『北海道SFアンソロジー』、『東京下町SFアンソロジー』、2024年初夏刊行!
SF企業VGプラスが運営するレーベル、Kaguya Booksから2024年の初夏に堀川夢編『北海道SFアンソロジー(仮)』、トウキョウ下町SF作家の会編『東京下町SFアンソロジー(仮)』を刊行します。
『北海道SFアンソロジー(仮)』と『東京下町SFアンソロジー(仮)』は、正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』、井上彼方編『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』、なかむらあゆみ編『巣 徳島SFアンソロジー』に続く、地域SFアンソロジーの第四弾です。出版社は社会評論社で、それぞれ、その土地にゆかりのある編者と作家が参加するアンソロジーとなっています。
この2冊のアンソロジーにおいて、収録するSF短編小説を公募いたします。公募で採用された小説は、数名の作家による書き下ろしの作品と共にそれぞれのアンソロジーに収録されます。下記の要項をご確認の上、ぜひご参加ください。
『北海道SFアンソロジー(仮)』の募集要項について、「依頼原稿との重複やアンソロジー全体で舞台となる地域が偏ることを懸念したものであったとしても、作品の舞台となる地域を限定して公募を行うことはコンセプトに反し、周縁化される地域を生み出す行為である」という主旨の指摘をいただきました。ご指摘、本当にありがとうございました。
植民地主義を批判するコンセプトを出しながら、特定の地域を捨象する条件で募集を打ち出してしまったことは大変問題であり、ひとえに編者である堀川夢、および代表である井上彼方の勉強不足と、作品発表の場をつくるものとしての特権を軽んじた傲慢さが招いた結果です。本当に申し訳ございませんでした。
『北海道SFアンソロジー(仮)』については、編者以外の第三者の視点を補って募集要項、コンセプト、実施方法等の企画全体を再検討致します。
ご指摘、本当にありがとうございました。また、公募の実施の告知以降、応募の準備を進めてくださった皆様も本当に申し訳ございませんでした。
勉強不足と認識不足を強く反省し、より良い作品群をお届けできるよう、精進してまいります。
注意⚠️
※『北海道SFアンソロジー(仮)』と『東京下町SFアンソロジー(仮)』では、【応募資格】や【募集期間】、【コンセプト】などが異なります。応募されるアンソロジーの募集要項をよく確認して応募してください。
トウキョウ下町SF作家の会編「東京下町SFアンソロジー(仮)」
『東京下町SFアンソロジー(仮)』の編者を務めるのは、トウキョウ下町SF作家の会。トウキョウ下町SF作家の会は、女性のプロ作家を主体とした東京の下町エリアを拠点とするSF作家の会です。 所属作家は大木芙沙子さん、斧田小夜さん、関元聡さん、久永実木彦さん。YouTubeチャンネルにて、斧田さんがTechを解説する動画やメンバーがSFコンテンツについて語り合う「はじめてエスエフ」などを配信しています。
『東京下町SFアンソロジー(仮)』は、トウキョウ下町SF作家の会のメンバーに加えて下町にゆかりのある作家に参加していただく、「下町とはSFの証明なり」をテーマにしたSFアンソロジーです。
「東京下町SFアンソロジー(仮)」収録作品の募集要項
- 対象作品
以下のコンセプトに則った、東京の下町、または架空の下町を舞台にしたSF短編小説。
※依頼原稿との作品の内容の重複を避けるため、東京の下町を舞台にする場合は、神田、日本橋、京橋、新橋、芝のエリアを舞台とした作品とさせていただきます。
※※ウェブ上や非商業同人誌など、いかなる媒体でも既に発表した作品は応募不可とします。
- 『東京下町SFアンソロジー(仮)』コンセプト
- 応募資格
東京の下町出身、在住、住んでいたことがある、勤務していた/している、通学していた/している、頻繁に通っていたことのある人。プロ・アマ問わずご応募いただけます。 - 文字数
10,000字程度
※スペース、ルビは文字数に含みません。 - 審査員
トウキョウ下町SF作家の会、Kaguya Books 編集部 - 収録先
2024年初夏に刊行予定のトウキョウ下町SF作家の会編『東京下町SFアンソロジー(仮)』(Kaguya Books/社会評論社)
※採用された作品は、トウキョウ下町SF作家の会の会員と、編集者との改稿作業を経て収録されます。 - 原稿料
