英ホラーアンソロジー『Home』に勝山海百合、大木芙沙子、紅坂紫が参加 Toshiya Kameiによる翻訳 | VG+ (バゴプラ)

英ホラーアンソロジー『Home』に勝山海百合、大木芙沙子、紅坂紫が参加 Toshiya Kameiによる翻訳

© 2021 Ghost Orchid Press

英アンソロジーに日本から参戦

イギリスを拠点に活動するインディペンデントパブリッシャーのGhost Orchid Pressが刊行するホラーアンソロジー『Home: An anthology of dark microfiction』に、勝山海百合大木芙沙子紅坂紫が作品を提供する。いずれもToshiya Kameiによる翻訳で、同アンソロジーは100ワード小説=Drabbleとして書かれたホラー掌編を集めた作品となっている。

『Home』の編集を手掛けたのはAntonia Rachel Ward。発売日は2021年2月6日(土)で、日本のAmazonからもKindle版が購入でき、Kindle Unlimitedで読むこともできる。

『Home』を刊行するGhost Orchid Pressは、Antonia Rachel Wardが立ち上げた独立系の出版社で、ホラーやダークファンタジーの小説を発信している。Ghost Orchid Pressが運営するオンラインマガジン The Crypt には、Toshiya Kameiが翻訳した紅坂紫の「A Summer Garden Or: The Last Will」が掲載されている。

今回、勝山海百合、大木芙沙子、紅坂紫の3名が参加する『Home』はDrabble (ドラブル) と呼ばれる100ワード小説を集めたホラーアンソロジー。勝山海百合は第二回『幽』怪談文学賞で短編部門優秀賞を受賞した「竜岩石」がDrabbleとして英Fortnightly Review誌に、紅坂紫は「ケサランパサラン」がA Story In 100 Wordsに、「桜の木の下で」がNew World Writingに掲載されるなど、日本発のDrabble作品の活躍が続いている。

大木芙沙子の作品では、「うまくやってね」が「Do It Well」としてToshiya Kameiの翻訳でA Story In 100 Wordsに公開されたばかりだ。

勝山海百合の作品では、Drabbleではないが、てのひら怪談「朝の庭」がToshiya Kameiの翻訳で「Morning Garden」としてオーストラリアのSF誌Antipodean SF 269に掲載された。同号にはTohisya Kameiが翻訳した高山羽根子の「The First Artifact to Reach the End of the Universe」も掲載されている。

なお、毎年2月はWomen In Horror Month (ホラー界の女性月間) に指定されており、各誌で特集やキャンペーンが組まれている。勝山海百合はオンライン開催された2020年の世界SF大会CoNZealandで、“Asian Women of Horror”のパネルにも出演。世界を舞台に活動している。

バゴプラが運営するKaguya Planetでは、勝山海百合が自作が翻訳されることや世界SF大会での経験を語ったインタビューを先行公開中。2月6日(土)には第2弾の先行公開を開始する。詳細はこちらから。

Toshiya Kameiによる翻訳で勝山海百合、大木芙沙子、紅坂紫が参加したホラーアンソロジー『Home: An anthology of dark microfiction』は、Ghost Orchid Pressより、2021年2月6日(土)発売。

VG+編集部

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