『オビ=ワン・ケノービ』映画三部作の予定だった 第1作目がドラマに、シーズン2では第2作目? | VG+ (バゴプラ)

『オビ=ワン・ケノービ』映画三部作の予定だった 第1作目がドラマに、シーズン2では第2作目?

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「オビ=ワン・ケノービ」三部作の計画が明らかに

2022年5月よりDisney+で全6話が配信され大きな注目を集めたドラマ『オビ=ワン・ケノービ』。映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005) の10年後を舞台に、ルークを見守るオビ=ワンが再び宇宙に旅立つ物語が描かれた。その『オビ=ワン・ケノービ』は、元々は映画三部作として製作が進められていたという。脚本家のスチュアート・ビーティーが米The Directのインタビューで語った。

スチュアート・ビーティーは映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003) や『コラテラル』(2004) に携わった脚本家。ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』の脚本を担当したのはジョビー・ハロルドだが、スチュアート・ビーティーも第1話、第2話、そして第6話の脚本に名前がクレジットされている。今回、スチュアート・ビーティーはその経緯を明かした。

ネタバレ注意
以下の内容は、ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』の内容に関するネタバレを含みます。

2時間の映画を6時間のドラマに

映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018) の公開前に映画「オビ=ワン・ケノービ」三部作の脚本執筆を進めていたというスチュアート・ビーティー。今回ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』にクレジットされているものの、ドラマチームとの共同作業はしていないという。

(ドラマチームとの作業は)全くありません。私はドラマのベースとなった映画の脚本を書いたのですが、1年から1年半くらい書けて作ったものです。そして『ハン・ソロ』の公開後、もうスピンオフは作らないという決定が下され、私はプロジェクトを離れました。(2020年4月に『オビ=ワン・ケノービ』の脚本家に就任した)ジョビーが加わり、私の脚本をもとに2時間だったものを6時間にしたんです。

ですから、一緒に仕事はしていません。元は私の仕事だったので、いくつかのエピソードにクレジットされているということです。

オビ=ワンの物語をルーカスフィルムにピッチした時、「三つのストーリーがあります。このキャラクターがオビ=ワンからベンになるためには、三つの異なる発展が必要だからです」と言いました。最初の一つが訪れるのが一つ目の映画で、それがドラマになっています。「フォースの意思に身を委ねよ。自らの意思を移し替え、自分の意思を放棄せよ、あの子(ルーク)から離れよ」というものでした。

スチュアート・ビーティーが最初に作った脚本は三部作の構成になっており、2時間構成だった一つ目を6時間に発展させたのがドラマ版だったのだという。確かに、ドラマの構成はビーティーが言う通り、オビ=ワンが自身の執着を捨ててルークから離れる物語になっている。

第二作目の構想も

スチュアート・ビーティーは、元の脚本が「完全な三部作 (a full trilogy)」だったとしている。映画『ハン・ソロ』の興行が振るわず、オビ=ワンのスピンオフ映画の計画がなくなったときには「打ちのめされた」とも語っている。一方で、今回のドラマ版が実現したことには喜んでおり、「私の物語が語られたことを誇りに思う」としている。

また、幻になった映画「オビ=ワン・ケノービ」三部作の第2作目と第3作目の計画については、第1作目に集中していたためルーカス・フィルムには提出していないという。それでも、第2作目の構想についてはこう語っている。

(映画の)第2作目はケノービの行き着く先を考えていました。オビ=ワンの物語の中で最もパワフルな瞬間が『新たなる希望』で自らを犠牲にする瞬間です。素晴らしい瞬間で、泣けますよね。しかし、立ち止まって考えてみると、あまりに唐突な出来事なんです。敵と戦い、ルークを見て、逝ってしまう。「私は死にます」って。

第1作目の“キャラクターとしての発展”は、ドラマで描かれた「フォースに身を委ね、ルークから離れる」であり、第2作目では「死を受け入れられるようになる」という展開が待っていたそうだ。確かに、オビ=ワンが自分の死を受け入れ、大事な瞬間に迷うことなく自らを犠牲にすることができるようになるには、更なる展開が必要だ。

そしてこの内容は、ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』最終回のラストの展開と矛盾しない。スチュアート・ビーティーも「もし、私が『オビ=ワン・ケノービ』のシーズン2に関わることがあれば、キャラクターを(そのように)発展させるでしょうね」と語っている。

オビ=ワンがあの後、自らの師と共に死を超越する=フォースの霊体になることを学ぶのだとすれば、全ては『エピソード4/新たなる希望』でのオビ=ワンの行動に繋がる。

今回、ドラマ化さレたのは三部作の第一部だけだったことが明らかになったが、シーズン2、シーズン3でその先の物語が語られることはあるのだろうか。今後の動向に注目しよう。

ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』は全6話がDisney+で配信中。

『オビ=ワン・ケノービ』(Disney+)

Source
The Direct

『オビ=ワン・ケノービ』最終話第6話のネタバレ解説&考察はこちらから。

ゼン・チョウ監督が語ったダース・ベイダー復活の理由はこちらから。

ユアン・マクレガー、ヘイデン・クリステンセン、ゼン・チョウ監督が語った最終話のその後についてはこちらの記事で。

『オビ=ワン・ケノービ』シーズン2についてのルーカス・フィルムトップのコメントはこちらから。

ヘイデン・クリステンセンが語った最終話のあのシーンの裏側はこちらから。

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