書籍収録にあたっては規定の原稿料と印税が支払われます。 - 募集期間
2024年2月20日(火)〜2024年2月29日(木) 23:59 - 応募方法
こちらの応募フォームからご応募ください。 - 選考期間
2024年3月1日(金)〜2024年3月10日頃
選考結果の発表は、採用させていただいた作品の執筆者へのメール連絡とさせていただきます。
- 一人一作品まで
- 採用本数
2編程度
堀川夢編『北海道SFアンソロジー(仮)』
『北海道SFアンソロジー(仮)』の編者を務めるのは、作家の堀川夢さんです。堀川さんはSFレーベルKAGUYAの編集者でブックキュレーター。1993年、北海道生まれです。得意分野は海外文学。これまでに「岸谷薄荷」名義で、ジェーン・エスペンソン「ペイン・ガン ある男のノーベル賞受賞式に向けたメモ」、 R.B.レンバーグ「砂漠のガラス細工と雪国の宝石」(いずれもKaguya Planetに掲載)、ジェニー・カッツォーラ「パーティトーク」(井上彼方・紅坂紫編『結晶するプリズム 翻訳クィアSFアンソロジー』収録)の翻訳や創作を行ってきました。
その堀川さんが編者を務める『北海道SFアンソロジー(仮)』では、北海道在住の作家や北海道にゆかりのある作家の皆さんに参加していただき、北海道を真摯に語るためにセンス・オブ・ワンダーを用いたSFアンソロジーを目指します。
「北海道SFアンソロジー(仮)」収録作品の募集要項
- 対象作品
「固有種」か「○○の北限/南限」をテーマに、以下のコンセプトに則った、十勝・日高・オホーツク・上川・宗谷・留萌のうちいずれかの地方を舞台にしたSF短編小説。
(1月24日追記)※依頼原稿との内容の重複を避けるため、公募枠では、作品の舞台となる地方を限定しています。
※ウェブ上や非商業同人誌など、いかなる媒体でも既に発表した作品は応募不可とします。 - 『北海道SFアンソロジー(仮)』コンセプト
- 応募資格
北海道在住または北海道出身、住んでいたことがある方。プロ・アマ問わずご応募いただけます。 - 文字数
10,000字程度
※スペース、ルビは文字数に含みません。 - 審査員
堀川夢、Kaguya Books 編集部 - 収録先
2024年初夏に刊行予定の堀川夢編『北海道SFアンソロジー(仮)』(Kaguya Books/社会評論社)
※採用された作品は、編集者との改稿作業を経て収録されます。 - 原稿料
書籍収録にあたっては規定の原稿料と印税が支払われます。 - 募集期間
2024年2月10日(土)〜2024年2月20日(火) 23:59 - 応募方法
募集期間に開設する応募フォームからご応募ください。 - 選考の結果発表
2024年3月初頭
選考結果の発表は、採用させていただいた作品の執筆者へのメール連絡とさせていただきます。
- 一人一作品まで
- 採用本数
1編程度
応募される際にはリンク先の「コンセプト」は必ずお読みください!
また、「北海道」と「東京下町」の両方の応募資格を満たす方は、それぞれに一編ずつ応募することができます。
読者の皆さんも、書籍の詳細の発表を期待してお待ちください!
地域SFアンソロジー、好評発売中
『北海道SFアンソロジー(仮)』と『東京下町SFアンソロジー(仮)』は、正井編『大阪SFアンソロジー OSAKA2045』、井上彼方編『京都SFアンソロジー ここに浮かぶ景色』、なかむらあゆみ編『巣 徳島SFアンソロジー』に続く地域SFアンソロジーです。
『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』に収録されているのは、大阪を知る10名が綴る2045年の大阪の物語。万博・AI・音楽・伝統、そして、そこに生きる人々――。そこにあるのが絶望でも、希望でも、この場所の未来を想像してみよう。
『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』は京都にゆかりのある8名の作家が綴るアンソロジー。1200年の都? いえいえ、わたしたちの棲む町。アート、池、記憶、軒先駐車、松ぼっくり、物語——。妖怪もお寺も出てこない、観光地の向こう側をお届けします。
『巣 徳島SFアンソロジー』(あゆみ書房)は7名の徳島在住の女性の作家と、徳島にゆかりのある芥川賞作家・小山田浩子さんと吉村萬壱さんによるアンソロジー。「そっとふみはずす」をテーマに、SF的な想像力が徳島の日常を描き出します。取扱書店一覧はこちら。