ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』ダース・ベイダー復活の難しさ…「ファンも制作陣も意見がある」スタジオトップが語る | VG+ (バゴプラ)

ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』ダース・ベイダー復活の難しさ…「ファンも制作陣も意見がある」スタジオトップが語る

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ダース・ベイダーの復活について製作陣が語る

「スター・ウォーズ」最新作、ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』が2022年5月27日(金) より配信を開始する。『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005) でオビ=ワン・ケノービがレイアとルークを里親に預け、タトゥイーンでルークの成長を見守ることにしてから10年後を舞台にした物語が描かれる。

大きな注目を集めているのは、『オビ=ワン・ケノービ』にヘイデン・クリステンセン演じるダース・ベイダーが出演することだ。ユアン・マクレガー演じるオビ=ワンとは17年ぶりの共演となり、『エピソード3』以来となる二人の対決も描かれると見られる。

ダース・ベイダーは映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016) で実写作品としては11年ぶりに復活。しかし、この時はヘイデン・クリステンセンは一切関与していなかった。ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』で描かれるのは、正真正銘の“ヘイデンのダース・ベイダー”だ。

Entertainment Weeklyでは、ルーカス・フィルム社長のキャスリーン・ケネディがダース・ベイダーを復活させるにあたっての苦労について語っている。ヘイデンのダース・ベイダーが17年ぶりに復活する『オビ=ワン・ケノービ』にはどのような想いが込められているのだろうか。

作り直された『オビ=ワン・ケノービ』

ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』には、2020年7月に制作を開始する予定だったが、ルーカス・フィルムが納得する脚本があがってこなかったため、制作が延期されたという背景がある。スタジオトップのキャスリーン・ケネディは、「希望に満ちた高揚感のある物語を作りたかった」と語っている。

『エピソード3』でアナキンがダークサイドに堕ちてしまったことにオビ=ワンは責任を感じ、傷ついていると『オビ=ワン・ケノービ』のゼン・チョウ監督は語っている。『エピソード3』の時点では感情的だったオビ=ワンは、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977) では仙人的な落ち着きを見せている。ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』では、最終的には『エピソード3』と『エピソード4』の間にオビ=ワンに何があったのかを描く内容になったという。

ジョビー・ハロルドが脚本のリライトを担当し、元の脚本からは一部の要素を引き継いで大幅な変更が加えられた。そして、この再構築の段階で、ルーカス・フィルムの内部で大きな議論になったのが“ダース・ベイダーを登場させるかどうか”ということだった。

キャスリーン・ケネディは以下のように話している。

それ(ダース・ベイダーの登場)をやるかやらないかの議論は、かなり長い期間続きました。クリエイティブ・チームの誰もがはっきりした意見を持っていますし、ファンの皆さんにもはっきりした意見があります。ですから、そうした基準を考えれば、そのストーリーポイントは非常に高いレベルで精査されることになります。私たちはそれについてずっと話し合っていました。

内部でもドラマ『オビ=ワン・ケノービ』にダース・ベイダーを登場させるかどうかの議論を重ねてきたことを明かし、その理由として制作側にもファンの間にもダース・ベイダーについての強い意見があることを挙げている。結果、ヘイデン・クリステンセン演じるダース・ベイダーを登場させて一度止めた制作を再開することになったのだから、製作陣も納得の脚本があがってきたのだろう。

また、ゼン・チョウ監督はヘイデン・クリステンセンの参戦について以下のように話している。

彼が初めて撮影現場に来た時、非常に特別な感じがしました。コスチュームを着た姿の彼を初めて見た時、彼は私の前にそびえ立っていました。文字通り私の2倍の大きさがありましたよ!

このような象徴的なキャラクターを登場させ、彼(ヘイデン・クリステンセン)を監督し、彼と新しいシーンをとるということは本当に強烈な体験でした。あの日のユアンはかわいそうに、「え、私は?」という感じでしたよ。

ダース・ベイダーのスーツを身にまとったヘイデン・クリステンセンは、主演であるはずのユアン・マクレガーが困惑するほどの存在感を見せていたようだ。最高の役者による最高のキャラクターには、最高の脚本が用意されていることを期待しよう。

久しぶりのジェダイとシスの物語

ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』は、「スター・ウォーズ」シリーズとしては久しぶりのジェダイとシスの物語になる。ルーカス・フィルムがディズニー傘下に入って以降、映画作品ではジェダイの正当性を相対化し、ドラマ作品ではマンダロリアンらジェダイではない人々の物語にスポットライトが当てられた。

映画とドラマは、ジェダイとシスがほとんどいなくなった『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983) 後の世界が舞台になった。アニメ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』(2021-) ではクローン戦争直後を舞台にしながら、クローン(の異端)側の物語が描かれている。

もちろんこれらの作品も好評を得ているが、ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』ではジェダイマスターのオビ=ワン・ケノービと、シス卿のダース・ベイダーが大きな存在として描かれる。本作は、「スター・ウォーズ」にフォースの流れを引き戻すことになるのだろうか。

ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』は2022年5月27日(金)よりDisney+で独占配信。

Disney+

Source
Entertainment Weekly

ルーカス・フィルムでは、“特別なアニメシリーズ”の準備が進められているという情報もある。こちらはジェダイとシスの物語になるのだろうか。

初公開されたダース・ベイダーの姿とヘイデン・クリステンセンのコメントはこちらの記事で。

監督が語ったダース・ベイダー復活の理由はこちらから。

キャスリーン・ケネディが『オビ=ワン・ケノービ』シーズン2の可能性について示唆した内容は、こちらの記事で。

【ネタバレ注意】映画『ザ・バットマン』ラストのネタバレ解説はこちらから。

【ネタバレ注意】映画『ザ・バットマン』リドラーについての解説・考察はこちらの記事で。

齋藤 隼飛

社会保障/労働経済学を学んだ後、アメリカはカリフォルニア州で4年間、教育業に従事。アメリカではマネジメントを学ぶ。名前の由来は仮面ライダー2号。編著書に『プラットフォーム新時代 ブロックチェーンか、協同組合か』(社会評論社)。
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