さながら暴走族だが、スピーダーのカラフルさによって戦隊モノの雰囲気もある。

フェネックは市長と会わせるよう執事長を銃で脅すが、執事長は裏口から逃走。よっぽどの事情があるようだ。だが幸いこちらにはスピーダー・バイクの若い衆がいる。C-3POやR2-D2と同じ型のドロイドを避けつつスピーダーチェイスが繰り広げられる。ドロイドを身体に埋め込んだ若い衆は魅了的なガジェットも披露している。なお、スピーダー・バイクの一台はジャバ・ザ・ハットが描かれている絵画を突き破っている。

追い詰められた執事長は、市長がパイクのところにおり、パイクと手を組んでいることを明かす。前話でも解説した通り、パイク・シンジケートはスパイスの流通を取り仕切っている。ボバ・フェット陣営は惑星外からやってきたパイクの面々を確認。12人が送り込まれたという。

パイクが取引するのは一つの組織だけ。ボバ・フェット陣営と市長と組むシンジケートとの間の戦争勃発を予期させて『ボバ・フェット』第3話は幕を閉じる。

ドラマ『ボバ・フェット』第3話考察

ドラマ『ボバ・フェット』第3話「モス・エスパの町」では、またボバ・フェットの仲間が増えた。前話では動きがなかったが、第3話ではモス・エスパの町の若者たち4人が傘下入り。ドロイドを身体に組み込んだサイボーグのような心強い面々が仲間に加わっている。

ただ成敗するのではなく、適正な額の水代を支払い、職がないという問題を解決する形で場を収める時代劇的な問題解決の手腕を見せるボバ・フェット。リスペクトを得て部下を増やすというのは、ガモーリアンの時と同じ流れだ。今回は負傷したガモーリアンに休暇も与えており、優良企業っぽい様子が見て取れる。部下達はブラック・クルルサンタンの侵入を許したが、それを咎める様子もなかった。

治療中のガモーリアンを合わせると、ボバ・フェット陣営は8人に。最後に登場したパイク12人に対してはまだ数で不利な状況にある。クルルサンタンのパワーの前にも、この8人では敵わなかったところを見ると、火力不足が懸念される。

そこで重要になるのがランコアだろう。ジャバ・ザ・ハットは一方的に処刑用のペットとして扱っていたランコアだったが、ボバは「乗りたい」と一緒に戦うことを示唆している。だがそれには猛特訓が必要とされている。パイクとの戦いには間に合うのだろうか……。

過去編では、パイクがボバ=タスケンとニクトのギャングを潰し合うよう差し向け、ボバが戻った頃にはタスケンの集落は破壊されてしまっていた。現在編では双子ハットはパイク・シンジケートとの衝突を嫌ってボバとパイクをぶつけようとしている。ドラマ『ボバ・フェット』では、過去編においても現在編においても三者以上の思惑が絡み合うギャング/マフィア/ヤクザ的な抗争が描かれている。

それにしてもタスケン・レイダーの集落がたった1話で消え去ってしまったことは哀しい。怒りを抱くボバ・フェットはこの後どのような行動をとり、マンダロリアンの前に現れることになるのだろうか。

また、この時点でボバはタスケンの民の一人として動いており、アーマーについては気にしていないように見える。今後、ボバは父ジャンゴから引き継いだアーマーを取り戻すという目標を立てるはずだが、そこに行き着くまでのストーリーにも期待しよう。

次回は第4話。全7話で構成されるドラマ『ボバ・フェット』は早くも折り返し地点を迎える。

ドラマ『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』は2021年12月29日(水) より配信中。

『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』(Disney+)

第4話の解説はこちらから。

第1話の解説はこちらから。

第2話の解説はこちらから。

過去作品でのボバ・フェットの活躍と本作までの経緯はこちらの記事に詳しい。

ボバの“妹”であるオメガが主要キャラとして描かれるアニメ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』は、シーズン2の配信が決定している

ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』のメイキング映像も公開されている。詳細はこちらから。

アナキンの弟子であるアソーカ・タノを主人公に据えたドラマ『アソーカ』についての情報はこちらから。

『バッド・バッチ』で判明した帝国がクローンを廃止した理由についてはこちらの記事で。

『バッド・バッチ』の各話解説はこちらから。

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齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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