原里実「永遠の子どもたち」英訳が登場
原里実のSF短編小説「永遠の子どもたち」が英訳され、英語誌のAsymptote に掲載された。「永遠の子どもたち」は、“未来の学校”をテーマにした第1回かぐやSFコンテストでHonorable Mention (選外佳作) に選ばれた作品。「永遠の子どもたち」の英題は「Eternal Children」で、Toshiya Kameiが翻訳を手掛けた。
Asymptoteは台湾に拠点を置く2011年創刊のオンラインマガジンで、創設者のLee Yew Leongが編集者を務める。主に翻訳作品を掲載しており、2015年のロンドン・ブックフェアでは、優れた翻訳小説掲載媒体として、International Literary Translation Initiative Awardを受賞した。小説以外にも書評や動画も公開しており、翻訳家や作家のインタビューを収めたポッドキャストの配信も行うなど、マルチなメディア展開を行なっている。作品は無料で楽しむことができるが、運営費は月々5ドルからの支援で賄われている。
原里実は、2021年1月にも「植物家族」が翻訳され、アメリカの歴史ある文学誌ワールド ・リテラチャー・トゥデイに掲載されたばかり。「植物家族」は第2回ブンゲイファイトクラブの応募作品で、こちらもToshiya Kameiが翻訳を手掛けている。
原里実の短編集『佐藤くん、大好き』は金魚屋プレスより発売中。