【コラボ】特別企画「日本SFアンソロジーの季節」開催! | VG+ (バゴプラ)

【コラボ】特別企画「日本SFアンソロジーの季節」開催!

咲き競う日本SFアンソロジー

今年の夏は日本SFアンソロジーが盛り上がっています。2022年5月から毎月、各出版社から5冊の日本SFアンソロジーが刊行されました。

5月には日本SF作家クラブ編『2084年のSF』 (ハヤカワ文庫JA) が刊行されました。『2084年のSF』は、ジョージ・オーウェルのディストピア小説『1984』の100年後にあたる2084年を舞台にした書き下ろしSFアンソロジー。23名の作家が参加しています。『ポストコロナのSF』に続く、日本SF作家クラブ編の書き下ろしアンソロジー第2弾です。

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6月には伴名練編『新しい世界を生きるための14のSF』(ハヤカワ文庫JA) が刊行されました。こちらのアンソロジーには、『なめらかな世界と、その敵』(2019) などで知られる伴名練さんが選んだ国内新鋭作家の短篇集未収録作品や未書籍化の作品が14編と、伴名練さんによる解説が収録されています。

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8月には『SFアンソロジー 新月/朧木果樹園の軌跡』(Kaguya Books) と、大森望編『ベストSF2022』 (竹書房文庫) が刊行されます。『新月』は、SFメディアバゴプラが主催する“かぐやSFコンテスト”の受賞者と最終候補者を中心に編まれた書き下ろしSFアンソロジーです。かぐやSFコンテストはウェブで開催される最大4,000字のSFショートショートのコンテスト。日本のSFを海外に発信することをテーマに掲げており、2021年開催の第二回大賞受賞作の吉美駿一郎「アザラシの子どもは生まれてから三日間へその緒をつけたまま泳ぐ」は、田田さんによる中国語訳が中国の老舗SF誌《科幻世界》に掲載されました。ウェブから登場した新鋭のコンテストで注目を集めた書き手たちの新作25編をお楽しみに。

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竹書房の《ベスト日本SF》シリーズは2020年からスタート。毎年、前年に発表されたSF短編小説の中から編者の大森望さんが選んだベストSFが収録されています。『ベストSF2022』には、2021年に発表された作品の中から収録作が選ばれます。雑誌や同人誌からウェブ発表の小説まで、幅広い作品が網羅されているのが特徴です。

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そして9月には東京創元社から『Genesis この光が落ちないように』が刊行されます。《Genesis》は、国内のSF作家による書き下ろしSFアンソロジーシリーズ。2018年に創刊され、カシワイさんによる装画や、「収録作中でもっともかっこいい作品名」というコンセプトで選ばれている副題なども魅力の一つです。また、第13回創元SF短編賞を受賞した笹原千波「風になるにはまだ」が収録されます。

「日本SFアンソロジーの季節」を実施します!

そして、SFメディアのバゴプラでは、「日本SFアンソロジーの季節」と題して、各アンソロジーの魅力を紹介し、日本SFアンソロジーを盛り上げていく企画を実施します。以下の企画を通して、出版社や組織の枠を越えた国内SFアンソロジーの魅力を読者の皆さんにお届けしたいと思います!

企画① リレー記事「日本SFアンソロジーの季節」

各アンソロジーが刊行されるごとに、「日本SFアンソロジーの季節 vol.XX」と題してリレー記事をバゴプラに掲載します。記事では、各アンソロジーを紹介するとともに、アンソロジーの編者や担当編集者に共通の質問にお答えいただきます。

【編者 & 担当編集者への質問】
①収録作の中で、最も虚構性の高い作品を紹介してください。
②収録作の中で、最もアクチュアルな作品を紹介してください。
③装幀・デザイン・編集などでこだわった点を教えてください。
④他の日本SFアンソロジーに負けない!という点はなんですか。

それぞれのアンソロジーの作り手が考えるその特徴や違い、こだわりなどをお楽しみください。

企画② 第59回日本SF大会福島にて自主企画開催

2022年8月27日(土)~28日(日) に福島県郡山市で開催される第59回日本SF大会福島にて自主企画「日本SFアンソロジーの夏 アンソロジーの出版について出版社に聞いてみよう」を開催。各アンソロジーの魅力や特徴を紹介し、アンソロジーを出版する楽しさや苦労を出版社の方々にお聞きしました。

企画の一部を文字起こしした記事をバゴプラに掲載しています。

企画③ プレゼントキャンペーン

ツイッターでの図書カードプレゼントキャンペーンを開催します。「#日本SFアンソロジーの季節」をつけて、各アンソロジーの収録作の感想を呟いてくださった方から抽選で、図書カードをプレゼントするプレゼントキャンペーンを開催します。開催時期や詳細はこちら

企画④ 京都SFフェスティバルにて企画開催

2022年10月15日(土)〜16日(日)に開催される京都SFフェスティバルにて、自主企画「日本SFアンソロジーの季節」を開催します。今年刊行されたSFアンソロジーにも参加している、作家の空木春宵さん、久永実木彦さん、麦原遼さんと一緒に、SFアンソロジーの魅力について語ります。京フェスの詳細はこちら

これからも日本SFアンソロジーにご注目ください。

VG+編集部

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