Insignia最新作『Mythical Creatures of Asia』
Insignia Storiesの最新アンソロジー『Mythical Creatures of Asia』に、大木芙沙子、不破有紀、原里実、勝山海百合、紅坂紫らの英訳作品が掲載される。大木芙沙子の「河童」「猫又」「酒呑童子」や、原里実の「麒麟」等の英訳版が収録される予定で、これらの作品の英訳を手がけたのはToshiya Kamei (トシヤ・カメイ)。また、沖縄の作家/翻訳家・藤城孝輔による英語作品も掲載される。
『Mythical Creatures of Asia』は、Insigniaが展開する100ワード以内の小説=Drabble (ドラブル) を集めたアンソロジーシリーズの第3弾として2021年4月に電子書籍として刊行される。「Mythical Creatures of Asia=アジアにおける空想上の生き物」をテーマにした95作品が収録される予定となっており、アジア系を中心に多様な作家陣が参加している。
『Mythical Creatures of Asia』に参加する全ての作家は、Insignia Storiesのウェブサイトで紹介されている。
Insignia Storiesでは、2月の“Women in Horror”月間で、勝山海百合のDrabbleや大木芙沙子のQ&Aなどが公開された。Insigniaのアンソロジー『Insignia: Castles & Kimono』には佐藤哲也「アニシカ王」のToshiya Kameiによる英訳作品が掲載されるなど、日本の作家が英語圏の読者に発信できる貴重な場となっている。
Insignia StoriesのDrabbleアンソロジー第1弾で、相川英輔らが参加した『Japanese Fantasy Drabbles』と、第2弾『Southeast Asian Fantasy Drabbles』は電子書籍で発売中。
なお、今回の『Mythical Creatures of Asia』にも作品を提供している勝山海百合がToshiya Kameiの英語原作を翻訳したトシヤ・カメイ「ピーチ・ガール」は、Kaguya Planetで先行公開されている。
大木芙沙子、勝山海百合、紅坂紫は、100ワード小説のホラーアンソロジー『HOME: An anthology of dark microfiction』にもToshiya Kameiによる翻訳で参加している。
100ワードの小説、Drabbleについてはこちらの記事から。