『100分de名著』で「小松左京スペシャル」
初回放送は7月1日(月)
NHK Eテレの人気番組『100分de名著』で「小松左京スペシャル」が放送される。「小松左京スペシャル」は7月中の4週間にわたって放送され、小松左京が遺した名作を評論家の宮崎哲弥が解説を行う。第一回目のテーマである「地には平和を」を皮切りに、「日本沈没」「ゴルディアスの結び目」「虚無回廊」といった小松左京作品が毎週25分間で紹介される。初回の放送は2019年7月1日(月)、午後10時25分〜10時50分。再放送も予定されている。日本を代表するSF作家・小松左京の名著をこの機会にチェックしておこう。
Eテレ「100分de名著」、7月は小松左京スペシャルです。
指南役は宮崎哲弥さん。
「地には平和を」(7/1)
「日本沈没」(7/8)
「ゴルディアスの結び目」(7/15)
「虚無回廊」(7/22)*最終回にはゲストとして瀬名秀明さんも出演されます。https://t.co/ujJCKuIpC7
— 小松左京ライブラリ (@SakyoLibrary) June 25, 2019
第一回テーマは「地には平和を」
「100分de名著 小松左京スペシャル」第一回目のテーマは「地には平和を」(1961)。小松左京のSF作家デビューのきっかけとなったこの作品は、SF作家・小松左京の原点にもなっている少年時代の戦争体験が色濃く反映されている。
小松左京にとって、戦争は大きなトラウマであり、ともすれば自分を引きずり込もうとする、ブラックホールのような底知れぬ闇でした。
根っからの心配性、そして、人間が大好きだった小松左京は、自らの闇と闘うため、そして、人々に警告を与えるため、戦争とそれに伴うおぞましい事態に取り組んだ物語を次々と生み出していきました。
「地には平和を」は、その先陣となり、SF作家小松左京を誕生させた、まさしく記念碑的な作品です。
『地には平和を』(角川文庫)新装版解説より/小松左京ライブラリ提供
「地には平和を」は「戦争とは何か」を問い、嘘や欺瞞の上に成り立つ豊かさについて疑問を投げかける作品だ。現代社会を生きる私たちが、今一度振り返るべき名作である。
なお、小松左京『地には平和を』は角川文庫より新装版が2019年6月27日(木)に発売されている。
NHK Eテレ『100分de名著』「小松左京スペシャル」は、2019年7月1日(月)より全4回放送予定。各回のテーマと放送スケジュールは以下の通り。
第1回 「原点は「戦争」にあり 〜「地には平和を」〜」
2019年7月1日(月) 午後10時25分〜10時50分
再放送
7月3日(水) 午前5時30分〜5時55分
7月3日(水) 午後0時00分〜0時25分
第2回「滅びとアイデンティティ 〜「日本沈没」〜」
2019年7月8日(月) 午後10時25分〜10時50分
再放送
7月10日(水) 午前5時30分〜5時55分
7月10日(水) 午後0時00分〜0時25分
第3回「深層意識と宇宙をつなぐ 〜「ゴルディアスの結び目」〜」
2019年7月15日(月) 午後10時25分〜10時50分
再放送
7月17日(水) 午前5時30分〜5時55分
7月17日(水) 午後0時00分〜0時25分
第4回「宇宙にとって知性とは何か 〜「虚無回廊」〜」
2019年7月22日(月) 午後10時25分〜10時50分
再放送
7月24日(水) 午前5時30分〜5時55分
7月24日(水) 午後0時00分〜0時25分
7月29日(月) 午後10時25分〜10時50分
7月31日(水) 午前5時30分〜5時55分
7月31日(水) 午後0時00分〜0時25分
取材協力
小松左京ライブラリ