【あらすじ】ドラマ『ウエストワールド』シーズン3はSFガジェット満載の外の世界へ、監督は続投、真田広之の再登場にも注目【みどころ】 | VG+ (バゴプラ)

【あらすじ】ドラマ『ウエストワールド』シーズン3はSFガジェット満載の外の世界へ、監督は続投、真田広之の再登場にも注目【みどころ】

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『ウエストワールド』シーズン3に突入

2016年の放送開始以来、ドラマ界においても、SFドラマの歴史においても確固たる地位を築いてきた『ウエストワールド』。視聴者からは“パズルTV”と呼ばれた意外すぎるストーリー展開や人類とホスト (=アンドロイド) の闘争・共存の物語を通して描かれた哲学的な問いが人気を呼んだ。そして、2018年のシーズン2放送から2年、遂に『ウエストワールド』シーズン3が公開された。

日本では『ウエストワールド』はBS10スターチャンネルで放送されているが、シーズン3の第1話はAmazonプライムビデオでも2020年5月1日(金)〜16日(土)の期間限定で無料配信される。

今回は、『ウエストワールド』シーズン3の配信開始に合わせて、そのあらすじみどころをご紹介しよう。

『ウエストワールド』シーズン3のあらすじ

『ウエストワールド』シーズン3の舞台は、シーズン2のラストから3ヶ月後。シーズン2のラストでは、アンドロイドのドロレスはウエストワールドを運営するデロス社の重役シャーロット・ヘイルと入れ替わっていた。バーナードが作ったシャーロットと同じ見た目のホストにドロレスのプログラムをインストールし、そのドロレス/シャーロットが本物のシャーロットを殺害したのだ。

シャーロットの姿になり外の世界へと逃げ延びたドロレスは、シーズン3で元の姿に戻っている。シャーロットのホストには別のホストのプログラムがインストールされており、今ではデロス社のCEOに。人間の権力者として生きていかなければならないこのホスト版シャーロットの葛藤もシーズン3のみどころの一つだ。

元の姿に戻ったドロレスの前に立ちはだかるのは、全人類をコントロールするポテンシャルを持つAI “レハブアム”の開発者でデロス社の大株主でもあるセラック。同じく外の世界に出てきたメイヴにドロレスを殺すようけしかける。

一方のドロレスは社会の底辺で暮らす建設労働者のケイレブらを仲間に加え、レハブアムとセラックの野望に立ち向かう。更にウィリアムとバーナードもまたそれぞれの物語を生きている。「自分たちで自分たちの物語を記す」という“選択”を勝ち取ったホストたちはシーズン3でどのような物語を紡ぎ出すのだろうか。

『ウエストワールド』シーズン3のみどころ

ドロレス、シャーロット、メイヴ、ウィリアム、バーナードらシリーズでおなじみのキャラクターに加え、ケイレブやスラックなど新たなキャラクターが物語を彩る『ウエストワールド』シーズン3。次に、そのみどころを詳しく見ていこう。

シーズン3の監督は?

シーズン1、シーズン2に引き続き、『ウエストワールド』シーズン3の監督を務めるのはリサ・ジョイとジョナサン・ノーランの二人。ジョナサン・ノーランは『ダークナイト』(2008)などで知られるクリストファー・ノーランの弟であり、かつてはノーラン作品の共同製作者でもあった。

『ウエストワールド』では、リサ・ジョイとジョナサン・ノーランは人物の心情と物語の構成を手分けして創り出している。見るものの度胆を抜くまさかの展開に、『ウエストワールド』は“パズルTV”の称号を与えられている。

二人の経歴と製作エピソードは以下の記事に詳しい。

いよいよ外の世界へ

『ウエストワールド』では、これまで園内を中心に物語が描かれてきたが、シーズン3ではいよいよパークの外の世界が舞台になる。人気ドラマ『プリズン・ブレイク』(2005-2017)で登場人物達がいよいよ外の世界に進出した時の高揚感に近いものがある。

『ウエストワールド』シーズン3では、未来社会を舞台にしたSF的な街並み、車両、そしてロボットが登場。人型のロボットはもちろん、人気ゲーム「メタルギア ソリッド」シリーズの“メタルギア”を彷彿させる二足歩行型メカや、巨大なドローンのような乗り物も登場する。

ハリウッド大作映画並みの演出とアクションシーンは必見だ。

エミー賞受賞のメイクチーム

『ウエストワールド』シーズン2は、ドラマ界のアカデミー賞とも言われるエミー賞で4部門を制している。特に第5話「アカネの舞」はメイクアップ賞ヘアスタイリング賞を受賞。SFドラマで江戸時代の装いを再現、菊地凛子、真田広之、TAO、祐真キキら日本の俳優も登場し、様々な人種のキャラクター達が和装で入り乱れた。

シーズン3では、ドロレスが歩きながら華麗にドレスチェンジを決めるシーンも見られる。エミー賞受賞の実力を遺憾なく発揮してくれるだろう。

真田広之が再登場

エミー賞二冠を達成したエピソード「アカネの舞」でムサシ役を演じた真田広之は、シーズン3にも再登場する。今度はムサシと同じ顔を持つ外の世界の人間、佐藤というキャラクターを演じる。佐藤はヤクザという設定だが、果たしてどの人物と対立または共闘することになるのだろうか。真田広之の演技にも注目だ。

人間vsホストに転換点?

物語において注目すべきは、“人間vsホスト”という構図の変化だ。これまでにもメイヴを中心にホストと人間が共闘する構図は描かれてきた。だが、シーズン3における人間で開発者のセラックと巨大なAIであるレハブアムという“支配者階級”に挑む展開は、人間とホストの共闘関係を加速させる要因になりそうだ。

建設労働者で労働者階級にあるケイレブがドロレス側につくという展開は、“人種”を乗り越えた共存関係を生み出すことにつながるのだろうか。“選択”を獲得したホスト達は、人間vsホストから支配階級vs被支配階級の闘いへと移行するのか、この点もみどころの一つだろう。

やっぱり今回もみどころ満載の『ウエストワールド』シーズン3。第1話はAmazonプライムビデオでも2020年5月1日(金)〜16日(土)の期間限定で無料配信される。

Amazonプライムビデオチャンネルの「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」では既に配信を開始している。

『ウエストワールド』シーズン1とシーズン2はブルーレイ コンプリートボックスが発売中。

VG+編集部

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