第44回日本SF大賞発表
日本SF作家クラブが主催する日本SF大賞の第44回受賞作品が発表された。大賞を受賞したのは、長谷敏司 『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』(早川書房)。また、故・石川喬司氏、故・豊田有恒氏、故・聖悠紀氏、故・松本零士氏の4名に功績賞が贈られた。
第44回日本SF大賞は、2022年9月1日から2023年8月31日までに発表された作品や出来事が対象。以下の5作品が最終候補に選出され、池澤春菜、井上雅彦、草上仁、斜線堂有紀、立原透耶からなる5名の選考委員によって選考が行われた。なお、斜線堂氏については、著作が最終候補に選出されたため、書面で選考に参加した。
第44回日本SF大賞最終候補
結城充考『アブソルート・コールド』(早川書房)
斜線堂有紀 『回樹』(早川書房)
高野史緒 『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』(早川書房)
長谷敏司 『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』(早川書房)
久永実木彦 『わたしたちの怪獣』(東京創元社)
結城充考『アブソルート・コールド』(早川書房)
斜線堂有紀 『回樹』(早川書房)
高野史緒 『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』(早川書房)
長谷敏司 『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』(早川書房)
久永実木彦 『わたしたちの怪獣』(東京創元社)
選考会での声
発表記者会見では、大賞を受賞した長谷敏司 『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』(早川書房)について、「どの作品もとても面白いなか、『これまでにないSF作品を』という選考基準により、今回の候補作の中でもっともふさわしいと選考委員が判断した」とのコメントが紹介された。
授賞式は4月27日(土)に代官山 蔦屋書店にて開催されるイベント「SFカーニバル」内での開催が予定されている。
第44回日本SF大賞の結果
大賞
長谷敏司 『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』(早川書房)
功績賞
石川喬司
豊田有恒
聖悠紀
松本零士