Kaguya Planet5月先行公開、ユキミ・オガワ「町の果て」(訳・解説 大滝瓶太) 配信開始 | VG+ (バゴプラ)

Kaguya Planet5月先行公開、ユキミ・オガワ「町の果て」(訳・解説 大滝瓶太) 配信開始

Kaguya Planet 5月の先行公開、一本目の配信スタート

SFメディアのバゴプラが運営するKaguya Planetにて、5月の先行公開作品の配信を開始しました。5月の先行公開はSF短編小説2編。本日からユキミ・オガワ「町の果て」 (訳・解説 大滝瓶太)を配信します。来週5月22日(土)には大木芙沙子「かわいいハミー」を配信。両編のカバーイラストは、浅野春美さんが手掛けました。

Kaguya Planetは、オンラインでSF短編小説を定期掲載していくプロジェクトです。500円で“応援”の登録をして頂くと、各作品やインタビューを1ヶ月早く読むことができます。

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ユキミ・オガワ作品、初の邦訳!解説も

「町の果て」は英語で執筆をする日本人作家、ユキミ・オガワさんの作品「Town’s End」を作家の大滝瓶太さんが翻訳した作品です。

ユキミ・オガワさんは英語で執筆する日本人作家として、The Magazine of Fantasy & Science Fiction、Clarkesworld、The Apex Book of World SF 4など多くの媒体で作品を発表しています。今回掲載する「町の果て」(原題:Town’s End )は、自身の初のプロ誌掲載作として2013年にStrange Horizonsに掲載された作品で、リッチ・ホートンによる年刊SF・ファンタジー傑作選(The Year’s Best Science Fiction & Fantasy, Ed. Rich Horton, Prime Books, 2014)に収録されました。こちらから原文を読むことができます。

20195月にSFのウェブジン「Rikka Zine」にインタビュー記事が掲載され、『S-Fマガジン』20196月号で大森望さんに紹介されるなど、日本SF界でも注目の作家です。作品が邦訳されるのは今回が初めてです。

翻訳と解説を手がけられた大滝瓶太さんは、2017年に電子書籍で短篇集『コロニアルタイム』(惑星と口笛ブックス) を刊行。2018年には「青は藍より藍より青」で第1回阿波しらさぎ文学賞を受賞しています。『S-Fマガジン』や『小説すばる』など、多くの媒体で活躍しています。

小説、文芸批評、書評、エッセイなど幅広い文筆活動を行っている大滝瓶太さんですが、仕事として翻訳を手がけるのは今回が初めてです。作家・大滝瓶太さんの翻訳家としての今後の活躍にも期待が高まります。

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ユキミ・オガワ「町の果て」(大滝瓶太 訳)

町のはずれにある結婚相談所に訪れる人たちは皆、少し奇妙な要望を伝えてくる。それでもどこか憎めないクライアントのリクエストを私は一つずつ叶えていくが

ユキミ・オガワ
プロフィール
群馬県生まれ、東京都在住。英語で執筆する日本人作家として、The Magazine of Fantasy & Science Fiction、Clarkesworld、The Apex Book of World SF 4など多くの媒体で作品を発表している。2013年に発表した自身の初のプロ誌掲載作、「町の果て」(原題:Town’s End )は、リッチ・ホートンによる年刊SF・ファンタジー傑作選(The Year’s Best Science Fiction & Fantasy, Ed. Rich Horton, Prime Books, 2014)に収録された。2019年5月にSFのウェブジン「Rikka Zine」にインタビュー記事が掲載され、『S-Fマガジン』2019年6月号で大森望さんに紹介されるなど、日本SF界でも注目の作家だ。
大滝瓶太
プロフィール
1986年生まれ。作家。2018年第1回阿波しらさぎ文学賞を受賞。小説、文芸批評、書評、エッセイなど幅広い文筆活動を行なっている。『小説すばる』にて、書評「理系の読み方」を連載中。新作「ザムザの羽」が掲載されている『S-Fマガジン』2021年6月号は、SNSを中心に話題沸騰中。

 

5月22日(土)には大木芙沙子新作先行公開

来週5月22日(土)には、5月の先行公開作品の2本目、大木芙沙子「かわいいハミー」の配信を開始します。

大木芙沙子さんは2019年から駿瀬天馬のペンネームでオンライン文芸誌「破滅派」にて作品を発表してきました(現在は大木芙沙子)。2021年には、Toshiya Kamei(トシヤ・カメイ)さんによって翻訳された「馬娘婚姻譚」(英訳”Neighs and Cries”)がNew World Writing に掲載されたのを皮切りに、Ghost Orchid Pressのホラーアンソロジーシリーズ『HOME』 『Beneath』『Cosmos』や、Insignia Storiesのアンソロジー『Mythical Creatures of Asia』など英語圏の媒体にも活動の場所を広げています(翻訳はいずれもToshiya Kamei)。西崎憲さんの主催する惑星と口笛ブックスから短篇集を刊行予定。

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Kaguya Planetでは現在、先行配信コンテンツとして麦原遼「それはいきなり繋がった」D・A・シャオリン・スパイアーズ「虹色恐竜」(勝山海百合 訳)を配信中です。

そして、4月の先行公開作品、麦原遼「それはいきなり繋がった」D・A・シャオリン・スパイアーズ「虹色恐竜」(勝山海百合 訳)は、5月29日(土) にいよいよ一般公開! こちらもお楽しみに!

Kaguya Planetとは

Kaguya Planetは『社会・からだ・私についてフェミニズムと考える本』の編著者である井上彼方さんがコーディネーターを務めるプロジェクトです。① 日本のSF界におけるジェンダー不均衡の是正、② 新人賞以外の入り口を作ること、③ 海外のようにオンラインでSF短編小説を読むカルチャーを作っていくこと、この三つを目標に運営を行なっています。プロジェクトの詳細はこちらの特設ページをご覧ください。

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